2007のしめくくり

あと何時間かで新年を迎えるというのに大晦日という気がこれっぽっちもしない。
「師走」の字の通り、駆け抜けてそのまま大晦日さえ猛スピードで追い越してしまいそう・・・。なんて書いているわりにはやらなければならないことは山積みでちっとも進んでいない。空回り。
そんな中、昨日は焼き締めや銀彩の器をつくる柴代直樹氏の窯焚きのお手伝いをしに、S夫妻とTくんと4人で神奈川県の藤野へ出かけた。予定よりも大幅に遅刻をして到着をしてしまい、トータルしたらあまり手伝えていなかったんじゃないかと思うけど私自身は行って本当に良かったと思っている。20071231-直樹の窯焚き 004.jpg
薪を運んだりヒモでキチキチに束ねたり、普段しないような作業をしていると、ここ何日間のトゲトゲしていた気持ちが洗われて、少しなめらかになったような気がした。火をジッと見ていると心が落ち着くというか・・・。
そんなことを思ったことすら1週間窯と真剣に向き合っている柴代くんには失礼なことだったのかもしれない。窯に薪をくべている柴代くんは邪心がないというかなんともフラットだった。
自分、まだまだ修行が足りません。約1週間かけて焼き上がる器は、さらに約1週間後に窯出しされる。それまでは気が抜けないと柴代くんは言っていた。窯出しのときにはまた伺いたいと思っている。20071231-直樹の窯焚き 003.jpg
自分ではどうにもできないことが世の中にはたくさんあって、どうにもできないとわかっていながら落ち込んだりもがいたり、やる気がなくなってウダウダしたり。
でも時間がかかってもどうにかそこから抜け出して歩かねば。そんなの頭で考えた正論で、頭でわかってたって思い通りにはなかなかできないかもしれない。ただ自分にはやるべきことがまだまだたくさんあるし、自分が頑張ればどうにかなることもきっとたくさんある。だからそれをやるだけ。無理をし過ぎない程度に。
と、2007年の終わりかけに思ったのでした。藤野に行って本当に良かった。
藤野を出る頃には林は深い闇に包まれて、足元すら見えなかった。が、見上げれば満天の星空で上空だけがキラキラ輝いていた。
来年もどうかみんなが健康で平和な一年が過ごせますように。