はじまりました!

昨日から山口さんの展示「座ること たべること」が
始まりました。
朝方まで降り続けた雨も上がり、
蒸し暑いほどの初夏のような陽気となりました。
器はかたち、大きさ、素材、木目…
それぞれ表情の違うものをじっくり
見比べながら選んで下さる方が多くて
嬉しかったです。
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本し2日はオカズデザインさんの
FOODイベントの日です。
山口さんや私の私物を使います。
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ご予約されていない方にも15:00以降には
ドリンクや軽食をご用意しております。
もちろん作品の展示もご覧いただけますので
ぜひぜひお越し下さい。

設営

本日は設営の為、お休みを頂きました。
雨の中、足を運んで下さった方には
大変申し訳ありませんでした。
半日かかって終えた設営ですが、
また明日の朝陽の中で手直しです。
朝と夜とでは見え方も違うんですよね。
店内は森林浴をしているみたいに
木の良い香りで満たされています。
同じ木でもひとつひとつ木目や色味が微妙に
違って、見比べながら選ぶのは
きっときっと楽しいと思いますよ。
多くお問い合わせを頂いております
雑誌、天然生活に掲載のトレーなども
入荷致しました。
また、2日のFOODイベントですが、
予約分は満席となっておりますが、
15:00以降、ご予約ナシでもお召し上がり頂ける
軽食(ご予約のセットメニューとは別のものとなります)を
オカズデザインさんがご用意して下さることに!
この機会にぜひぜひ。
こちらは無くなり次第、終了致します。
山口さんの展示は明日から11日までです。
期間中のご来店お待ちしております。

夕方からパラパラと

雨が降り始めました。
花壇のオリーブやミント、フェンネル、マーガレットやパンジー。
大して手をかけていないというのに健やかにすくすくと育ってみんな元気。
どこからか飛来してきた種で芽を出したタンポポや芥子の花。
ひょろりと細い茎を風になびかせて健気に小さな花を咲かせている。
降り始めた雨で乾燥していた土も空気もこれで少し潤うかな。
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閉店間際に時間指定をお願いしていた山口さんからの荷物が届く。
まるでお引越しのような荷物の山の中、
明日の設営のための下準備を始めたら
スイッチが入ってしまって作業をする手が止まらない・・・
だったけれど、さすがにお腹が空きすぎてそこを今日の作業の止め時とすることに。
手と体を動かしながら、黙々とひとりで準備をしている時間は
嫌いじゃない。というか実はとても好きな時間。
あぁでもない、こうでもないとひとりで考えながら、
展示にいらした方に楽しんで頂けるようにと。
明日は設営のためにお休みを頂いておりますが
1日から始まる展示をどうぞどうぞお楽しみに。
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山口さんの展示スタートに向けて

昨日は家に帰って来てから布団に倒れ込むように
9時には就寝。起きたらお昼!?
いくらなんでも寝過ぎ。
目が覚めたのがお昼で、布団から這い出るようにして
起き上がるのにひと苦労。
たまっていた疲れや緊張のようなものが
一気にワーッと出てきたようだ。
半身浴を長めにして遅めの昼食。
展示前にこうしてゆっくりと休息が取れたのは良かった。
必要なことだと体に教えてもらった感じ。
ゴールデンウィークに入っていますが
29日は通常営業
30日は展示の設営のため臨時休業
5/1~5/11は展示期間中につき無休です(最終日の11日のみ17時でclose)
今回のDM撮影は大沼ショージさん
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カワウソの空間の中、静かでやわらかな自然光で
撮影して頂きました。
決して甘くなく、それでいてやさしさのある山口さんの作品。
今回FOODイベントをお願いしたオカズデザインの吉岡夫妻は
山口さんとお会いするきっかけをつくってくれました。
そのご縁で今回の展示を実現できることに。
木の器は取り扱いが難しいのでは・・・?
と思われている方も多いようですが、
「自分の手と同じように扱って下さい」
と教えてくれたのは漆作家の宮下智吉さん。
木が乾いてきたなと思ったらオイルでメンテナンス。
(あ、漆とはそこが違いますけれど!)
手もカサカサしてきたらクリームを塗りたくなりますよね。
それと同じです。
期間中はオカズデザイン夫妻が日頃愛用しているトレーも
お預かりさせて頂いて、使うことで生まれる美しさを
ご覧頂こうと思っております。
山口さんの器を普段から愛用しているという方は本当にまわりに多いのです。
私はもちろん、写真を撮影してくれた大沼さんも。
私の器や山口さんがご自宅使っているカッティングボードも
展示致しますので実際に触れてみて下さい。
1日、2日は山口さんが在廊して下さいます。
サンプルの椅子を基本に、
椅子の脚の長さや素材、座面の革のご相談など
受注生産で山口さんに制作をお願いしますので
椅子のご購入をご検討されている方はこの機会にぜひ。
*ご自宅で使用されるシーンをイメージして
テーブルの高さや置く場所のサイズなどを
メモをされてのご来店もおすすめいたします。

