宮下さんの展示も明日が最終日となりました。
宮下さんは明日の最終日も終日在廊して下さるので
この機会にぜひご来店下さい。
昨日のワークショップで皆さんに絵付けをして頂いたお箸は
宮下さんお手製のヒバの榁に入れて乾燥。
カウンター内がヒバの良い香りがして森林浴をしているような心地です。
今回の展示とワークショップでは、漆を身近に感じて頂ける機会を、
そして毎日の食卓で使いながら漆を知り、楽しむきっかけづくりが
できればと思って企画しました。
ワークショップでは参加して下さったみなさんが
楽しそうにしていて、それだけでも開催して良かったなぁと
しみじみ思っておりました。
これからも気に入った漆の器を長く愛着を持って
使えるように、お店でやってみたいことが
いくつも頭に浮かんできました。
なんだか一人で勝手にワクワクしているのですが
ちゃんとかたちにしていきますのでどうぞお楽しみに。
箸づくりワークショップ
今日は宮下さんによる箸づくりワークショップの日。
漆を使って各人思い思いの絵付けをしました。
普段の宮下さんの漆の器は黒、朱、ふき漆で
鮮やかな色を使うことはないのですが…
これらの色は漆に顔料を混ぜて色を出したもの。
これらもまた乾燥することによって色の印象は変わるそうです。
みなさん真剣。漆を扱うこの緊張感もまたいいのです。
乾燥には約1週間。65%以上の湿度を保たせさながら
(漆は湿度があることで乾きます)乾燥させます。
その後最低でも1ヶ月ほど置いてから使い始めた方が良いそうです。
出来上がって使うまで楽しみですね。
私も宮下さんが在廊している間に隙間の時間を使って
箸づくりに挑戦したいと思っています。
ワークショップを終えた後にはご褒美のようなdans la natureのおやつ。
いちごのパウンドケーキ(いちごのジャム添え)とレモンサブレ、
オリーブクッキー。飲み物はteteriaのアッサムを。
いちごのパウンドケーキは千葉奈津絵さんが以前に豊島のいちご農家さん宅で
お菓子のワークショップを行ったときのために作ったレシピだそう。
しっとりとしていて口の中でいちごの味わいが華やかに広がって、
紅茶にとっても合う味でした。なっちゃんありがとう!
お宿
ここ数日は我が家がお宿となって、
作家の宮下さんにはじまり、青木さん、
そしてここ2日は今回の展示のDMを撮影してくれた
カメラマンの大沼ショージくんが宿泊。ほぼ家族。
三春に来てから春、夏、秋の景色を見ていることになる。
そんなショージくんも今日の昼過ぎには帰って行き、
なんだか寂しい秋の午後。
引き続き宮下さんの展示中ですのでぜひこの機会に
ご来店下さいませ。
6日の日曜日は午前中にワークショップがあるため、
(みなさん漆でお箸に絵付けをする作業をしていらっしゃるので)
展示、常設の営業は共にPM1:00〜とさせて頂きます。
何卒ご了承下さい。
昨日は、dans la natureの販売用のお菓子と一緒に
ケーキBOXが…
なんと陶芸家のくまがいのぞみさんがdans la natureさんに
お願いして贈って下さったお祝いケーキ!
瀬戸内の豊島の無農薬レモンを使ったレモンケーキ。
なっちゃんのケーキの中でも私が大好きなもの。
ウエディングパーティーのときも同じケーキでした。
きっとパーティーのときはゆっくりと味わえなかっただろうから
パーティーのひとときを思い出しつつ、
ゆっくり味わって下さいとの2人からの心遣い。
これまでの周年お祝いのときも毎年。自分ですら忙しさにかまけて
余裕がないままその日が過ぎ去ってしまいそうになるというのに本当に有り難いです。
日頃のお礼を言わなければならないのはこちらだというのになぁ…。
ありがとう。ありがとう。
はじまりの朝
今日は普段でしたら木曜日は定休日なのですが
展示期間中につき、OPEN。
そして青木隼人さんのギター演奏会「はじまりの朝」の日でした。
前にも日記に書きましたが、
そもそも「はじまりの朝」というタイトルは
