ぼんやりと

今日は曇り空で少し肌寒くなったけれど
秋晴れとはまさにこのような空のことをいうのだと、
神様が教えてくれているみたいなここ数日。
サラサラと乾いた風が頬を撫で、
澄んだ空気と色づき始めた木の葉の色。
体がまるごと秋の気配に包まれている感覚だ。


あまりにも気持ちがいいので
先日の定休日は庭にガーデン用の
テーブルと椅子を出して外で朝ごはん。
朝ごはんだけのつもりがパソコン仕事も外で。
おかげでサクサクとはかどった。

で、午後のお茶時間も外でコーヒー。
ぼんやりと流れていく雲を眺めながら
なんだか無性にいろんなことを学びたいという欲が
ふつふつと湧いてきた。
それは誰かに認められたいとか、資格を取りたいとか、
仕事のためにということでもなく、
そうかと言って趣味というのでもなく。
まだまだ自分に足りない部分を補いたいという
単純で、ごくごく個人的な欲求。

net上で簡単に拾えるような知識ではなく、
人から与えられるのを待っているのでもなく、
本を読むとか手を動かすとかいったん自分で
飲み込んで咀嚼して血肉となるようなもの。
血肉になるのかすら不確かだけれど。
へこんだり、欠けているところに粘土を埋めて
ならすみたいに。そうだ、金継ぎの作業のように。
時間はかかる。
でも私は時間がかかるやり方しかやっぱりできないのだろうな。
時代と逆行しているなぁと思うけれど致し方ない。