からむし織の里へ

一般的には昨日からゴールデンウィークに突入。
in-kyoはいつもと変わらず日・月と定休日を頂いております。
今日はイチかバチか早起きができたら・・・
と以前からずっと行ってみたかった「からむし織の里」昭和村へ。
目覚ましのアラームをほぼ10分おきにかけたおかげか、
なんとか起きることができ、いざ昭和村へ。
昭和村がどこにあるかというと、福島県の会津地方。
東京から電車で行くならば、
浅草から東武伊勢崎線で会津田島駅まで行き、
そこから生活バスというバスに乗って約45分。
乗り換えも含めるとざっと4時間くらいはかかるでしょうか。
電車でのひとり旅。しかも日帰り。
けれど車窓から見える季節の風景に心踊らされ、
本を読むことすら惜しいほど、飽きることなどありませんでした。
栃木が近づくにつれて田んぼや山の風景が流れるように目に飛び込んでくる。
水を張られただけのたんぼがあるかと思えば
すでに小さな苗が緑の点線を作っている土地も。
サクラや新緑が山を覆うようにほわほわと柔らかく、
生まれたての赤ちゃんのようだった。
鬼怒川温泉駅で日光方面と会津方面に電車は別れ、
会津方面行の電車に乗り換え。
小さな駅舎がかわいらしい駅が続く。
電車を降りてからの生活バスの道も良かった。
田島の駅周辺の桜はようやく咲き始めたという様子で八分咲き。
ずんずんと山道へ進むと、白樺林の両脇にはまだまだ雪が残っていて、
白い林は異国のようだった。
そんな道を進みながらバスの運転手さんが
まるでタクシーみたいに気軽に会話を交わしてくれて。
それがまた土地の言葉だからか
、どこかホッと和ませてくれるのだ。
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からむし織ののれん
もともと「からむし織」というものを私が知るきっかけとなったのは
からむし織の作家・ますみえりこさんに出会ったこと。
からむしという植物を育てて刈り取った後、全て手作業で繊維にし、
細く裂いたものを績み、撚りをかけてはじめて織る為の糸ができあがる。
季節の行事のように、季節に合わせたそのときそのときの作業が決まっていて
まるで季節の恵みのよう。
気が遠くなるようなその作業のことを
ますみさんからお話で聞いていたものの、
やはり百聞は一見に如かず。
「からむし市」のあるこのタイミングでその作業のほんの一部でも
見ることができて良かった。
糸の状態ですら美しいけれど、織り上がったものの肌触りと
凛として上品な美しさと言ったら
いつまでも見とれていたいほど。
ポンと買えるものではないけれど、
あの織物に見合うように歳を重ねられたら
いつか・・・と思えるものに出会えただけでも今は大満足。
車があれば訪れる場所は他にも色々あったのだろうけれど、
帰りの生活バスがやってくるまでの数時間は
工芸博物館を見たり、地元の郷土料理を食べたり、
近くを散歩したりしてのんびり過ごす。
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頭の中を空っぽにして、ただただ自然の美しさに見とれて。
そんな風に過ごしたからか、頭も体もゆるんだようで、
帰りのバスも電車もほぼ爆睡。
ちょっともったいないような気もしたけれど
休日らしい贅沢な一日だったかもしれない。
昭和村の桜の開花はこれから。
今は山の中で水芭蕉が満開なのだとか。