蔵前・駒形のin-kyoの最終日の朝の演奏会のときに考えたもの。
終わりではなく、またあらたにはじまるその朝に…という気持ちを込めたものが
こうして今日かたちとなって音楽だけではない空気と時間と映像と…
何か大きなものに包まれているようでした。
今日は遠く、鎌倉方面や東京からお越しの方もいらして、
もうここはどこなんだろう??といった場に。
雲の動きが早くて、ガラス越しに入って来る陽の光が
一瞬ごとに違うモノになってとても美しく…
そこに青木さんの演奏が相まって、まるで映画か何かを
見ているようでもありました。
背伸びせず、自分ができる範囲で笑顔を生む何かができれば。
ここがそうした場になるよう、少しずつ育てていこうと思います。
はじまりのひとこま。
明日は定休日となります。
展示期間中ですが、明日、11/2(水)は
お休みを頂きます。
何卒ご了承下さい。
蔵前の頃もそうでしたが、
展示期間中のお昼ご飯はたいがい私のかんたんまかない。
パパッとつまめるおむすびとお味噌汁ということが多いのですが
本日も。
今日のおむすびはお米農家やまざきさんちの「ひなたの粒」の
五分づき米を使って、明太子、梅、黒胡椒の3種。
お味噌汁は昨日の夕飯の鍋のお出汁にお味噌を溶いて、
大根ときのこ類が入ったお味噌汁。
これだけで宮下さん申し訳ない!と思っていたら
なんとお客様お手製の美味しいお料理のおすそ分けがそこへやってきて…
一気に贅沢で豊かなまかないとなりました。
おすそわけは、大根の甘酢漬けと
大根菜とナス、三角揚げの味噌煮。
これがとっても好みの味付けで美味しいこと。
自分でも今度作ってみようと思った一品でした。
お陰さまで丸9年が経ちました。
私がin-kyoというお店を始めてから今日で丸9年が経ちました。
はじまりは蔵前にある出版社のアノニマ・スタジオの一角で、
5年後には同じく蔵前の駒形、喫茶店が閉店したから
ずっと空いたままになっていたレンガタイルの壁の建物の1Fで。
そしてこの春に福島の三春の今の場所で。
そのときそのときが必死で、進んではまた振り出しに戻って
一からお店をつくっているような年月なので、
9年も経っているような実感はまったく沸いてこないのが正直なところなのです。
が、こうして今私がここにまっすぐ立っていられるのも、
まわりの人たちの支えや励ましがあってこそなのです。
感謝の言葉はどれだけ言っても足りませんが
本当に本当にありがとうございます。
三春にやって来て、町も空気もお店も暮しも新しいことの連続。
また一からスタートラインに立つような気持ちで
10年めに入る明日からの日々を迎えて行きたいと思います。
余裕などなく、これまで毎年○周年の感謝祭などもできていませんが
心静かに宮下さんの漆の展示がここ三春でできたこと自体が大きな一歩かなと。
写真は私がお店を始めた年に購入をした宮下さんのめし椀です。
毎日使って、気づけばずいぶんと艶が増してきました。
ゆっくりでいいから一歩ずつ歩をすすめるような。
こうありたいという姿です。
宮下さん在廊日
今日から1日まで宮下さんが在廊して下さいます。
(展示後半、11/6.7.8も在廊予定です)
取り扱いや下地に使われている素材の木、普段の使い勝手などのお話は
もちろん私もできるのですが、やはり作り手の方から
直接お話が聞けると言うのはなんとも興味深く
貴重だなと思います。
宮下さんがお客様にお話をしている会話に聞き耳を立てて
「なるほど、なるほど」と思いながら
私自身、自分の知識の引き出しが少しずつ増えていくのも
展示期間中の楽しみだったりします。
今日はゆったりした日曜日。
お店を終えてから宮下さんが一通り手ぬぐいで
器をひとつひとつ拭いて下さいました。
(私も朝、ひと通り拭いているんですよー。笑)
これも今までの展示のときと同じ。
何か静かな儀式のようでこちらまでしゃんと背筋が伸びます。
in-kyoを始めてから明日で丸9年を迎えます。
はじまりました!
