大雪でしたが

三春のだるま市は予定通り開催。
江戸時代から続く歴史のある市だそうで、
雪の中を新しく買い求めただるまや干支の張り子を
手にした方が通りを歩いているのが見えました。
きっと毎年買い替えているのでしょう。
で、私もお店が終わってからいそいそと。
屋台の皆さんは寒さの中、本当にごくろうさまでした。
踊りを終えた広司さんは心なしか気配を消して
寒そうにちーさく隅っこにいらっしゃいました。
あぁひょっとこ見たかったなぁ。
20170116-だるま.JPG
幼い頃は、だるまって怖い顔して存在感たっぷりなのが
でーんと神棚にいるのがイヤだったのですが、
歳を重ねたからなのかどうか?
小さいのを選んだからなのか?
(と言ってもこの顔立ちのだるまは一番小さくて高さが13cm。
やっぱり存在感はしっかりあります)
愛着とまではいかないかもしれないけれど、
ちょっとした親近感?
干支の酉と一緒にお店の神棚に飾ることにしました。
干支の酉はユニークな顔をしていてPOP!
他の干支の張り子もどれもかわいらしい(おもしろい)のです。
20170116-干支の酉.JPG
今朝の新聞で知ったのですが、
だるま市で毎年披露される今年の希望の一文字は「夢」だったそう。
これは町内の福聚寺の住職で芥川賞作家の玄侑宗久さんが選んだ文字。
福聚寺で毎月行われている座禅会にも今年は時間をつくって参加する予定。
だるまや干支の張り子は普段はデコ屋敷で見ることができるので
雪が解けてあたたかくなったらぜひお出かけ下さい。

明日はだるま市

今日の三春もパラパラと粉雪が舞ったり、途中晴れ間がのぞいたり。
全国的にも寒い一日となったようですね。
ひそかに楽しみにしている明日のだるま市。
お天気が心配ですがお近くの方はぜひ。
どうぞあたたかくしてお出かけ下さい。(カイロ必須ですよ)
午後から行われる三春太鼓やでデコ屋敷の橋本広司さんの
ひょっとこ踊りが見れないのが残念ですが
お店が終わってから私も行ってみようと思ってます。
三春のだるまの特徴は丸っこくなくてどちらかというと縦長。
はじめから目が入っていて、色も華やかで力強い印象なのです。
作る職人さんによって顔や絵付けの仕方が微妙に違っていて
町の皆さんはそれぞれにごひいきがあるようです。
自分のお気に入りを見つけるのも楽しみだったりして。
まさかまさか自分がだるまを買ったりするようになるとは。
子どもの頃には想像もつきませんでしたが。

銀世界

今年は暖冬かといわれておりましたが、
天気予報通り10日の夕方から
ぐんと気温が下がり雪がパラつき始めました。
11日の夜からはしんしんと降り始め、
今朝起きてカーテンを開けると、銀世界。
雪に覆われた木々の合間から朝陽が登り、
その美しさは目を奪われるほど。
が、夫君はそれどころではなく出勤のために
まず車にうず高く積もった雪を払うのに懸命。
私も我にかえって駐車場の雪かき。
団地には部屋別に雪かき専用のスコップが用意されているのです。
早い方だとまだ外が暗い6時前から
「ガガガガーーーッ」と雪かきをしています。
どなたでしょう?
みんなが駐車場まで歩く道を雪かきして下さったよう。
そうでなければ短いスノーブーツでは埋もれてしまうほど。
本当に助かりました。
20170113-雪景色2.JPG
で、お店に着いてからも雪かき。
こちらもすでに早起きのお隣さんが雪かきをして下さっていて、
私は凍ったところを金属スコップで割っていく作業へ。
もうそれだけでも身体がポカポカ。
で、雪かきが終わってもまだやはりこの状況を
どこか犬のようにはしゃいでいるのか、
一面に広がる銀世界を味わうべく散策へ。
本当に犬と一緒だなと思ったけれど、裏のお宅で飼われている
大型犬は小屋の奥に丸まっておりました。
20170113-1_13雪景色.JPG
白銀と日の出と青空と。
私が携帯で撮る写真ではどうにも写しきれなくてもどかしい。
大雪による災害というものももちろんあるけれど、
この美しさは自然からのギフトですね。

