春の光

風が冷たい1日でした。
店内から見る外の光はもうすっかり春なのに。
3.11の昨日。
14:46には静まり返った日曜の店内でひとり静かに黙祷。
いつものようにと思ってもやはりいろんな思いが頭を巡り、
心の中の靄は晴れず。
何かをすればそれを消し去ることができるわけでもなく、
むしろ無理に消し去ってしまう方が不自然で、
靄を抱えることで考え続け、答えなど出なくても自分の暮らし方、
大げさにいうと生き方に何かしらを反映させて日々を過ごしていかなければ、
そうでなければ。。。
昨夜はお店が終わった後、えすぺりさんで行われた
多津子さんの人形劇と伸さんのライヴに行ってきました。
会が始まる前には早めの夕飯を頂いて。
日中、お店にいる間も1日中気が張っていたのか、
えすぺり倫ちゃんが作ってくれたあったかいお味噌汁に
なんだか心底ホッとさせてもらいました。
20180312-えすぺりごはん.JPG
伸さんと多津子さんは人形劇や歌で、震災による原発事故の被害を
これまでもこれからも機会があれば様々な場所で伝えていくそうです。
先月には海外の大学生に向けて多津子さんが英語による人形劇を講演されていました。
お二人からはお米や野菜を育てる農家という立場だからこそ
強く訴えかけてくるものがありました。
20180312-多津子さんの人形劇.JPG
20180312-伸さん歌.JPG
会場には見知ったお顔もちらほら。
震災がなかったらおそらく出会うことは
なかった方々かもしれないと思うと不思議な気持ちになりましたが、
ここで今暮らしていることで出会えた人がいること、
これまでに出会った方々にももちろん感謝を。
そして今日が終わったら明日がまたやってくることが本当は
当たり前のことではないということに気づかせてくれたのは震災だったということ。
(奇跡と思えるくらいのことかもしれないということ)
本当に、本当に、忘れてしまわないように。
目の前にある小さな幸せをかみしめて毎日を目一杯生きなければ。