春分の日には

先日の春分の日はまさかまさかの雪。
この日はご夫婦で素敵な靴をつくるuzuraのお二人による
ベビーシューズ作りのワークショップの日。
参加者の皆さんはとても楽しみにしてくださっていて
靴を縫い上げていく糸を選ぶのも真剣。
20180323-ベビーシューズ.JPG
uzuraひろみさんの説明を聞きながら
和やかな雰囲気の中、初めての作業に皆さん集中。
私も一緒に混じってベビーシューズ作りに挑戦。
右と左と同じことをやっているはずなのに
一から始めるとすっかり忘れている私に
uzuraおさむさんがサポート。
無事、皆さん素敵な可愛らしい靴が出来上がって
ずらりと並べて記念撮影。
20180323-uzura靴ズラリ.JPG
ワークショップを終えてからはdans la nature 千葉奈津絵さんの
イチゴのケーキとイチゴのパンナコッタという豪華おやつ。
イチゴはえすぺりさんで販売している福島のイチゴを使って下さって。
とっても贅沢な味わいで美味しかったです。
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in-kyoの店内なので人数も限られてしまいますが
その分、密度の濃い時間となっているような気がします。
参加者の皆さんありがとうございました。
出来上がった靴を履いたお子さんたちにも会ってみたいですね。
(ワークショップに一緒に参加していた可愛らしいモデルさんが早速履いてくれました)
手を動かして物作りをする楽しさを和やかな雰囲気で
教えてくれたuzura夫妻にも感謝感謝です。
またいつか必ずお願いしたいなぁと思っております!
ファーストシューズと呼ばれる柔らかな革のベビーシューズ。
春へと一歩歩みを進めて。

春の光

風が冷たい1日でした。
店内から見る外の光はもうすっかり春なのに。
3.11の昨日。
14:46には静まり返った日曜の店内でひとり静かに黙祷。
いつものようにと思ってもやはりいろんな思いが頭を巡り、
心の中の靄は晴れず。
何かをすればそれを消し去ることができるわけでもなく、
むしろ無理に消し去ってしまう方が不自然で、
靄を抱えることで考え続け、答えなど出なくても自分の暮らし方、
大げさにいうと生き方に何かしらを反映させて日々を過ごしていかなければ、
そうでなければ。。。
昨夜はお店が終わった後、えすぺりさんで行われた
多津子さんの人形劇と伸さんのライヴに行ってきました。
会が始まる前には早めの夕飯を頂いて。
日中、お店にいる間も1日中気が張っていたのか、
えすぺり倫ちゃんが作ってくれたあったかいお味噌汁に
なんだか心底ホッとさせてもらいました。
20180312-えすぺりごはん.JPG
伸さんと多津子さんは人形劇や歌で、震災による原発事故の被害を
これまでもこれからも機会があれば様々な場所で伝えていくそうです。
先月には海外の大学生に向けて多津子さんが英語による人形劇を講演されていました。
お二人からはお米や野菜を育てる農家という立場だからこそ
強く訴えかけてくるものがありました。
20180312-多津子さんの人形劇.JPG
20180312-伸さん歌.JPG
会場には見知ったお顔もちらほら。
震災がなかったらおそらく出会うことは
なかった方々かもしれないと思うと不思議な気持ちになりましたが、
ここで今暮らしていることで出会えた人がいること、
これまでに出会った方々にももちろん感謝を。
そして今日が終わったら明日がまたやってくることが本当は
当たり前のことではないということに気づかせてくれたのは震災だったということ。
(奇跡と思えるくらいのことかもしれないということ)
本当に、本当に、忘れてしまわないように。
目の前にある小さな幸せをかみしめて毎日を目一杯生きなければ。

