風が冷たく

夫君が昨日、今日と東京出張。
というわけで行きも帰りも徒歩通勤。
歩き始めは寒い、寒いと思っていても
着く頃には体はポカポカ。
運動不足にはちょうどいい。
なんて言いつつ風が冷たくなって来たので
マスクに手袋の完全防備。
明後日はもう12月!師走!と思うと
なんだかそれだけで気ぜわしいですが
ま、坦々と毎日を過ごしていくしかないのですが。
家に帰って家事を澄ませたあとのほんの隙間時間に
ようやく編み物をする余裕が。
はぁ〜ずっとやりたかったことー!
寒くなってきたのでちょうどいい作業。
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どっちゃん

札幌からどっちゃんがお店に来てくれた。
どっちゃんは現在札幌の「たべるとくらしの研究所」で
助手としてお仕事をしている傍ら、太極拳や気功も教えているという
かわいらしく頼もしい女性なのです。
もう何年前になるのか、どっちゃんがWWOOFで
あんざい果樹園に滞在していたときに会ったのがはじめて。
お店を始めたばかりの頃だから9年前くらいかな。
その後再会したのが札幌のたべるとくらしの研究所で。
そして今日、三春に来てコーヒーを飲んで行ってくれて。
こうやって思い立ってここまで来てくれるって本当に嬉しくてありがたいこと。
私もまた機会をつくって札幌に行こう。
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くもりのちあめ

寒さはゆるんだもののどんよりとした雲に覆われた一日。
陽が傾いた頃から雨が降り始めた。
曇り空を見上げると、どこか冬のヨーロッパのよう。
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さてさて。
大江ファームさんの紅くるり(大根です)を使って
師匠直伝?甘酢漬けを作ってみました。
もちろん何グラム 何ccなんて分量のレシピはありません。
「お砂糖は三温糖」
「塩を混ぜるときは手で混ぜるんじゃなくてボウルを振って
まぜるばい」(「ばい」って三春の言葉でしょうかね)
「はい」と言いつつ、家では三温糖を使わないので甜菜糖を使ったし、
「お酢は米酢の安いのでいいんだからね」
と言われたけれど、りんご酢が好きなのでそれを使って。
言うことを聞かない弟子。
が、とにかくやりとりが楽しいのです。
20161127-紅くるりの甘酢づけ.JPG

大根そのものの色。お酢を加えることでより鮮やかさが増すのです。
出来上がりのお味はと言うと、やはり師匠の年季の入った味にはなりませんが
これはこれで美味しいなぁと。1年くらいは持つようだけど
お弁当に入れたり、晩酌のおつまみなどにしていたらあっという間になくなりそう。
今日は思いがけず師匠の味見チェックを受けることに!(ひぃぃ!)
案の定、味の違いを見抜かれて及第点。あはは。
「でもまた何度もやってみぃ。そうやって失敗しながら料理は覚えていくんだから」
って優しいお言葉。
暮しってこんなささいなことで十分楽しい。

新潟→会津方面へ

この定休日は新潟・エフスタイルで行われた
FOLKLOREのライヴへ行って来ました。
今年15年目となるエフスタイルに、
縁あって設置されたという
sonihouseの素晴らしい音響のスピーカーと
店内中央に置かれた思いが込められたピアノ。
3人の演奏を1Fと2F、ぐるりと人が囲んで。
音を奏でていたのは3人だけれども、あの場にいた人、
時間、陽の傾きや外から聞こえて来る音も全部があの日のライヴ。
今でも思い出すとあの時間に引き戻される。
簡単に言葉にしたら何か大事なものがこぼれ落ちてしまいそうなので
しばらくの間は自分の内にあたためておこうと思います。
そして昨日は新潟から移動して会津方面へ。
関東では54年ぶりの初雪というニュースを
ホテルのテレビで見てびっくり。
会津はおだやかに晴れて風もなく、地図の南北が入れ替わってしまったみたい。
会津若松の駅でKさん夫妻と待ち合わせをして
漆の村上修一さんの工房を訪ねて喜多方市山都町へ。
漆について、村上さんのものづくりのお話など
色々と聞かせて頂きました(まだまだ足りないくらいでしたが)
村上さんは12/2~12/15の期間、東京・神楽坂の「暮らす。」という
ギャラリーで個展が行われるそうなのでお近くの方はぜひ。
帰り道には福島の「食堂ヒトト」の千葉夢実さんに紹介して頂いた
大江ファームさんにお邪魔しました。
飯豊連峰の麓、豊かな自然の中で有機栽培を30余年続けていらっしゃる農家さん。
急にご連絡したにも関わらず、とびきりの笑顔で迎えて下さいました。
畑にも案内して下さって、直接収穫させて頂いて、
野菜たちの健やかな姿に舞い上がってしまってついつい…。
買い込み過ぎました。仕入れ?というレベル。笑
でも保存の仕方やどんな料理に向いているかなども
教えて頂いてしばらく我が家の食卓を豊かに彩ってくれそうです。
そうは言っても仕入れ?すぎだろ、おいおい、だったので
帰りに夫君の実家に立ち寄り、ネギや大根を。
今日はご近所さんにおすそ分け。
顔が見えているってあらためていいなぁとつくづく。
昨日は早速鍋料理などにぴったりと言われたネギを蒸し茹でしたり、
あやめゆき蕪をパリッと生で。その美味しさに頬がゆるむ。
大江さんご夫妻の笑顔の連鎖。
そもそもKさんのお陰の会津ツアー。
とっても和やかで充実した一日。
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以前、師匠に頂いた紅くるりも育てていらっしゃったので、
今夜はこれを甘酢漬けにしてみようと思います。