本日初日を迎えた宮下智吉さんの展示。
午後からは冷たい雨降りとなり、
気温もさらに下がってずいぶんと寒くなりました。
足元が悪く寒い中、初日からご来店下さった皆様
本当にありがとうございました。
みなさん漆の器に触れて、じっくりじっくり選んで下さって
嬉しい限りです。
宮下さんの器にはそれぞれネーミングがつけられています。
「たっぷりごはん椀」とか「おとうふ椀」、「甘酒」とか。
他にも「おにぎりとおかず」だったり、「ポテトボウル」だったり。
もちろんそのネーミング通りの用途でなくていいのですが
なんとなくイメージがわきやすくなるというのか。
宮下さんはそうやって食べ物や飲み物を
思い浮かべながらつくっているようなのです。
作品とともに、漆のお椀にどのような仕事がされているかが
わかる工程の見本のお椀を展示しています。
↓ このようにわかりやすくなっています。
また、私の私物のごはん椀と汁碗(お茶漬け椀)も置いています。
(というわけで展示期間中は自宅での食事は別の器で…)
ごはん椀は宮下さんの器をはじめて購入したもので、かれこれ9年近く。
汁椀は5年ほど経っていて、どちらも新しいものと比べると
ずいぶんと艶が増してきたのが店頭で実際にご覧頂けます。
毎日使っていると気づかないものですが、
自分でも「あぁこんなに変わってきたのだなぁ」と
しみじみ嬉しくなったりしました。
扱いが難しいのでは?と思われていらっしゃる方も
多いかもしれませんが、宮下さんは
「ご自分の手と同じように扱って頂ければ」とおっしゃいます。
お買い上げの方にはお取り扱いの説明が
わかりやすく印刷された宮下さん特製の「手ぬぐい」を
差し上げております。
↑
二段のお弁当箱です。
*普段はこんなにおかずをたくさん作ってません!苦笑
ちなみに中味は、大きな方には
のりご飯と梅干し、マスタードポテサラ、里芋の油味噌和え、ルッコラ
小さな方には
グリーントマトのピクルス、ゆであずきのマリネ、焼きリンゴ
使い始めてかれこれ5〜6年は経っているかもしれません。
1段だけで使うことが多いので、大きな方の内側に
細かなキズのようなものが目立ってきました。
それを昨年内側だけ塗り直して頂いて、また真新しい姿に。
そんなところも漆のいいところです。
一生ものと思って使っています。
明日から始まります。
明日から漆作家・宮下智吉さんの個展
「ごはんのうれしい漆の器」が始まります。
10/28(金)〜11/8(火)*11/2(水)のみ休み
10:00-17:00
昨日は宮下さん自ら車で東京からいらしてお昼前から搬入&設営。
これまでの展示同様、宮下さんはまずin-kyoの掃除から始まり、
(どんなに言ってもそこは譲ってくれません。苦笑)
それから設営に取りかかるのです。
漆の香り(混じりっけの無い本漆の香りは良い匂いがして好きなのです)を
感じながら器を広げ、いつものin-kyoの空間がキュッと引き締まる感じ。
それでいてやはり宮下さんの漆の器は静かでホッとするやわらかさがある。
「あぁこれにあの料理を盛りつけたいなぁ」などと、
食卓の風景を簡単に思い浮かべることができるのです。
設営は既に昨日のうちに終えていて、今日は何も手を加えるつもりはなく、
定休日の静かな店内でこまごまとした仕事をしに来ただけ。
時間をかけて漆の器たちを三春のこの空間に馴染ませるような余白の日。
落ち着いて見渡すと、昨日よりも親密さが感じる気がする。
こんなこと言ってると、また変なことをと思うかもしれないけれど
自宅用に器を新しく購入したときなども、その器を目のつく場所に置いて
馴染ませるというのか、あれこれ盛りつける料理を考えたり
他の器との相性を考えたりする時間も好きだったりするのだ。
私はなんでも時間がかかる。
でもそこをすっ飛ばしたらなんだか違うことになりそうなので。
蔵前・駒形のin-kyoの最後の作家さんの展示は
宮下さんの展示でした。
ここ三春ではその宮下さんの展示から、私もまた初心に戻ってスタート。
どれもこれもおすすめしたくなるものばかり揃いました。
使い込むほどに味わいの増す漆の器。
ぜひこの機会にお手に取ってご覧下さい。
ホールボディカウンター
先日の定休日、カブくんを見送った後、
前から予約をしていたホールボディカウンター検査を
夫君と一緒に郡山まで受けに行ってきました。
あいコープ会員は無料ということもあり、
それならば一度受けてみようということになったわけです。
結果は不検出。
ほんの数分座った状態で受けることができて
後から詳しい説明をして頂き、
セシウム134、137の検査と
体内のカリウム数値を知ることができました。
(野菜を中心としたカリウム摂取量の目安になります)
ネットで調べ始めるとホールボディカウンター検査は
受ける必要がない(ホールボディカウンターで検出できない
核種が他にもある為)など、色々な意見や見解があって
どれも「一理あり」「そうかもしれない」「意味がなかったの?」
と思ったり色々です。ブレまくります。
それでも私たちとしては完全に安心しきっているわけではないけれど
まずはお互い「良かったね」と思えたことが大事なのかなと。
意味がないことだとしても、知らないことを知る
(やってみる)って必要だとも思いました。
意味がないと述べている方にはその先の「ではどうすりゃいいの?」まで
教えて欲しいなと。
たぶん私は東京で暮らしていたら「大丈夫」の根拠はないのに
検査をすることなどないまま過ごしていたと思います。
放射能による影響だけでなく、暮らし全般を見渡して。
ダメダメな日や、やりたくてもできないなどと
言い訳していることだってたくさんあります。
それでもいろんなことを知ったり、調べたり、考えたりしながら
日々楽しく過ごすために自分たちなりのやり方を少しずつ見つけていきたいです。