今日から

ますみえりこさんの個展が今日からスタートしました。
そもそも私が「からむし織」というものを知ったのは、
ますみさんに出会ったことがきっかけ。
以前にますみさんの工房を訪ねたり、
一緒に昭和村も訪れたりしたものの、
ますみさんの在廊なしにこの素材から生まれる
作品への思いを、お客様にどれだけ伝えられるか責任は重大。
今回の「からむし作品と物語」という展示のかたちは、
ますみさんにとっても初の試みとのこと。

店主ということはひとまず置いておいて、
私個人がワクワクしたこの感覚を
ご来店下さった方々と、背伸びすることなく
そのまま素直に共有させて頂けたらと、
ただただ思うばかりです。

物語は全部で14話あります。
中でも「風を売る街」というお話を
個人的には気に入っているのですが、
その物語と対になっている作品が、
まさにふわっと心地よい風を
入れるのにぴったりの軽やかな袋のようなのです。
小さなものはネックレスとして。
大きなものは窓際などに吊るして飾ったり、
中にポプリを入れて香りを楽しんでも。
風が包まれて膨らんだようなこの形を作ることができるのは
からむしという素材の質感ならではだと、
ますみさんは話してくれました。

夕方に店内に差し込む夕日。
からむしを通したその光と
壁に作られる影の美しさには
目を奪われるほど。
これもますみさんから教えて頂いたこと。