定休日を使ってお江戸へお仕事。
Pois Eの展示会へ。
夏はこれからですが、ファッション界はもう秋冬なんですよ。
少し早めに三春を出て、10時には上野に到着。
台東区役所で期日前投票を済ませ、
その後合羽橋で諸々買い出し。
少しすっきりした気分で
向かった先は浅草の喫茶店「アロマ」
そろそろなのでは…と期待をしながら店内に入るとありました。
「プラムジュース」の貼り紙が。
この季節だけの味わい。普段は(お酒以外で)冷たい飲み物は
ほとんど飲まないのだけれど、これは別。
アロマのプラムジュースを飲みと「あぁ夏がやって来るんだなぁ」という
気持ちになる。そしてその後はお決まりのオニオントーストと
ピーナツバター、マーマレードのミックス。
で、コーヒーというフルコース。
あぁ至福。
私以外、客人がめずらしくいなかったので
久しぶりにお会いするマスターとポツポツおしゃべり。
ひととき東京の喧噪を忘れ、ゆっくり過ごしてまた来ます!とご挨拶。
自分にとっていつ訪れても変わらない時間と空間と味があるって
日常になってしまうと忘れがちだけれど、本当に本当に貴重なこと。
アロマに、マスターに会いにまた必ず行こう。
そして地下鉄で縦断。表参道へ。
Pois Eの展示会では新作を見るのを楽しみにしているのはもちろん、
平岡夫妻に会うことも私にとっては大きい。
なんというか、安心感があるのだ。
それはつくられている帽子も一緒。
in-kyoで、というと選ぶものは限られてしまうのだけれど、
定番も新作もいつも大好きな世界観。
伺うことができて良かった。
しかも夏至の宮田姉妹とも久しぶりのバッタリ。
kitのさわらぎさんとも。
約束をしていなくても
ご縁がある方とは会えるようになっているものですね。
つづく…
選挙
7/10は衆議院議員選挙。
皆さん選挙へ行きましょう!という
呼びかけを耳にしたり、あちこちで見かけますが、
恥ずかしながら転居をして初めて知ったことが。
転入届を出して3ヶ月未満の期間中に行われる
衆議院選挙の場合、転入前の住所(私の場合は東京)の
選挙区での投票となるということ。(詳細はもっと複雑ですが)
今住んでいるのは福島県の三春町でも
私の場合、今回の投票は東京の選挙区立候補者から選出しなければ
ならないそう。知らなかった…。
投票自体は届出申請をすれば現在の管轄地域で期日前投票(不在者投票)が
できるものの、あくまでも今回のケースは東京の選挙区の投票。
そういった制度があるので(しかも知らずにいたので)致し方ないのでしょうが
地域の将来をと考えると、なんだか自分が宙ぶらりんというか、心境は少々複雑です。
そしてやはり選挙について、各政党・候補者について
もう少しわかりやすいサイトなどがあるといいなぁと。
選挙は簡単なことじゃないからこそ
よく考えてじっくり選ばなければなんだけれど。。。
ピカピカの
梅雨の晴れ間。
カラリと晴れて風も気持ちいい。
家にいたら洗濯三回戦!布団も干して!と
やりたいところだけれど…なんて思いながら
お店の掃除をしていたところにお隣さんが
ピカピカのキュウリをお裾分けして下さった。
「朝採りのキュウリをいただいたから」
って。
いつもありがとうございます。
早速お昼ゴハンにスライスしてパクリ。
みずみずしいだけでなく、青々とした香りと
いろんな味が水分と一緒に口に広がった。
先日訪れた三島の工人まつりのFOODスペースでは
キュウリの1本漬けが売っていてちょうど暑い日で
美味しかったなぁなんてことを思い出した。
なんだ、カゴじゃないの!というお声も聞こえてきそうですが、
何か良いものがあれば買い付けを…と思っていたものの
そういう方々は土曜日の朝一に行かれるそうで。。。
と、薄々わかっていながら日曜日に行き、
純粋に工人まつりを楽しんできました。
やはり楽しいのはいいモノに出会える以上に
作っている方々との会話というか
それほどベラベラとおしゃべりをするわけでもないのですが
ささやかなやりとりを楽しみにしているところもあるのです。
思いがけず、たいまぐらの桶正さんご夫妻との再会もあったり。
小さな出会いひとつひとつがモノとの思い出にもなるのかななんて。
モノの値段とか需要と供給とか。
人が手でつくるもの、やることはなかなか上手く計れるものでもないから
