先日、発注をお願いした作品について
木工の渡邊浩幸さんと電話をしていた。
「こんな感じ」とか「こっちよりもうちょっと
深さがあるといい」とか。電話やメールよりも、
たとえ言葉は拙かったとしても直接会ってでしか
伝わらない空気というものがきっとあるのだと思う。
電話ではどうにも・・・という段になって「じゃあ
今から車で行きます」と渡邊さん。あっそうか。
家が近かったんだとようやくそこで気づく。
1時間後に家にやってきた渡邊さんに、サンプルを
色々見せて頂いた。そこであれこれ私の言葉を
もとにノートへササッとスケッチ。電話だけでは
こうスムーズにはいかなかっただろう。ササッと
スケッチをする渡邊さんにも「すごいなぁ。
先生っぽいなぁ」と妙に感心。まぁ先生も実際
されているんですけど。打ち合わせも無事終えて
コーヒーを飲みながらひと落ち着き。すると帰り際、
「もう用意しているかもしれないけどこれ良かったら
お店で・・・」と渡邊さんから手渡されたものは
キャッシュトレー用のお皿と大きなトレー。
まだまだそこまで気がまわっていなくて、
準備などしているはずもなく・・・。本当に嬉しい
頂きものでびっくりした。大きなトレーの方は
裏に手彫りの部分があって指の収まりが良く、
滑らず持ちやすいようになっている。これから
お店で大切に使わせて頂きます。私もこんな風に
ササッと気の利く人間になりたい。
 そして今日は、渡邊さんともうすぐ結婚をする
真琴ちゃんのふたりにつくばへ連れて行ってもらう。
つくば山の麓にある美味しいお蕎麦屋さん
(かなりお話好き店主だけど)や、久しぶりに
Shingoster LIVINGへ行って伊藤夫妻に会うことも
できたし、近所に住むよしぼーにも声をかけて
お茶もすることができた。車さえ運転できれば
普段の行動範囲もかなり広がることはわかって
いるけど、ペーパードライバーはもうコワクて
なかなかそれができない。
私が運転できればチームちばらぎ(千葉+茨城)が
結成できるのに。

今日はウチの近所に住んでいる M君の車で
地元ツアー。 Fさん・N子さんも一緒の
はずだったけれど、急なお仕事で、二人は次回に
またぜひということに。 そんな訳で期せずして
若者とデート?
ペーパードライバーということもあって、普段は
歩きか自転車ばかり。地元のことは案外と知らない
ということは、千葉へ戻ってきてからあらためて
気づかされたこと。思いがけない場所にある
ギャラリーや美味しい野菜の直売所とか。
そこで買ったトマトでセミドライトマトを作ろう・・・。
おじいちゃんとおばあちゃんに頂いた栗で
栗ごはんと渋皮煮も。
 この日はレイトショーで「めがね」も観た。
まだ上映中なので詳しくは書かないけれど、
「何が自由か知っている」人たちのおはなし。
とにかく出てくる食べものがどれも美味しそうで
お腹が空いてしまうから空腹で行ったらキケンかも。
映画に出てくるキッチンは光や風が入ってきて、
使いやすそうで清潔で・・・理想のキッチンです。
もたいさんがあずきを煮るところも好きなシーン。
DVDが出たら「かもめ食堂」と続けてもう一度見たい。
そしてメルシー体操をマスターする。
ザワザワとしていた合間にこういう1日があると、
肩に入れていた力がなんだかフワッと抜けるような
気がする。地元を満喫して灯台下暗しにも気づく。



 お店のDMとshopカードのデザインは
友人の大山朝子さんにお願いしていた。
今日の午前中はその打ち合わせと、
紙を選んだり見積もりをしてもらうために
一緒に印刷所へ。活版印刷所は独特の陰
というのか匂いみたいなものに、どこか
懐かしさが感じられて好きな場所。
今日訪れたところは初めて行った印刷所
だったけれど、やはり同じ印象を受ける。

 その後あーさんと別れてからは、