お味噌は無事に

水曜日に夫君とお味噌を一緒に仕込む予定で
あれこれ逆算、作業の段取りを考えて臨んだ火曜の夜。
浸水を済ませ、水曜日は朝から大豆の第1弾を茹で始める。
(全体量が多いので2回に分ける段取り)
午前中は休日出勤だった夫君。
帰りの時間を見計らってお昼頃から第2弾を茹で始める。
と、頭で考えていた段取り通り。味噌作りスケジュール。
お茶でも飲んで、一息ついたら茹でた大豆をすりつぶす作業を一緒に始めるか。。。
のはずが体が急にだるくてだるくて動けなくなり
冷えてしまったかなぁとヒーターの前を陣取ったが最後、
どうも調子が悪い。
試しに体温でも測ってみるか、と計ると37度超え。
いつも平熱が高いとはいえ少し高い。
横になってちょっと休んでから作業を。。。と思っているうちに
熱がぐんぐん上がって気づけば38度超え。
大人になってからの高熱は体に堪えます。
結局お味噌作りは私は大豆を茹でたっきり、麹と塩を混ぜたっきり。
その後の作業は全て初めての夫君がやることに。
2人でやればスムーズにできる作業も1人では大変なことを
知っているだけに本当に申し訳なかったです。
が、たぶん私よりも集中してやるので上手なんじゃないだろうか?と密かに思っている。
最後には用意しておいた仁井田本家の酒粕を塩代わりにちゃんと敷き詰めていたし。
すでにいい香りがしていて出来上がりが非常に楽しみです。
私の熱はといえば、まず食事は抜いて第一大根湯を(これも夫君作)飲んで
梅醤油番茶も飲んでとにかく懇々と寝続けたら翌日の昼には平熱に。
咳や吐き気などの風邪やインフルエンザの症状もなかったので
なんだったのだろう?寒暖の差による体の反応?胃腸の疲れが出たのかな?
昨日はそんなこんなで大事をとって臨時休業を頂いてしまいましたが
もうすっかり元気です。
お味噌作り。今年はやっていないも同然なのでなんですが。。。
まだ間に合うので手作りのお味噌、美味しいですよ。

明日は

まさに三寒四温。
天候も気温もコロコロと変わるこの季節。
こうやって春へ、春へと季節が少しずつ移ろっていくのですね。
今日は啓蟄。
虫が這い出すには少々気温は下がりましたが。
手作り味噌の仕込みどきをなかなか決められずにおりましたが
今夜大豆を浸水させてようやく明日、取りかかろう思います。
寒仕込みというには遅いかもしれないけれど、
まだ寒い日は続きそうなのでなんとか。
材料となる大豆と米麹は、縁あって滋賀で無農薬・無化学肥料で野菜やお米を育てている
百菜劇場の廣部里見さんと昨年お会いできたこともあり、
百菜劇場のオンラインショップで注文することにしました。
そして塩は味噌作り上手の友人が使っている九州の塩(お友達が作っているものだそう)
を一緒に注文させていただくことに。
たまたまですが、昨年までの材料とは違うものとなりました。
顔が見える方々が届けてくれたもの。
さてさて今年仕込むお味噌はどんな味わいとなるのでしょう。楽しみ。

1日遅れで

3/3にチラシ寿司を作るぞー!と
家に帰る前は張り切っていたのに家に着くなりカクンと電池切れ。
最近そういうことが多いです。
この日は簡単なもので晩ごはんは済ませて、1日遅れとなりましたが
早く帰れた昨晩に晴れてチラシ寿司。
作り始めた時に卵を買い忘れていたことに気づいたけれど
まぁ致し方なし。なくてもなんとかいい感じにと思い込むことに。
ちょうどご近所えすぺりの倫ちゃんが海くんが出かけていて
夕飯がひとりだというので誘って3人でごはん。
飯台囲むのはやっぱり人数がいた方が楽しいなぁ。
多めに作っておいて良かった、良かった。
20180305-チラシ寿司.JPG