バランスって難しいなぁとつくづく。
送迎バスの駐車場のおじさんには
朝一番乗りだった私たちがあんまりにもゆっくりしていたようで
「あら、あんたたちまだいたのー」なんて笑われて。
同時開催されていた宮下地区の町中でのイベントも満喫。
帰りには「つるの湯」で温泉に入り、
柳津であわまんじゅうをお土産に。
そして郡山まで帰って来たら〆は大好きな中華料理の「太陽」へ。
はじめての工人まつりは、なかなか大充実の一日でした。
夢
寝が浅いんだろうか。
昨夜はどうやらうなされて叫んでいたらしい。
何の夢を見ていたんだろう。
ここのところ寝言も続いているようで。
朝方見た夢の舞台は江戸時代だったことは
覚えているのだけれど。
今朝は早朝団地の草取りの日で
張り切って参加のはずが貧血がひどくて
夫君に託し、私は掃除やら洗濯やら家仕事をして出勤準備。
皆さんが作業をしている様子が窓越しに見える。
子どもの頃は病気がちで、外で友だちと遊ぶ兄を
2階の部屋の窓から見下ろしていたことを思い出した。
ワサワサと茂っていた駐車場周りの雑草が
きれいに刈り取られてスッキリ。今朝の晴れ渡る空のように。
お店に来て掃除を終える頃には血が巡ったのか
何事もなかったかのように元気になって
お店の裏手にある桜川沿いを散策。
夜とは違う濃い緑の匂いがする。
三春の町の紫陽花は色とりどりの花を咲かせ始めました。
蛍の里
お店の目の前にはスーパーの「ヨークベニマル」がある。
その壁には近くの「まほらホール」で行われる
クラシックコンサートのポスターや
町の行事ごとのお知らせが掲示されている。
今月に入ってずっと気になっていたのが
「自然観察ステーション」で行われるホタル観察会。
それが今日の18時30〜。
ぜひ参加したいと思っていたけれど時間が間に合わず、
それでも…と仕事帰りの夫君と連れ立って「蛍の里」へ。
細い山道を車でずんずんと進んで行く。
見落としそうな曲がり角には「蛍の里」という看板と共に
「平家落人の里」の看板も。
街灯も無い真っ暗な道で、少々不安。
「平家落人の里」の文字が頭に浮かび、想像力たくましく怖くなり、
もう引き返そうかと思った頃に道が少し開けて田んぼが現れた。
建物など何がある訳ではなくそこが「蛍の里」。
雨がシトシトと降り始めたけれど、車から降りて傘をさし、
田んぼと山の闇に目を凝らしていると、
ふわーり ふわーりと青白い光がお出迎え。
耳に響くのは、降り始めた雨を喜ぶかのような蛙の鳴き声。
私たち以外の観客は誰もいない中、自然のライヴのはじまりはじまり。
月も出ていないのに空の方が明るく感じるほど
山の闇が濃く深く迫って来るようで恐怖さえ感じる。
そのまま佇んで見惚れているうちに
闇にのまれてしまいそう。
闇の中の淡い光はそれくらい美しく幻想的だった。
今年も
昨年のこと。
朝お店の花壇のまわりを掃除をしていたら、
ご近所の方(ただ者ではない雰囲気の方だったので
心の中で「師匠」と勝手によんでいた)に青梅をたくさん頂いた。
こちらはよくお見かけしていたものの、挨拶すらしたことも
なかった方だったので突然のことに驚いた。
師匠:「あなただったら何かにしてくれるんじゃないかと思って」
私: 「???」
その梅は湯島天神の梅とのことで、
まだ小さく、キズがいっさい無いところを見ると
落ちたものを拾ったのではなく、枝から摘んだものだろう。
湯島天神の梅を摘んでいい人って一体何者…???
後からわかったのだけれど、「師匠」は女性の噺家さんで
大御所も大御所。あだ名でもなんでもなく、「師匠」に間違いはなかったのだ。
「師匠」からの大事な梅仕事はプレッシャーだった。
私が忙しかろうがなんだろうが梅は待ってはくれない。
お店が始まる前の時間を使って、
半分は梅干しに、もう半分は黒糖で梅シロップにして1年が経った。
最近になってずいぶんとこなれた感じの味になってきた(気がする)
この梅、「師匠」に味見して欲しかったな。
今年は南高梅を手配してその梅が昨日届いた。
香しい梅の匂いが部屋中に充満している。
香りもいいけれど、青梅のおしり(と呼んでいる)が
赤く染まっている様子もなんともかわいらしい。うっとりしてしまう。
今年は半分を贅沢にハチミツ漬けに。
(張り切っていいハチミツ使っちゃいます!)