銀座松屋で開催中のF/style「暮らしを楽しむ敷物展」
に立ち寄る。会期中は新潟からF/styleの
五十嵐さん、星野さんの二人も来ていて
しばしおしゃべり。そうやって私がいる間にも
「昨年ここで買ったこのマット良かったわぁ」と
おば様が声をかけてくる。商品はもちろん、
ふたりのファンも多い様子。私もそのファンの
ひとりである。つくり手と彼女たちの思いが
つまった品々は、彼女たちの言葉で
語られると一段と魅力が増す。
お店でもF/styleの商品を扱うのだけれど、
同じようにとはいかなくても、せめて私は
使い手の立場からふたりの思いを
少しでもお客様に伝えることができたらと
思っている。この日は新作のウールニット
(私にしてはグリーンを選ぶことは珍しいのだけれど)
とオーガニックコットンのリブソックスを。
お店用にスーピマ綿を使った湯たんぽカバー
(湯たんぽ付き)もお願いする予定。
 昨日のお昼過ぎには東京に戻って
夜はT氏のフラの発表会を見に行くために三茶へ。
渋谷の人ごみを通ったらぐったりしてしまったが、
ハワイアンの生演奏を聴いたら疲れも少し取れた。
いわゆる癒し効果か?昨年の発表会よりも
素人目で見てもみなさん上手になっていてびっくり。
久々にI氏、R子さんに会えたことも嬉しくて
疲れはどこかへ消えてしまった。
体が弱いフリして案外と私は元気なのかも
しれないな。たぶん。
 今日は西荻に住むS夫妻のお宅で
持ち寄りゴハン会。私は以前、郡上で買ってきた
丸麦を使ったマリネと、キノコと豚肉の黒酢ソテー
をタッパーに詰めて。気づいたらどちらも酸っぱい
ものを作ってしまった!やはり疲れていたのか?
 S宅に行くときはいつも少し道に迷う。素直に
行けばいいのだけど、方向オンチのくせに
こっちが近道!と試したくなって、ウロつき
結果迷う。最後は自力で辿り着けるのだから
まぁいいんだけど。S夫妻宅に到着すると
漆の器をつくる宮下智吉くんを紹介して頂いた。
彼は来年の3月に大学を卒業する大学院生。
S宅で使っているものも見ていたし以前から
話は聞いていて、一度会ってみたいなぁと
ずっと思っていたのだ。最近作ったという
漆の器を何点かと、普段ご自分で使っている
器を何点かを見せて頂いた。使っている器の
こなれて出てきた艶がとてもいい。
漆はどうしても敷居が高く思われがちだけれど、
こうして使った姿を見て頂く機会があれば・・・。
なんとかお店で良い方法を考えよう。
近所に住むS浦さんやY子ちゃんもお皿ごと
お料理を持ってきてくれてワイワイと楽しい会になった。
宮下くん、以前は築地でバイトをしていたことも
あるとかで、お料理も上手らしい。
次回はそのお料理もぜひ。宮下くんの器を
これからどんどん多くの人に見てもらいたいなぁ。
昨日は沼津に一泊して、夜は沼津チームと鶏肉が美味しい居酒屋さんへ。福島からやって来て下さったPさんや東京チームのN子さん、Aさんも終電に間に合う時間まで一緒で大勢賑やか。沼津の辺りでは鶏のから揚げというと「半身揚げ」というものが多いらしい。鶏の胸肉の半身をまるごと揚げてから、食べる前に切ったものなんだけれど、確かにその方がジューシーで柔らかく仕上がるのかもしれない。とにかく肉自体が新鮮でお刺身も美味しい。ついつい食べ過ぎてしまったと思ったが、どんどんオーダーをしているパワフル沼津チームは食欲も大勢で頼もしい。みんな元気で働き者で、横つながりがしっかりしていて見習うところがたくさん。
 halの店頭では月に二度古道具市を行っている。昨日のイベントに参加できなかったお客様にもお会いすることができたし、古道具を見ることもできたし大満足。そこで見つけたジュラルミンケース。(あっ売主から訂正が!アルミだそうです・汗)どうしようかなと迷っていると、Pさんが開店お祝いと言って半分出してくれた。うぅ、私は何をお返しすればいいのだろう・・・。もちろんお店で使わせて頂きます。その他にもお店のディスプレイで使えそうなものを見つける。こうやっていろんなものがある山の中から何かを探し出す感覚が私は好きなんだなぁとつくづく思う。