今日は楽しい

♪ひな祭り〜♪
我が家には子供(娘)はおりませんが
今夜の晩御飯はちらし寿司といきましょうか。
昨日の天候がウソのように今日は穏やかに晴れてあたたかく
お店の前に氷状の小山となっていた雪も、いつの間にか
溶けてなくなっていました。
お店の窓から見える外の光も人も
春めいていてそれだけでも心躍りますね。
先日、千葉の実家に行った際に、
母が庭に芽を出したふきのとうを幾つか採っておいてくれました。
20180303-千葉のふきのとう.jpeg
野生の山菜の一部は実際に測って数値が
基準値以下のものであればもちろん問題ないのですが
自分で採ってすぐに天ぷらにして。
って食いしん坊はそんなことが頭に先に浮かんでしまいます。
千葉のものだってどうなんだろう?と考えだすとキリがなく、
膝が痛いと言っているはずの母が採ってくれた目の前の春の恵みは
私にとっては大事な季節の宝もの。
数値だなんだと言ったって私の中では曖昧なもんで、
大切にしたい軸のようなものがあるとすれば今はそれなんだと思っているのです。
これはあくまでも私基準で。
20180303-ふき味噌.jpeg
そして作ったのがふき味噌と、すこーしばかりを葛粉をまとった天ぷらに。
そうそう。この苦味。春を連れて帰って、ひと足先に味わいました。
はぁ贅沢。

気づいたら

ずいぶんと日記をサボっておりました。。。
この冬は風邪もインフルエンザにも(今のところ)かからず
すこぶる健康!のはずなのにこの寒さ続きの冬は
冬眠体質というのか、動きも気持ちも緩慢だったなと振り返るこの頃。
24、25日の出張先は宮城県の鳴子温泉。
そこで「さとのわ」を主宰する
鈴木美樹さんの企画「書いて、読んで、聞く湯治」へ
昨年に引き続きナビゲーターとして岡安圭子さんとともに
参加してまいりました。
このワークショップでの私の役目としては「書く」ことで自分の内を引き出し、
そのことで何かに気づいたり、ホッとしたり、
頭の中が整理されたりといったことのきっかけづくりをするナビゲーター。
決して文章の書き方を教えるわけではございません(笑)
誰かに発表するためのものでもなく、あくまでも自分のための文章。
だからイメージとしてはもうひとりの自分に向けて
説明?相談?するつもりで文章を(文章にならなくても言葉の羅列でも)書いてみる。
そこにたまたま居合わせた人たちとその文章を共有してみる。
(嫌な部分は読まなくても良いし)
時には岡安さんが朗読してくれることも。(今回は各自が読んだのだけれど)
するといったん自分の外に出したものが冷静に、客観的に見えることも。
居合わせた人たちが家族や親しい友人ではない分、素直に聞き入れることができたりなどなど。
思いもかけない親密感が生まれたり、効用があったり、本当に不思議で濃い時間なのです。
そして入り口が埋もれるくらいに積もった真っ白な雪に囲まれる中、
囲炉裏の火を囲んで聞く岡安さんが朗読する宮沢賢治の「雪渡り」
耳を傾けながら現実と夢の世界との境が曖昧になっていく心地よさ。
2月のこの時期のことをこの辺りの地域で「雪渡り」と呼ぶのだそう。
まさに賢治の世界にとっぷりと浸っておりました。
20180227-さとのわ昼ごはん.jpg
合間には「さとのわの」美味しい昼食と、
おやつにはりえさんが作ったラフランスの美味しい美味しいパイを
コーヒーに合わせて用意して下さって。
20180227-りえさんのラフランスのパイ.jpg
お宿は「みやま」のいつまでも入っていたくなるやさしい温泉に浸かりながら
夕飯もこれまた地のものならではの豊かな料理。
「同じ釜の飯を」じゃないけれど、参加者の皆さんとのそうした時間まるごとが湯治なのだなと。
ひとことで言えば「書くセラピー」のような?
岡安さんは「読む、聞くセラピスト」かなと。
自分をほぐしたり、緩めたりするための方法や場所を
いくつか持っていると、これから先の未来もちょっとたくましく(頑張りすぎずに)
そしてしなやかに生きていけるんじゃないかなという気が今回しました。
それもこれも場の力。その場を何年もコツコツと積み上げてきた鈴木美樹さんの力だなとしみじみ。
20180227-みやまさんの前の景色.jpg
いい場所ですよ。鳴子。そしてさとのわの活動。機会がありましたらぜひ。

