陶芸家の五月女寛さんが三春に遊びに来てくれました。
三春の駅でレンタサイクル(電動自転車)を借りて
隣町からふらりとやって来たかのような身軽さで。
それはなんだか蔵前での日常が地つなぎのような光景で
思わず笑ってしまいました。
嬉しいなぁ。
今まで何も縁がなかった場所が誰かがいることでつながっていく。
私自身もそうして訪れた町がどれだけあることか。
まだまだ行くことが叶わずにいる土地も、
思いを馳せるだけで心が広々としていく。
こうして実際に訪ねて来てくれるということが
こんなにも有り難いこととは。
お店のカウンターの近くには五月女さんとエムピウの村上さんから
開店祝いに頂いた五月女さんの壷(花器)があります。
欠けたようにかたちづくられた花器には、野の草花がよく似合う。
スッと添えた緑は、そこから芽を出したかのように生き生きと見えて。
この壷は西荻窪の「みずのそら」で開催された個展のために
つくられたもの。今は亡き「みずのそら」のオーナー・小峰さんと
約束をした展示だったとのこと。
展示のDMが届いたときには胸がザワザワするくらいその世界観に惹き込まれました。
飲み仲間のとめちゃんとはまた違う一面を見せてもらったような嬉しさと驚きとがあって。
昨夜はその小峰さんの一周忌。
我が家で夫君と友人も加わり、4人で食卓を囲んで
展示のこと、作品のこと、小峰さんのことなどなど
あれこれ話をしながらご飯を食べ、美味しい日本酒を頂いて。
いい夜でした。
そして今日も私たちがまだ知らない三春のいいところを満喫して
五月女さんは帰って行きました。
「あぁ行ってみたい」「行ってみよう」
そう思える場所をつくろう。
5月に入って
あっという間ですね。
新しい毎日がビュンビュンと過ぎて行きます。
もっとじっくり味わいたいなぁという私の気持ちは
おいて行かれるように、山の緑の色も日ごとに濃さが増している気がします。
お店がここで始まってから
ご近所の方から遠方の方、
蔵前のお店にいらしたことのある方まで
ご来店下さって、色々とお話をさせて頂いて。
とてもとても新鮮な毎日です。
明日4日は水曜日ですがゴールデンウィークのため
休まず営業しております。
来週は急なお知らせで大変申し訳ないのですが
臨時休業を頂きます。
5/11(水)定休日
5/12~14 臨時休業
5/15(日)13:00〜open
誠に申し訳ございませんが何卒ご了承下さい。
10日が経ちました
三春にin-kyoがオープンしたから今日で10日。
什器も扱う商品も今までとほぼ同じなんだけれど、
新しい場所で、そして新しいできごとと出会いの中で
過ごす日々は新鮮さと緊張との連続で
家に帰ったら飽和状態の頭で晩ご飯を作り、
その後は子どものようにパタンと寝てしまってます。
まさに初心。8年経とうがなんだろうがやっぱりはじめの一歩。
オープン前には満開だったしだれ桜やソメイヨシノは
今は葉桜になっているものの、その若い緑もまた美しい。
山には淡い色をした山桜が咲き始めてフワフワとやわらかに見える。
「山嗤う」というけれど、こんな景色のことなんだろうな。
目にする風景に、朝陽の美しさや澄んだ夜空にいちいち感動している
今を忘れないでいよう。
工事のときから気になっていたお店のガラス枠につくられたツバメの巣。
一度巣をつくったところへは必ず毎年ツバメが戻ってくるというけれど、
ここはどうなのだろう…?