もう半分は追熟を待って梅干しに。昨年の倍の量。
仕事を増やして何やってんだい?と思うけれど、
祖母が当たり前にやっていたようなこういうことを
「ていねいな暮らし」とかではなく、普通のこととして
私もただやりたいと思うだけ。
黙々とやる梅仕事、けっこう好きなのです。
とれたて
昨年の今頃は、福島に行くことを決めてはいたものの、
まだ具体的にどこに住んで、お店はどうするかも
決まっていなかった。
まず暮らす場所として三春が候補地としてあがり、
何のつても無い場所での一からの物件探し。
その頃から大変お世話になっていたのが喜一さんだ。
三春の町で一番はじめに知り合った方で、
どこの馬の骨かもわからん私たちを
どうしてそこまで…と思うくらい良くして頂いて
びっくりしたことを今でも覚えている。
ちょうど紫陽花がきれいに咲き始めた頃、
喜一さんのお庭(山?)には紫陽花の道ができていた。
「人は美しいなぁと思う自然の景色を毎日目にしていた方がいいと思うんですよ」
そう言う喜一さんのお宅の居間からは、
美しい山の緑と赤く染まる夕焼け空が目の前に広がっていた。
この景色を毎日見ているからこそのお人柄だなぁと
腑に落ちる素晴らしい景色だった。
あれから一年。
移転をしてお店もopenから2ヶ月が過ぎた。
何も決まらず焦る気持ちで月日が過ぎて行き、
決まったと思ったら猛ダッシュのような日々。
それも今となってはなんだか夢のよう。不思議な感覚だ。
先日またふらりとお店にいらした喜一さんが
「ウチの畑で採れた野菜持って来たから」と
採れたてのサニーレタスと新玉ねぎを下さった。
ウチの畑といっても家庭菜園(でもかなり広い)だけど
これがまた美味しい野菜。ピンピンと元気。
美しいもの。
喜一さんの言葉を度々思い出す。
火と。水と。土と。
先週の定休日と翌日は東京へ行き、
打ち合わせや買い付けなど仕事の合間に
友人の展示に行って来ました。
谷中HAGISOで行われた写真家 大沼ショージ氏の写真展
「火と。水と。土と。」
滋賀県近江八幡北之庄、火と水と土の近く。
その土地を耕すと決めた一人の若いお百姓、廣部里美さんの
眼差しの一年を追った写真の展示。
写真は訪れたことのない土地の空気と
清らかな水の冷たさを感じさせ、
野焼きをする炎の熱さや何か生きもののような脅威が
熱風となって迫って来る様子を捉えていた。が、それは
恐れだけではなく、肥沃な土が生まれるための大切なものであり…
脈々と、たんたんと、それを繋いでいく人がいるお陰で、
そしてそれを写真で捉えた静かで優しさのある眼差しのお陰で
この先も続いていくであろう姿を小さなひと筋の光が射すように
想像することができた。
展示を見終えて地下鉄に乗り、移動をする間も
ずっとずっと訪れたことのない土地の風景に思いを巡らしていたら
自分がまるで旅の途中のような気もして来て、
一体どこにいるのか、一瞬わからなくなるほどだった。
考えてどうこうできるものではないことを
重々承知の上で、人の心を動かすということについて
三春に帰って来てからもずっと考えている。
↓ HAGISOの入り口でのびのびと葉を広げて。陽に透けた色がきれいでした。
巣立ち
ツバメが巣立って行きました。
一昨日の夜に親鳥二羽と五羽のヒナ(結局五羽も生まれてました!)
が巣には入りきれなくなって
一羽がはみ出て親鳥二羽と一緒に巣の外で
寝ていた姿を見てからお店を後にしたのですが。
昨日の朝には巣はもぬけの空。
言葉がわかるわけでもないし、何のお世話もしていないので
巣立ちがいつになるのかなどとわかるはずもなく、
こちらの一方的な思いばかりだけれど、やっぱりさみしい。
それが今朝外の掃除をしていたら、二羽のツバメがすぐ近くまでやって来て、
地上スレスレのところを飛びながら旋回。
まるで挨拶するみたいだったなと思ったのは思い過ごしかしら。
ついこの間生まれたばかりだというのに
巣を出てすぐに飛ぶことができるなんてすごいこと。
エサだって何だって自分で見つけなければ生きていけない。
自由に空を飛びまわっているようでだからこそ自然は厳しい。
どこを目指して旅立ったのか?
また来年も戻っておいで。
それまでニンゲンも頑張るよ。
ご心配をおかけしましたが
先日の日記でご心配をおかけしましたが、
「デトックス」の言葉の通り
お休みを頂いたお陰ですっきりと元気になりました。
お店をお声をかけて頂いたり、
メールを頂いたりと本当にありがとうございました。
油断しないように体の様子を見過ごさないように
やっていこうと思います。
*掲載誌のお知らせをここで*
「Casa BRUTUS」(マガジンハウス)7月号 にて
お店を紹介して頂いております。
写真はご縁続きで馬場わかなさん。
誌面で見上げているツバメの巣にはヒナが生まれ、
スクスクと成長し、間もなく旅立ちのときを迎えそうです。
同じ特集では吉祥寺から代々木上原へ移転をした
「Roudabout」も掲載されています。
こちらも同じく撮影はわかなさん。
もう1冊は発売されたばかりの
天然生活別冊「暮らしのまんなか」
こちらでは暮らしぶりをライターの
一田憲子さんに取材して頂きました。
撮影は大沼ショージさん。
場所が変われど縁が続いて嬉しく有り難い限りです。
こちらでは次のページで友人のオカズデザインの
二人の暮らしぶりも。素敵ですよ!
書店などでぜひ手に取ってご覧下さい。