旧暦の元旦

今日は旧暦の元旦。そして新月。
友人の中には立春や今日に合わせて
年賀状を送ってくれる人たちがいる。
季節の感覚はなんとなく旧暦の方がしっくりと感じるこの頃。
世の中はクリスマス同様、バレンタインも年中行事に
組み込まれているのでしょうか。
in-kyoの店頭も我が家も私がその準備を全くしていないことに気づいたのは
2/14当日。「あっ」という感じでその日は過ぎていき。。。
昨日になって冷蔵庫に買ったまま使っていなかったカカオニブ、
そして金柑のシロップ煮があることを思い出して
お手軽ケーキを焼いてみることに。
あとは小麦粉、ベーキングパウダー、卵、豆乳、メープルシロップ。
バターの代わりに米油。
バレンタインの。。。というには見た目は今ひとつだけど
美味しいおやつの出来上がり。バレンタインにかこつけたおやつ。笑
家で、しかも自分たちで食べるおやつなら十分かな。
チョコレートを溶かして型に流して。。。などと
ドキドキしながら手作りチョコを用意していたのははるか彼方のその昔。
義理チョコもナシ。
女子度というものは確実に低くなっているけど、今の方がいいなと自分では思ってます。

春の訪れを感じさせてくれるライヴのお知らせです

まだまだ寒い日は続いておりますが、
3月に行うuzuraさんのワークショップに引き続き、
4/1に行うtico moonのライヴのお知らせを
「お知らせ」ページにUPしました。
実はuzuraのお二人もtico moonのお二人も
出会いのきっかけは「もみじ市」でした。
私もイベントに参加して出店することなどほとんどしたことがなく、
in-kyoもまだスタートしていない頃。
かれこれ10年以上前のことになります。
「もみじ市」自体も開催が初めてでみんなが手探り状態でドキドキしながら
(きっと今もだと思います)新鮮な思いで人が集う「場」を作っていたように思います。
その頃からのおつきあいになるので気付けばずいぶんと
時は流れているんだなぁ。としみじみ。
東京にいる頃もそんなに頻繁には会えずにおりましたが
会えばいつも変わらず、そして今でもはじめてお会いした時のことが
鮮明に思い出されてなんだかいつもホッとさせてもらっているのです。
20180209-ticomoon.jpg
tico moonの音楽はそんな「ホッ」と、柔らかな空気に包まれるような
心地よい音楽です。CDももちろんですがぜひともライヴでこの素晴らしさを
体感して頂けたら嬉しいです。
「お知らせ」ページではyou tubeへのリンクも張っていますので
聴いたことがないという方はまずはこちらで。
in-kyoの店頭でも「Beautiful Days 」のアルバムを販売しております!
20180209-beautiful.jpg
アルバムのイラストは
イラストレーターの松尾ミユキさん

立春を迎えて

昨夜はまた日が暮れてから雪が降り始めて
あっという間に地面を白く覆い尽くしました。
今朝もさぞかし。。。と外を見ると雪は既に止んで快晴の空。
もちろん寒いのだけれど、立春を迎えて陽射しにはどこか
春の気配を含んだようなキラキラした輝きを感じます。
粉雪に包まれた木々は相変わらず美しく、
そんな姿を見れるのは朝のほんの数時間。
白・ブルー・朝焼けの薄紅色のなんともいえない
朝の色合いは夕暮れ時ともまた違う。
今朝はいつもより早く家を出て夫君と寄り道。
高台から見下ろす新鮮な景色。
まだ枯れ木にしか見えないしだれ桜もあと数ヶ月もすれば
満開の花を咲かせるのかと思うと不思議な気持ちになる。
土の中で、そして幹の内側で着実に少しずつ少しずつ準備をしているんですねぇ。
20180206-雪のしだれ桜.JPG