今朝の

今朝の地震。
久しぶりの大きな揺れに緊張して体が強ばったけれど、
自宅も家も少しモノが倒れたり落ちたりした程度で
被害はありませんでした。
なかなか解除されなかった津波警報・注意報で
さぞかし海沿いの地域の方は不安だったかと思いますが
津波による被害もなかったようでホッとしました。
今一度、防災グッズなどなど確認。
こんなときの深呼吸も大事だなとあらためて。
明日は祝日ですが定休日のためお休みを頂きます。
何卒ご了承下さい。

クツクツと

今月発売されたばかりの「天然生活」
特集は「段取り上手の時間割」
いやはや。読んでいて反省と尊敬とで
自分の暮しを見直さねばと思いました。はい、案外素直です。
新しい土地で二人の生活が始まって、
お店の営業時間も変わり、家のしごと全般のやりくりを
あぁでもない、こうでもないとまだまだ一日の時間割は流動的に
やっていたところに、今回の特集はとても参考になりました。
坂井より子さん、素敵ですね。そしてお米農家・山崎家も!
その他にも冷蔵庫のストックの仕方などなど。
みなさんとーっても工夫されているんだなぁ。
時間割に縛られることはないとわかっているのだけれど、
ある程度のルールのようなものがあった方が
「あ、ちゃんとできた!」みたいな安心感とか達成感があって
私はラクな気がするのです。できない…と落ち込んだり
イライラするよりも嬉しいの方が勝ってしまうから。
時間割は暮らしの変化や自分の体力などに合わせて書き換えていけばいいのだし。
今日は夫君のお迎えをお店で待つ間にちょこっとできることを。
お米を研いでおいたり(ジップロックに入れて家に持ち帰る。これだけでもちょっと違う)
りんごの簡単おやつを作ったり。
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ひと口大に切ったリンゴとほーんの少しの水を土鍋に入れて火にかけるだけ。
途中、焦げないようにかき混ぜて様子を見ながらとろ火でクツクツと。
カラメルっぽくしたければもう少し煮詰めてほんの少しの焦げも旨味に。
甘みと酸味はリンゴ自らの味。すごいね、リンゴ。
と、自分なりの時間割を作ろうっと。

東京へ行っておりました。

この定休日はお江戸へ。
今回はほんの少しの仕事と、その他は
人に会いに行ったり、友人たちが新しく作った
空間(お店)に行ったり。
展覧会(ゴッホとゴーギャン展)や
映画(この世界の片隅に)を見に行くこともできました。
せっかくだから精神が働いて、
ついつい詰め込んでしまうけれど
まぁそんなこともなかなかないので良しとする。
呼吸と一緒。
吸って吸って、たくさん吸ったら
今度はゆっくりと細く長く吐き続ければいいのかなと。
以前、この日記にも書いたコーヒーとチョコレートのお店
「蕪木」にも行って来ました。
木の扉を開けると知っている懐かしい匂い。
何十年も続けていた喫茶店と同じように
コーヒーが木に沁み込んだような香りのする店内。
研ぎ澄まされた空間の中で美味しいコーヒーと自分だけの時間に浸れる場所。
ほんの1時間、いや30分でも日常の中でそんな時間を
持つことができたら毎日は少しずつ変わって行くんじゃないかなぁ。
そんな時間に浸れるお店はありそうでなかなかあるものではない。
コーヒーチケット(これまた懐かしい)も購入したことだし、
東京へ行ったらまたいつでも行けるかと思うと嬉しい。
「お店開けてるの?」と思われてしまいそうな外観ですが
扉を開けて中へぜひ。
そして「蕪木」のお店の角を入ると、空間をあらたにした「SyuRo」が。
素敵なものばかりがそろった気持ちの良い空間。
女性だけでなく、男性も好きなものがきっと見つかると思います。
スタッフの方々の笑顔と接客も素晴らしいのでこちらもぜひ。
蔵前を離れた数ヶ月で町がどんどん変わっているんだなぁ。
さぁて私もまた自分の毎日を頑張ろうっと。