 昨日再び蔵前署に出向いて(こういうのも出頭と言うのか?)無事申請が済む。今日は沼津のhalさんで「ものづきあい」の出版イベントの日。昨夜はやることがなんだかんだとあって1時間半しか寝ていない。変なハイテンション。でもお客さまもたくさん来て下さるし、お話をするのに緊張してしまうからそのくらいでちょうど良いのかもしれない。そう思ったのだがハイテンションが上手く作用すれば良かったのだけれど、午前の部ではコーヒーをいれながらお話が上手くできずにアワアワしてしまう。どうもぶきっちょで一度にひとつのことしかできない。何かに集中しているときはなおさらだ。全員にコーヒーがゆき渡ったところでようやく落ち着いて話始めることができた。
 halでのイベントは店主の後藤さんがお客様に連絡をして下さって、マイカップを持参して頂いた。様々なお家からやってきた器がテーブルに並ぶ姿は、なんとも楽しい。コーヒーのお供は内田真美さんのケーキを。美味しいものがあるとそれだけでも空気がゆるんで和やかになる。内田さんに心からありがとう!を。halのお客様も皆さんあたたかくて助けて頂きました。イベントでは今回の本にまつわるお話や、これから始まるお店のことなどをコーヒーとケーキを味わって頂きながら、1時間くらいつらつらとお話を。本というモノを通して、こうして多くの方に直接お会いすることができたのは本当に有り難いこと。私のつたないお話で皆さんは楽しんで下さっただろうか・・・。上手くは話せなかったけれど、「思い」のようなものがほんのちょっとでも伝わっていたら嬉しいのですが。午前と午後の部の合間には後藤さん手づくりのまかないゴハン。どれも美味しくてお箸が止まらなくなってしまう。イベントの準備だけでも大変だったろうに、こんな温かい心遣いができることに涙が出そうになる。halの後藤さんをはじめ沼津の皆さま、お忙しい中、遠くから足を運んで下さったサポーターチーム?の皆さまにも感謝・感謝の一日。
 床の接着剤剥がしの作業をしてからかれこれ1ヶ月以上が経つ。その間、何度か用事があってアノニマへ行っていたのだけれど、行く度に内装工事が着実に進んでいる。今日アノニマへ行くと、ワイヤーが入った曇りガラスから透明のガラスに入れ替えが済んでいて、明るく開放的な空間になっていた。それだけでも印象はぐんと変わる。グレー系のペールグリーンに縁取られた鉄枠のガラス窓もなんともアノニマらしい。お隣は幼稚園で、お迎えの幼稚園ママは前を通るたびに、何ができるのかと興味津々のご様子。
 お店のことについて、細かなことなども含めて打ち合わせを行う。始めてからでないと正直わからない部分もあるけれど、最初にルールを決めておく必要ももちろんある。小さなことだとしてもきちんと積み重ねられるように、土台づくりはしっかりしなければ。
 アノニマでの打ち合わせが終わったその足で、古物商申請について話を聞くために蔵前警察署に立ち寄る。何も悪いことなどしていないのにどうも緊張してしまう。受付のおじさんは声が太くて大きい。何が苦手って声が大きな男の人は怒られているようでちょっと恐い。いっそ帰ってしまおうかとも思ったけれど、そうもいかないので案内してもらった2Fへ向かう。サスペンスドラマで見たような札がついた扉がいくつかあってそのうちのひとつ、「防犯科」へ。幸い申請担当の方は感じの良い方でホッとした。事前に調べて用意したもの以外に、足りないものが無いかどうかを申請前に念のため確認したくて伺ったのだけれど、丁寧に説明して頂いたお陰で助かった。