そう思っていたら昨日あたりからつがいとおぼしきツバメが
せっせと巣作りのためにin-kyoに通い始めた。
ツバメがやってくる場所は幸せを運んでくる。
そんなことを信じて糞の汚れが心配だけれど、このまま見守るとしましょう。
三春の町はうちに限らずツバメが多く飛び交っています。
明日は定休日です
明日、4/20(水)は定休日です。
お知らせのページにも記載しましたが
LIFEKU(ライフク)による熊本地震被災者への
義援金箱を本日よりin-kyoに設置しました。
ひとりではできることは小さくても
集まれば大きな力になると思います。
祈りを届けられれば。
明日の定休日に色々行き届いていないところの
修正を少しずつやっていこうっと。
無事オープン致しました
4/15(金)10:00
福島県三春町へ移転をしたin-kyoが無事オープンすることができました。
熊本を震源地とした大地震のことを知ったのはこの日、
お店のオープン時間がしばらく過ぎてからのこと。
まだまだ広い範囲で余震が続いているようで、
被害に遭われた方々は落ち着いて眠れぬ日を過ごしているかと思うと心が痛みます。
すぐには何もできない自分に歯がゆさを感じますが、
一日も早く穏やかな日常が取り戻せることを今は祈り続けます。
運送状況も混乱しているので状況が落ち着いて
物資や支援金など、具体的に何かできることが見つかり次第、
個人的にはもちろん店頭でも何かしらご協力できればと思っております。
今は自分の足下をしっかりと。
たくさんの方々のご協力と支えによってまたお店を
新しい土地でできてことに心から感謝しながら
日々を目一杯過ごそうと思います。
「三春にこういったお店ができて嬉しいです」
オープンして今日で4日が経ちますが、
たくさんの方にこのような嬉しいお言葉を頂いております。
こちらこそ素敵な三春の町でお店ができることを嬉しく思っています。
昨日は東京からアノニマ・スタジオの一角にあった頃から
通って下さっているお客様や友人夫妻が来て下さいました。
東京から車で3時間。
上野から新幹線と電車、バスを使って1時間半ほどだったそうです。
桜は昨日の雨風で散り始めてしまいましたが
緑やお寺や神社の多いこの町を散策するだけでも十分楽しめます。
ぜひ、本格的な春を迎えた三春へ。そしてin-kyoへ。
どうぞ遊びにいらして下さい。
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オープンに際してお祝いのお花などなどたくさん頂きました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
オープンのお知らせDMも追いついていない方々も多く、申し訳ありません。
もうしばらくお待ち下さいませ。
黙々と、ほどほどに
今朝もうぐいすがいい声で鳴いている。
お店へ行って黙々と作業。
DMの写真ですが、お店のカウンター内の窓辺にある
タイルの上で撮った写真です。
このタイルはもともと以前のお店「美容室さくま」さんのシャンプー台の
スペースにあったものを利用して、ラ・ヴィーダさんが白く塗装してくれたもの。
真新しくなりすぎず、それでいて清潔で、窓からの光もやわらかい場所。
そしてもうひとつ。美容室さくまさんで使われていた白の医療棚も
譲り受けて使わせて頂くことになりました。
そこには新しくお取り扱いをさせて頂くSyuRoさんの(今までは同じ蔵前だったので
お店でお取り扱いしていなかったのです)アロマシリーズや
こちらも新規のオーラルピースの歯磨きジェルやスプレーなどを置こうかと考え中。
こうやってあれこれイメージしているときがとっても楽しい。
まる一日作業をしているというのに進み具合は牛歩並み。
あっという間に陽が暮れて作業は終了、おウチに帰ってゴハンの支度。
でもそれでいいのかなと。予定通りに進んでいるし。と自分に言い聞かせる。
以前の私だったら区切りのいいところまで終わらせる為に
夜中近くまでお店に残ってやったりしてました。
今、それをやってしまうと夜道が暗すぎて怖くて歩いて帰れないし、
ごはんも自分だけでなく二人して食べはぐってしまうので。
ほどほどに。だな。
花おこしの雨
今日は朝から雨降り。
花散しの雨といいますが、花おこしの雨。
咲き始めたばかりの桜たちはより色が鮮明となり、
目に瑞々しく映ります。
「花おこしの雨」
とは、昨夜訪れたご近所のお店のご主人に教えてもらった言葉。
開花する寸前か、開花間もなくの頃に降る雨は、
花をほころばせる(目を覚ます)きっかけになるような恵みの雨なのだそう。
そう聞くと今日の雨もやさしい気持ちでいられます。
昨日は夫くんの仕事が休みの日だったので
早起きをして開花宣言が出た滝桜を見に。
まだ三分咲きほどでしたが遠くから見ても枝ぶりが見事。
いつまでも眺めていたかったけれど、今日はお店の荷開け作業の日で
しかも福島市からそのお手伝いのためにあんざいお父さんとお母さん、
そして自宅の引越を手伝ってくれた丹治さんと小池さんが
来て下さるのでまきまきスケジュール。
滝桜の帰りには「上の湯」で朝風呂。(8時から入湯できます)
民宿のような小さなお風呂ですが、湯船につかると
お庭のソメイヨシノが見えてなんとも贅沢。
仕事前に自分にご褒美(目の前のニンジン?)午後からは作業。
什器をレイアウトして、器を開梱し始めると空間が少しずつ
動き出してお店らしい表情になっていく(気がする)それが楽しく嬉しい。
お昼ゴハンはあんざいおかあさんと小池さんのお料理。
そしてお茶タイムには丹治さんが自ら焙煎したコーヒーをいれてくれて。
うぅ。なんたる贅沢。ごちそうさまでした。
今日は雨降りですが黙々とひとり作業頑張ります。
↓
DMできました!