リトルフォレスト

「リトルフォレスト」という漫画が好きで、
その漫画が映画化されたDVDも実は何度も見ている。
レンタルビデオ屋さんに行かなくても
今は便利なもので、ネットで(私はAmazonのプライムビデオを利用)
映画やテレビドラマなどをレンタルと同じようなシステムで
見ることができるのです。もちろん返却もしに行かなくていいし。
朝から雪がしんしんと降り続ける今日のような日は特に有り難い。
一歩も外に出ずに本を読んだり、こまごまと家事をしたりの合間に。
で、パッと選んだのがリトルフォレストの
「冬・春」編
自然の四季の移ろいの美しさと、農作物、食べもの、くらし…
全てが線でつながっていて。
ストーリーに起伏があるわけではないけれど、
だからなおさらそのらせんのような連なりが引き立てられて
愛おしく感じられるというのか。
(らせんや連なりって言葉が映画の中にも出て来ます)
つきたての納豆餅やジャガイモのパン。
あぁなんて美味しそうなんだろう!と、見ていてやたらとお腹が空く映画。笑
「冬の寒さも調味料のひとつ」とも言っていたな。本当に。
またきっと繰り返し見てしまうのだろう。
映画を見て思い出した。
凍み大根が早く出回らないかな。

どんど焼き

宿泊チームのS夫妻は浦和のご自宅で
鍼灸とマッサージを行っていて、
泊まった翌朝には首回りに鍼と足、肩、腕のマッサージ。
滞っていた何かがじわ〜っと流れていく感覚。
まるで貴族のような贅沢感。
実は秋口頃から右肩が痛くて腕が上げづらく(四十肩??)
違和感があったのが、この朝の施術のお陰で
ずいぶんとラクになっている。(直接の原因は首?)
呼吸法や自分でできるストレッチまで教えて頂いて。
お店が始まるほんの数分前に行って首回りをリラックス。
これまでの数年で蓄積されたものがここへきて
ダーッと出始めているそうな。
うん、それはなんだかわかる気がするなぁ。
あたたかくなったら軽い運動も少しずつ始めてみようかな?
なんて気持ちもわいて来たりして。
帰る前にもう一度お店に寄ってくれた彼らと
師匠たちがちょうどバッタリ。
電車の時間まで余裕があるからと、お二人のこともほぐしてくれて
またいつもとは違う会話が広がって、みんなで笑って。
師匠たちも身体がポカポカしたとご満悦で帰って行きました。
蔵前の頃からそうだったけれど、私が何もしていなくても、in-kyoで
いろんな人たちが偶然出会っておもしろいことがどんどん起きて。
いい意味でお店がFREEというのか、いい作用が勝手に生まれるというのか。
全く他人事のようなのですがとっても嬉しいことです。
松の内が明けたこの日は、夕方から八幡神社で
どんど焼きが行われた。
陽が沈むと冷たい雨が降り始めたのでお焚き上げを
見届けることなく帰りました。
身体も整えて頂いて、古いお札や和飾りにも
お礼をしてまたあらたな気持ちでスタート。

正月飾り

年末、ひょんなことから我が家に数人が集まって
たこ焼きパーティーをやろうということになった。
せっかく人が集まるのならクリスマスは終わってしまったけれど
プレゼント交換をしようとつい言い出してしまった。
しかもプレゼント金額は500円
買ったものでなくても手元にあるものでも良しとして。
と、言い出したわりには自分がさてどうしようと前日まで決まらず。。。
そう思っていたら、たまたま立ち寄ったご近所の八百屋さん「くろば」に
おあつらえのものを発見!
20170109-正月飾り.JPG
かわいらしく色がつけられ、鯛や大黒様、小判など、
おめでたいモチーフをお麩のようなもので作った「色飾り」が店頭に。
昔は多くの家で飾り用のお団子などを手づくりして柳の枝につけ、
お正月飾りとしたのだそう。
「最近は飾るお家も減ってしまったけれどね」とはくろばのおじいちゃん。
15日に三春町で行われるだるま市のときにも
この正月飾りは販売されるのだとか。
プレゼント交換用に1袋購入。そして自分用にも1袋。
柳の枝は用意できなかったのでin-kyoの窓辺に並べて飾っている。
素朴ながらそれだけでも華やぎがあってなんだかいい。
15日のだるま市も楽しみ。