札幌に到着した日は汗ばむほどで半袖でも良いくらいの陽気。地元の方々も「こんなのは今まで無かった」とおっしゃっていた。そういえば先日の山形でも温暖化の影響か、年々きれいな紅葉を見ることができなくなってきたとお話されていた。どうにかできないものなのだろうか。
札幌へは「森彦」の取材で。撮影の当日は生憎の雨降りだったけれど、木造の建物の1号店は木が水をたっぷりと吸い込んで、しっとりとした様子がかえって良かった。ネルでいれた珈琲も美味しい。雨降りの中、外へ出ずに建物の中で美味しいコーヒーを頂く。なんて贅沢な時間だったんだろう。
昨日の午前中は飛行機の時間まで少し余裕があったのでN子さんと札幌在住のKさんとともに小樽まで足を延ばす。Kさんとはいつも挨拶程度しかお会いしていなかったので、今回ゆっくりとお話ができて本当に良かった。さりげなく気配りができて、まわりの人たちのことをものすごく考えている。あっぱれなお方です。天候も前日の雨とは打って変わってあっぱれ晴天也。
 来週末に沼津のhalさんで本の発売のイベントが控えている。来て下さった方へ何かお土産があるといいなぁと思い、本がちょうど入るサイズの袋を少しずつ作り始めていた。もっともっと早くからやっておきたかったのだけれど、8月のあの暑さの中でミシンに向かう気力が湧かずに結局ギリギリになっている。うさぎとカメのうさぎだな、こりゃ。そうかと言って慌てて作るというのも何か違う気がしている。素人ながら丁寧に作ったものでなければお渡しする意味がなくなるし。だから空いた時間があると一気にはやらずにちょっとずつ進めている。
 そしてまた明日から取材。今度はさらに北へ飛んで札幌へ。札幌は朝晩はぐんと冷え込んでつい先日はすでにストーブを点けたとか。洋服は一体何を持って行ったらいいのだろう?寒いのが恐くて2泊3日だというのについつい荷物が多くなる。こういうとき、手荷物は軽やかにバッグひとつ。という人になりたいのだけど寒がりは無理か。
 怒涛なんて使うと大袈裟だけど先週末から旅続き。仕事で山形へ1泊。福島のA家に行くときは、大体バスを使って行くことがほとんどなので、新幹線がものすごく速く感じられてびっくりした。東京駅から福島までだったら約1時間半で到着。バスだったら約5時間。新幹線代が高いのもうなずける。さらに山形まで行くとなると新幹線でも3時間ほどかかる。今回の取材は年明けに出るムック本の取材で、編集N子さん、カメラマンAさんの女子3人。山形の駅からはタクシーに乗ってさらに1時間かけて山の中へ。気さくなタクシーの運転手さんの話声は、なだらかな坂道を自転車で気持ちよく降りてくるようでウトウトと眠りを誘う。到着するとそこは森の入口。ひんやりしたと空気が一段と澄んでいた。
 この日の宿泊場所は、町にホテルか旅館の2箇所しかなくそのいずれか。山の中という旅気分も手伝って編集者N子さんと旅館をチョイス。なかなかいい選択だ!なんて自分たちを褒めていたのに到着してすぐその選択に不安がよぎる。旅館は私たち3人しか宿泊者がいないらしく、ひとり一部屋を使って良いとの事。女将?のおばあさんが古い旅館の一部屋一部屋「ここの欄間は・・・」とか「襖絵は・・・」とか説明しながら案内してくれるものの、一部屋目で「ここでは広すぎるし怖いし絶対ひとりでは眠れません!」とすでに心の中で叫んでいた。別に何かに敏感なわけでもないし、どこでも3秒で眠れるほど寝つきはいいはずなんだけれどどうも落ち着かない。そのうち説明をしていたおばあさんも疲れてしまったのか、はぁはぁと息が上がってきて心配になる。結局一番大きな部屋に3人布団を敷いてもらって一緒に寝ることにした。
