7日の夜から

7日の夜から夫君の運転する車で
千葉の実家へ行っておりました。
以前にもこの日記に少し書きましたが
実家の建て替えにより、祖母が寝起きをしていた
隠居部屋と母屋が来週には共に取り壊されることになりました。
私に何ができるというのでもないのだけれど、
縁あって古材のレスキューをして頂けることに。
そして何十年と暮らした家財道具の山を片付けることに
ヘトヘトになっている母を手伝いにいざ。
色々と用事を済ませてから三春を出発。
実家の比較的近くにあるスーパー銭湯(でも温泉)で
入浴を済ませて7日の夜中に到着。
8日はまるで春がやってきたかのような穏やかな晴れ日。
午前中にはリビルディングセンタージャパンの東野夫妻と
頼もしい女性スタッフの涼子さんの3人が諏訪から2トントラックで到着。
そして彼らを繋いでくれたお米農家の山崎夫妻も加わって、
われらと7人で隠居部屋の古材レスキュー作業を開始。
リビセンの皆さんはさすが手際がよくて仕事ぶりに無駄が無い。
そして何より隠居のことを褒めちぎってくれ、最後には大事に大事に
「お疲れさま」と労いの言葉をかけるかのように掃除までしてくれて。
本当に本当に気持ちよく隠居の素材たちをレスキューして下さいました。
山崎夫妻もさすがお米農家で鍛えた体力と安定感。二人がいる安心感も。
とにかく気づけば私は、何度も何度も「良かった」と口にしていた気がします。
どこかで誰かの役に立って、そして喜んでくれる人が
一人でも多くいることを思うと、寂しさはもちろんあるけれど、
幸せな気持ちで満たされました。
最後に骨組みのようになった(でもしっかりとしていて
どこか堂々と見えた)隠居部屋の縁側に腰掛けて、みんなでお疲れ様の
コーヒーと記念撮影を。
そんな私たちを見下ろすように枝を広げた桜の木。
ポカポカとあたたかかった陽の温もり、古く枯れた板壁や
桟の手触りは忘れない。
まだあまり実感もなくて、振り返るほどの余裕も余韻もないのだけれど
とにかくたくさんのありがとう感じた一日でした。