檸檬

数ヶ月前、アロマの先生・Thymeのいのこしさんに
檸檬の鉢植えを戴いた。
戴いたその時は、青い実が2つ成っていて、
ありがたくお料理に使わせていただいたものの、
その後葉が乾きがちになったり、花を咲かせてもそれっきりだったり。

それがつい先日、白いぷっくりとした蕾が枝先にいくつも。
そして花が次々に咲き始めたと思ったら、
なんとも言えない良い香りを漂わせているではないか。
今年に入って、以前から興味のあったアロマの勉強を始めて、
香りと記憶の関係や、香りが体や心に及ぼす影響や作用についてなど
知れば知るほど興味は尽きないなぁと思っているところ。

このレモンの花の香りとネロリの精油の香りが似ていることも
さすが柑橘の仲間だからかと納得したり。
大人になってからの勉強は、なんて面白いんだろう。
来年には試験もあったりするけれど、資格を取るのが目的ではなく、
あくまでもただただ知りたい欲。
自分の好きな香りの精油を使って、体調や気分に合わせた
オイルやスプレーを作れるのも、なんだか魔女の修行のようで楽しい。
おかげでここのところ肌の調子が良い気がする。

うっとりするような香りを楽しませてくれた
檸檬の花が散ったと思ったら、
今度は小さな小さな青い実らしきものが枝先に!
この先私は枯らさないように水やりをするくらいしか
今のところ他にできることが思いつかない。

「レモン」ってカタカナもいいけれど、漢字で書く「檸檬」は、
梶井基次郎の「檸檬」が思い出されてとても好きです。
光と影。香りと同じように黄色の実が放つエネルギーのようなもの。
あの小さな小さな青い実も普段目にする黄色くて大きな実へと育つのかしら。