夕飯はイワナや野菜など地のものをつかったもの。その中で生ハムのようなものが1品。美味しいけれど食べたことが無いお味。訊ねると「ダチョウの肉ですよ」なんて笑いながら当然のことのように応えられてしまった。どうもこの辺で食べられているらしい。色々と衝撃的なことが多くて体はゆるりとさせているのに、神経が立ってしまって眠りが浅く、ほとんど寝られなかった。いつもはのび太級に寝つきが良いのに・・・。
取材自体は何の問題も無く順調で、伺ったお話もとても素敵な内容でした(これはまた掲載時に)
 東奔西走。動き回る日々が続いている。
今夜は明日から三重県の而今禾で始まる堀仁憲さんの個展に行く前に、名古屋の友人夫妻のお宅に泊めて頂く。最近、名古屋に行くときは高速バスを使っている。片道約5時間半。寝ていると案外とあっという間でしかも¥3500!びっくりプライスである。この日は台風が近づいていて、台風をすり抜けるようにして名古屋に向かうことになった。途中の静岡あたりでは豪雨をバスの窓から見ていたが、名古屋に到着したら雨も降っていなくて静かなもの。
夜には宿泊先のO夫妻と、大阪へ行ってから名古屋で合流するオカズ夫妻と5人でビストロに行くことになっていた。が、オカズ夫妻が台風の影響で新幹線の中に閉じ込められているという。その後どうにかこうにかラストオーダーに間に合ってオカズ夫妻到着。良かった良かった。
 翌日は台風一過の晴天。
堀さん、今回は白磁が増えている。いつも堀さんにはそのサイズ感と細かな技に関心させられる。すごいなぁ。一見シンプルなお皿でも細ーい立ち上がりというかラインが入っていて、それが全体をキュッと引き締めている。展示が続いていてかなり忙しそうだけど、本人とお話しているとのんびりした空気が漂っていた。お店の納品はオープンには間に合うかな、どうかな。あまり強くは追求できない…。二眼カメラでパシャパシャ写真を撮っていたけれど、いつか見てみたいなぁ而今禾の写真の出来がり。
蔵前にあるレストラン「キッチンソルト」で堀口尚子さんが展示を行っている。堀口さんの絵。かわいいだけでなく、ちょっといぢわるな顔をしているのがいい。今から5年前くらいになるのかな。その当時自由が丘にあったBORN FREE WORKSでのイベントで、墨で描かれた線画を何点か展示していて、その中の1点がずっとずっと気になっていた。たおやかな女性が横になっている絵。部屋にあったら気持ちが穏やかでいられそうな絵。そして2年前にも。同じキッチンソルトで展示されていた、あたたかな親子の絵がしばらく頭から離れなかった。そんなに気になっているのなら手に入れれば良いのだけれど、大抵そのタイミングが金欠のとき。どうしてだ!そういうめぐりあわせってあるのだと思う。ムリをするのかしないのかその時々だけれど、なんとなくホリさんの絵はムリしてはいけないような気がしていた。言い訳?
今回も観に行くと「あっ」と目が留まる絵が。三度目の正直で今年は赤ポチシールをつけて頂く。ふふふ。相変わらずちょっといぢわる。お店のどこかに飾ろうかな。
null
shop名の文字を母の手書き文字にしようということは、以前から考えていた。shop名の「in-kyo」も、もとはといえば祖母が暮らした隠居部屋から付けたもの。どこかに自分のルーツになるようなものを含ませたかったからで、別に今すぐに「隠居」したいわけでもないのですよ。先日、このHPの制作をお願いしているオカズデザインの吉岡夫妻と事務所のまなみちゃん、そしてFさんとその見習い?をしていてウチの近所に住むM君が実家の隠居部屋に遊びに来てくれた。しかも持ち寄りゴハン会。持ち寄りゴハン大好きです。いろんなお家の味を一度に楽しめて、しかもレシピも教わって。その場で味わっているから俄然「作ってみよう!」という気も起こる。私の少ない料理のレパートリーもちょっと広がるし、誰かに食べてもらう料理を作るのは緊張するけどやっぱり楽しい。