楽しみ

もみじが陽に透けて美しい。
子どもの頃、せっかくきれいなのを選んで
拾って来ても部屋に飾るとあっという間に
カラカラに乾いてしまうのが
悲しかったことを思い出して水の中へ。
こうしておくと少しは長く楽しめる。
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師匠に頂いた大根は教えの通り下茹でをしたものを
一昨日は鶏肉と煮て(好江師匠レシピ)、
昨日はおさらいをするようにブリ大根に。
どちらも温め直して食べる翌朝の味わいが楽しみ。
その美味しさを夜のうちにと思ったら、
とろ火でコトコト、落としぶたをしたり、
途中で鍋をゆすってめんどうを見ながら味をゆきわたらせないと。
「煮物は時間と手間をかけるもの」とは好江師匠のお言葉。
圧力鍋でサッとというのではダメなんだそう。
今回は鍋でコトコト(それでもまだまだ足りないけれど)煮ましたが、
普段は圧力鍋、便利に使っているとは言えなかった…
でもやっぱりひと手間の愛情料理はひと味もふた味も違うんだろうな。

お料理メモ

今朝は恵子師匠(いんきょ日記に度々登場される方のおひとりです)が
自転車でいらっしゃって朝採りの大根と長ネギを頂いてしまいました。
家庭菜園の畑で育てているものだそう。それにしても立派です。
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午後には今日もおふたり揃ってコーヒーを飲みに。
好江師匠には口頭でよくお料理を教わっている。
今日も頂いた大根について。
やわらかい大根だからおでんなどの煮物に向いているとのこと。
まずは大根を水から茹でて、お箸が通るほどのやわらかさになったら
いったん冷水に入れると透き通るのだそう。
そこまでが下ごしらえ。
おでんにするならそれから出汁で煮て。
鶏肉と一緒に煮て隠し味にお味噌を少し入れるのも美味しいと。
メモを取っているヒマもないので忘れないようにここにメモ。
今夜早速やってみよう。
その他にも紅くるり(紅大根)の甘酢漬けや三角揚げと茄子と大根葉の味噌煮、
凍み豆腐の使い方も教えて頂いた。
母にも教わっていないようなあれこれ。
これってすごくすごく貴重でありがたいこと。
師匠のようにこなれた味には到底及ばないけれど、
新しい食材や味付けを知ると俄然やる気が沸いてくる。

光と色の

今朝は開店前にお店の近くの愛宕神社へ散歩。
ここは紅葉が少し遅いようでイチョウがようやく色づき始め
もみじがちょうど真っ赤になって、そのグラデーションの
美しさにしばし見とれてお店に戻るのが開店ギリギリに。
20161112-愛宕神社紅葉.JPG
8日で漆作家・宮下智吉さんの展示が終了し
定休日を挟んで昨日からは通常営業に戻りました。
期間中お越し頂きました皆様、誠にありがとうございました。
まだまだ奥の深い漆の世界。
特別な日の器としても良いけれど、やっぱりせっかく気に入ったものだから
できれば毎日の暮しの中で使い続けたい。
素直にそう思える宮下さんの漆の器たち。
器ができあがる速度も、選んで手にして下さる方の速度も
ゆっくりがちょうどいいなぁと思った今回の展示でした。
そうして選んで頂いたものはきっと長く大切に使って頂けるのだろうと
娘を安心して嫁に出したような気持ちです。
宮下さんの展示は来年は12月に予定しておりますので
どうぞお楽しみに。
常設でもお椀やお弁当箱などもお取り扱いしておりますので
引き続きぜひ店頭でお手に取ってご覧下さい。
昨日はお店が終わってからご近所の「いとうカメラ店」ギャラリーにて
開催されている写真家・岩根愛さんの展示&ギャラリートークへ行って来ました。
岩根さんは三春と東京を行き来しながら
東京電力福島第1原発事故による避難区域内で撮影を続けている写真家。
(昨夜のトークイベントではかつてハワイへ移民した日系人の荒れ果てた墓地の
写真なども見せて頂きました)
展示では360度撮影ができるフィルムカメラで撮影された、
被災地の富岡、双葉、大熊、飯舘の町の風景や避難者の方々、
そして避難者の方が踊るひょっとこ踊りの様子の写真が展示されています。
荒涼とした景色とひょっとこ踊りの明るさの対比の写真は光と影のよう。
光の中にも影があり、逆もまた。
時間をつくってまたじっくり見に行きたい。
展示は12月29日まで。 お近くにお越しの際はぜひ。