七草粥

友人を介して知り合ったS夫妻とS さんが
はるばる三春に来てくれて、今日は3人が我が家に宿泊。
外に食べに行くのもいいけれど、外食が続くと
最近とみに身体がだるくなる。
それに加えて年末年始はついつい食べ過ぎ、飲み過ぎ。
3人も帰省を兼ねての旅の途中でやはり同じくといった様子だったので
昔の習わし通りに七草粥。
福島の野菜ではさすがにこの季節に七草を揃えるのは難しく、
大分産の七草セットに加えて、セリを多めに用意しておいた。
ただせっかくの来客に七草粥だけでは…と、
献立は
・昆布、椎茸の出汁にたっぷりの白菜と豚バラ、仕上げにセリをたっぷり入れた鍋
・レンコンのソテー
・人参と金柑、レーズンのサラダ
・白菜の三五八漬けマリネ
・塩ゆで落花生
・鍋が終わったら玄米七草粥
お粥だけで胃腸を休めて…というメニューにはならなかったけれど、
少しでも胃腸に負担がかからないものに。
そうそう。
同様に1月3日の朝昼ごはんは「三日とろろ」にちなんでとろろかけご飯に。
とろろかけご飯というと麦を入れがちですが
身体を冷やすので冬だと麦を入れずにお米だけの方が良いようです。
千葉が実家の私はこの風習を知らなかったのですが
どうやら夫君の実家では毎年3日はとろろを食べるのだそう。
無病息災といった縁起をかついでという意味もありますが、
やはりとろろを食べるのは整腸や胃の疲れを労ることや滋養のためとも
いわれ、主に北関東から東北でこの習慣があるようです。
が、福島県内でも地域というよりはお宅によってもやるやらないがあるそう。
とにかく昔の人が何気なく行っていたことや風習には
ちゃんと意味があるのですね。
七草粥の写真はないので三日とろろの写真を。
20170109-三日とろろ.JPG

友引

2017年 1月6日 友引
今日はちょっと特別な日となりました。
夜、夫君とお世話になっているご夫妻と一緒に食事。
小さな居酒屋さんで、乾杯をして。
門出とも言える日だったので「特別」と書いたけれど、
実はただただ楽しく飲んだなんてことはない時間。
でもきっと今後、何度も思い出すことがある気がする。
「大安吉日」はもちろん良いけれど、
良いことで「友を引き寄せる」友引っていい言葉だな。
これからもそうありますようにと願いを込めた日。

明日から仕事始めです。

明日6日から仕事始め。
in-kyoでは初売りや蔵前の頃には毎年必ずやっていた
お振る舞い酒もありませんが(車の運転をされる方がほとんどなので)
今年も素晴らしい作り手をご紹介する展示や
楽しいワークショップ、ライヴなどを企画予定しております。
もちろん通常営業でもご来店下さった皆様に喜んで頂ける様、
できる限り頑張ります。
皆様のご来店を本年も心よりお待ちしております。
冬期休暇中には30日に夫君の実家に行き、
義父の出身地、柳津(奥会津)の郷土料理を
義母にお願いをして教わってきました。
雪深い奥会津の郷土料理は、
保存食の知恵がたくさん盛り込まれていて興味深いものばかり。
今回は
・こづゆ(里芋・人参・きくらげ・どんこ・干し貝柱・糸こんにゃく、お麩)
・イカ人参
・鶏蕎麦(鶏ガラで出汁を取った汁で頂くお蕎麦)
・汁餅(鶏ガラ出汁のお雑煮)
20170105-こづゆ.JPG

これは野菜や椎茸、貝柱の出汁の旨味が凝縮された「こづゆ」
器もこづゆ椀という専用の漆椀
どれも滋味深い味わいでしみじみ美味しい。
けれど、何グラム、何ccのレシピは無いので、
目で見て作り方を覚えて、味と香りを舌で記憶する。
義母もそうやっておばあちゃんから教わったのだそう。
作り方はどれも簡単なのだけれど、
その家の味というものは、一朝一夕で簡単にできるものでもなく、
だからこそずっと作り続けて出来上がっていくのだろうな。
まだまだ教わりたいものがたくさん。
その後はみんなで美味しいお酒とともにごはん。
お正月の前にお正月のような夜を楽しく過ごしたひとときでした。

新年

明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
東京蔵前で、そして三春でたくさんの新しい出会いがあり、
また、実際の距離は離れていても
これまで以上に深いつながりを感じることができた
感謝の一年でもありました。
今年は今までになく新年を昨日と今日の連なりとして
心静かに迎えることができました。
穏やかに、健やかに。
そのような心持ちで暮しも仕事もより深く
ひとつひとつを味わうように大切にしていきたいと思います。
そのことが誰かの喜びにつながりますように。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2017年初日の出 千葉の利根川沿いの土手にて
20170104-2017初日の出.JPG