オカズデザインもFさんも本業と同じように(どちらも本業か)ケータリングのお仕事をしているお料理のプロ。そしてもちろん食いしん坊ときているからゴハンを食べていても食べ物の話がほとんど。隠居を見てからHPのデザインをし始めてくれるオカズに安心してお任せ。
書き文字は騙し騙し?母に何度も書いてもらってなんとか使えそうなものをオカズに送った。

 藤野に住む作家さんを紹介していただくためにS夫妻と藤野へ向かう。S夫妻とは藤野の駅で待ち合わせをしていたけれど、中央線の中で私が乗っていた車両に二人が乗り込んできた。しかもS君は片手に太鼓を持って。面白いなぁ。でも中央線には不思議と似合う感じ。藤野は新宿から約1時間ほどなのに、緑がぐっと深く空も広い。相模湖の駅が隣りというのもすっかり旅気分。私の自宅も緑は多いけれど、種類はまた違ってずいぶんと気分転換にもなる。
 紹介して頂いた柴代直樹さんは薪窯で器をつくる作家さん。自分で作ったという薪窯も見せて頂いて、デジカメを持っていたというのにぼんやりしていて写真を撮るのを忘れてしまっていた。なんだろ?美味しい食事を食べてしまってから写真を撮り忘れたことを気づくときにも似た感じ。いい意味でポカーンとしてしまったのだ。焼き締めの器はどっしりしていて力強くてお酒の場にあったらいい感じ。仕入れ用に好きな器を選んでいたら
「僕の器はおじさん好みなんですよ」って。はい、おじさんなんですよ、私。味が深く沁みこんだ煮物を盛り付けたいなぁ。ちょっと大きめの飯碗にはピカピカの白米を盛って大きな手をした男の人に使って欲しいなぁ。やっぱり色々とイメージが沸く器が好きなんだな、おじさんは。
お茶とともに頂いた羊羹を盛り付けたのは、それも柴代さんが作る銀彩の鉢。気負い無く普段づかいの銀彩の姿がまたいい。とりあえず工房にあるものから器を選んで納品をお願いした。年末には薪窯の窯焼きがあるらしい。お手伝いをすればもれなく?消防服が着られるらしいから行こうかな。約1週間、火の世話をしながら器が焼き上がる様子はいつかこの目で見てみたいと思っているけれど。興味のアンテナがぐるぐる動いていて、本当にこの日は写真どころではなかった。と、思ったらデジカメを柴代さん宅に置き忘れてきてしまった。しかも三鷹の「ハルピン」で夕飯に餃子を食べながら、その後合流した友人に興奮気味に話をして画像を見せようとするまで気づかなかったのだ。ホントお気楽。後日器とともにきちんと梱包されたデジカメは戻ってきたのだけれど。
null
 Uさんと千石のsasulaiへ松原竜馬さんの個展を見に出かける。松原さんの器は決して派手さはないけれど、お料理を盛り付けるとそのお料理を数倍美味しそうに見せてくれるという大好きな器。使いやすいし、丈夫なので安心できるからか食卓にのぼる出番も自然と多くなる。今回は個展にだけ出す器もあると聞いていて、前からとても楽しみにしていた。sasulaiのK君、Uちゃんにお店で会うのも久しぶり。二人に会うと「力を抜かなきゃ」と思わされる。なんだか和むこの空間は、ついつい長居をしてしまうsasulaiマジック。この日ははじめて見る渋みのあるお皿を購入。これは個展用に作ったもの。Uちゃんも目をつけていたらしい。ごめんねUちゃん。ウチにご飯を食べに来てくれたらこのお皿で出すからね。さて何を盛り付けよう?野菜でもお肉でも果物でも。火をしっかり入れたあったかい食べものが似合いそうかな。と言いつつ写真は巨峰に合わせてみたけれど。
千石へ行ったらお決まりのコースで、帰りは八百コーヒー店に寄って美味しいコーヒーとロールケーキでお茶。八百夫妻と会っていても「力を抜かなきゃ」と思う。だからしばらく会ってないと二人に無性に会いたくなる。Uさんのおしゃべりもいつもものすごく楽しくてお腹を抱えて笑ってしまう。好きな人に会って思い切り笑って。当たり前にできそうなことだけど、でも、でも大事なことだ。