奥の細道

近所には松尾芭蕉ゆかりのお寺や資料館、
いくつかの句が書かれた看板を立てた
川沿いの道などがある。
松尾芭蕉が座っている銅像も。
銅像は妙にリアルな姿勢で座っていて
ちょっとコワイくらい。
夜中には絶対歩きまわっている気がする。
中学のときの国語の先生は松尾芭蕉が
好きだったのか、ずいぶんと時間を割いて
授業を行っていらっしゃいました。
お陰で松尾芭蕉に勝手に親近感を抱いている。
「旅」というのも。
ちなみに音楽の先生はそれがベートーベンだった。
川沿いの桜はようやくつぼみがほころびはじめた。
桜のアーチを歩きながら芭蕉の句をひとつづつ読んでいく。
五七五というミニマムな世界の中で風景や心情、
すべてを表現してしまうのだから
中学生の頃は句を読む度に驚かされていた。いや、今もだ。
日本地図を見ながら芭蕉が辿った土地と
そこで詠んだ句を照らし合わせるのもおもしろい授業だったなぁ。
すっかり先生に影響を受けていた。
橋本先生ありがとうございました。
と、散歩の途中でカフェへ立ち寄ると偶然K子さんが。
こういうことは今に始まったことではないのだけど本当に多い。
同席させてもらって一緒にランチ。
ご褒美散歩を終えてからは原稿書き。
夜になってまた風が強くなってきた。
この風で咲きはじめた桜が散らないと良いのだけど。