写真はこちら。
ギリギリになってしまいましたが順次発送させて頂きます!
エイプリールフールですが
ウソもつかずに一日が終わる。
(あ、これもウソではございません)
トレーニングというか…
ここ数日歩いてお店へ行っている。
幼稚園や小学校のときに通学路を確認しながら歩いて
練習するのと同じような感覚です。
子どものころからそうでしたがつい道草。
「昭進堂」というおまんじゅう屋さんで
名物の「おたりまんじゅう」を買い、図書館へ寄り、郵便局にも。
お店の裏道となる小川沿いの遊歩道もフラフラ。
お店は工事の方がまだ少し残った作業をされていたので
今日は様子だけを伺って私は作業はせずに帰ることに。
帰り道は地図を見て気になっていた城山公園へ行ってみようと
歩き出したが、これがまた長く長く続く坂道。
途中で断念して公園の手前にあるポッカリと空いた
はらっぱのような広場でベンチに座っておたりまんじゅうをパクリ。
やっぱり山登り(ではないんだけどそれに似た)の
疲れにはあんこがてきめん!買っておいて良かった。
この広場がこれまた気持ちがいい。
今日は雲が出て遠くの景色は霞んでしまっていたけれど、
見晴らしもいいし、しだれ桜にソメイヨシノも楽しめる。
しだれ桜の蕾は花開く時期を今か今かと待ちわびている。
離れたところから見ると枝全体が紅色に染まっているようで
それだけでもすでに山に色を添えている。
↓ ちどり足のようなお花見提灯。
もうすぐ。 うぐいすの鳴き声も聞こえている。
お引き渡し
3月31日
in-kyoのお引き渡しの日。
早起きをして禊ぎをするように半身浴をして目を覚ます。
午前中、早い時間からLaVidaさんへお邪魔をしてご挨拶とお礼、
そして大事な精算など諸々無事済ませて
渡部社長と三春のこと、お店のことなどなどしばしお話をさせて頂く。
まだほんの少し残っている工事はあるものの、
これでお店という箱ができあがったわけです。
現場の確認もさせて頂き、お店の鍵も受け取りました。
本当だったら飛び跳ねるほどの嬉しさとわくわく感が
わいて出てきてもいいのに、もちろんその気持ちもあるにはあるのに
なんともいえないこの緊張感。
これはin-kyoをスタートさせた8年前、
そして駒形に移転をしたときにも味わった感覚。
大きく深呼吸。はぁぁぁ。
今までと変わりなく。楽しく気持ち良く。
でも仕事ばかりに重点を置くのではなく、
「暮らすこと」が整った上でのお店ということを
これからは第一に考えて毎日を積み重ねていく。
そのためにどうやっていったら良いのかを
大まじめに考えよう。
明日からお店の荷物を少しずつ運び込みます。
運び出して→運び込んで
これ、自宅と合わせると何回やってんだろう。
苦手と思っていた引越もだんだん慣れてきました。笑
吾妻小富士
今日は宝島社の雑誌「大人のおしゃれ手帖」の取材で福島市へ。
(近いイメージですが、同じ福島でも三春町から福島市へは
下道で行くと車で1時間半くらいはかかるんです)
以前にこちらの雑誌の「大人の転機図」というページで
取材をして頂いたのがきっかけで、今回の運びとなりました。
何度かに分けての取材。
聞かれた質問に対して的確に答えるのには(自分にとってしっくりくる言葉
かどうかを探すのに)時間がかかるので有り難い限り。
5月の発売となりますのでどうぞお楽しみに。
福島との縁はあんざい家がきっかけです。
そのお陰で息子(弟)伸也くんファミリーが移住した
札幌にも縁が広がったことも嬉しいこと。
福島は穏やかに晴れて今日はポカポカ陽気。
お父さんたちが開墾したばかりの畑から見る吾妻連峰は
広々としていて胸が空くよう。
正面に見える富士山のような形をした山は吾妻小富士とよばれている。
よーく見ると残雪がうさぎの形に。
今年は雪が少なくて、うさぎの耳の部分がずいぶんと短いけれど。
なぜか毎年雪うさぎが姿を現すのだそう。
福島も市内で早いところでは桜の開花が始まったとか。
桃のつぼみも先の方がピンク色に染まって、
もう少しで花をほころばせるのでしょう。
春がやって来ました。