気配

今日はお店が終わってからみず文庫さん(白河市)企画の
「ようこそ福田利之さん」の一環で
福島市のあんざい果樹園で行われたイベントへ。
優子さんが車で迎えに来て下さったおかげで伺うことができました。
小さな会ながら、食堂ヒトトのカレーや、
コケス・大橋祐香さんのデザート、
PLAY TIME CAFE丹治さんのコーヒーやリリーさんのミニライブ。
そして現在は徳島県在住のイラストレーター・福田利之さんを交えて
みず文庫さん、Bookコトウさんとのトークと盛りだくさんの内容。

福田さんとは気づけば出会ってからかれこれ20年来。
それでも私が福島に来てからはお会いできていなかったので
6年近く会っていないということにびっくり。
こうして思いがけず福島で再会できる機会がやってくるとは
なんだかありがたいことだなぁとつくづく。
トークの中で福田さんがお話をされていた、
まわりがどうとかではなく、
自分がどうするか、どうしたいか、
そのために何をするかということに深く共感。
誰かを批判したり、反発したり、攻撃したりではなく、
福田さんからは穏やかでしなやかな、
でもしっかりと強い芯のようなものが
感じられて、伺っていてとても気持ち良かった。

福田さんとの出会いのきっかけは永井宏さん。
福島市の皆さんとも縁の深かった永井さんのお話も出て、
「そうだった。永井さんはこうやって
いつも人の縁を結ぶ種をまいてくれていた人だった」
なんてこともイベント中に思い出したりして、
ふと永井さんがすぐそこにいるような気がしていた。
が気がしただけじゃなくびゅーんとどこからか
アロハシャツを着てやって来てたのだろうな、きっと。
そんな気配がしましたよ。永井さん。笑

福田さんの装画が素晴らしくてずっと気になりながらも
Amazonでポチッとはしていなかった
カズオ・イシグロの「クララとお日さま」が
物販コーナーにあったので購入。
どこでも買える本だとしても、こういう出会い方は嬉しい。
本への愛着がまた違ってくる。
サインとともにイラストも描いて頂いた。
今日のことを本を手にするたびに思い出すのだろうな。
永井さんの気配のことも。