スナックちえ

今朝はとある雑誌の取材で
in-kyoの朝の風景を。
そんなこんなで昨夜はお店が終わってから
その準備やらなんやらで深夜まで作業。
今回の企画のお話を下さったのは一田憲子さん
写真は大沼ショージさん。
一田さんとの出会いはかれこれ10年近く前になるんだろうか?
雑誌の取材を受けるのはまだ2度目とかそれくらいの頃で
しかもお会いしたことも無い方からお話を頂くのは
たしかあのときが初めてだった。
聞かれた質問に対してポーンと自分の意見を自分の言葉で
返すことがなかなかできず(それは今もだけれど)
ずいぶんお手間を取らせたことを覚えています。
あれから何年も経っても、何かあるごとにお声をかけて頂いて
有り難いことです。
写真の大沼ショージさんはご近所カワウソという写真事務所を
同じくカメラマンの萬田康文さんと構え、家族のようにつきあう一人。
in-kyoのことも十分にわかっていて、陽の光の入り方まで熟知してくれているから
私は撮影ということに緊張することなく、ただ作業に没頭できる。
そんなお二人に応えるための準備は深夜だろうが苦にならない。
むしろ楽しさが勝ってしまってる。
体が勝手に動いてしまう。理屈じゃなくてそんなもんなんだろうな。
雑誌の発売日などはまたあらためてお知らせします。
お店が終わってからは、日中やり終えなかった仕事に集中。
お腹が空きすぎたのでお店で山崎さんちのお米を炊くことに。
多めに炊いてカワウソへ塩むすびの差し入れでもするかぁと
大沼さんにメールをすると、食べに来ると言うので
急遽スナックちえ?開店?
タケノコの酢醤油炒め煮を作ったり、撮影に使った豆のサラダを出したり。
大サービス?で倍麹味噌(さとのわのイベントで頂いた倍の麹を使って仕込んだ味噌)
をおむすびに乗せたものを作ったり。
簡単なものとビールしかなかったけれど、
二人で食べる夕餉はなんだか豊かだった。
まるで長屋みたいだ。
サクッと食べ終えて仕事ももうひと踏ん張りしようと思える。
家族のような仲間がいるって支えだ。

タケノコの季節

今月は3週続けてタケノコの下処理をしている。
1週目は宅配で自分が頼んだもの。
2週目はご近所カワウソのOさんのお父さんが掘って来たおすそ分け。
毎日のようにポリポリポリポリ季節を味わう。
・サッと茹でてお醤油をかけてお刺身風。
・お出汁と醤油、酒で煮て
・菜種油で炒めて醤油とバルサミコで炒め煮
・網で炙って塩かお醤油
あー美味しかったと食べ終わる頃に
近所のサルビアさんから再びおすそ分け。
再びお米農家の山崎さんちの米ぬかを使って下処理。
眠くても他の仕事があっても、これだけは早くやらないと
せっかくの美味しさを逃してしまう。
子どもの頃はおばあちゃん子だったので、
茹で終わったタケノコの皮に梅干しをはさんで
ちゅうちゅうとタケノコの香りを楽しむことをしていた。
昔のおやつ?みたなもんだったんだろうな。
あれがけっこう好きだった。
お醤油ずくしだったので今度のタケノコは梅和えとか
若竹煮にしてみよう。

来福⇔福行

23日は臨時休業を頂いて福島へ行っておりました。
ご来店下さった方がいらしたら
お店の貼紙を見てがっかりさせてしまったかと思います。
本当に申し訳ございません。
22日の夜はお店の後片付けを済ませて、
その足で上野へ向かい新幹線で郡山へ。
新幹線に乗ったとたんに眠気に襲われ爆睡。
1時間ちょっとで郡山に到着。あっという間です。
到着してからは美味しいお酒はもちろん、
美味しい料理も用意してくれているBarへ。
お店に訪れるのは2度目だというのにホッとできる静かな場所。
こうしてまた馴染んでいく場所が少しずつ増えていく場所ができたことが嬉しい。
翌日は福島のあんざい果樹園へ。
到着するなり、あんざいお父さんとお母さんが
「お天気がいいから外でごはん食べる?」
「いいですねぇ」
と返事を言い終わらぬうちにお母さんが台所でピクニックの準備。
煮物やネギ、きのこの肉巻きの炒め煮、青菜のからし和えや
ランチパック(と呼んでいる海苔にごはんをはさんだだけの簡単おむすび)
コーヒーセットやアウトドア用のバーナーなどもかごに詰めて
車でひとっ走りの運動公園へ。
ここは広大な敷地内に球場や競技場、
そしてFOR座RESTが行われていた
古民家を移築した民家園などもある場所。
青々とした木々の緑を見るだけで涙が出てきそうだった。
桜の満開の時期には少し遅れて葉桜になり始めていたけれど、
山に近づくにつれてまだ満開の木々もいくつか。
桜並木とその下に満開の雪柳の生け垣が続く景色を眺めながらお花見ランチ。
空が広くて青くてあんざいお母さんの作るお料理が美味しくて。
ささやかだけれどかけがえのないひととき。
そうした瞬間をしっかりと受け止めて味わおう。
うん。シンプルに。それだけを。
お腹がいっぱいになった後は、すぐ近くでしぼりたての牛乳を販売している
「さとう牛乳」さんに立ち寄ったり、小山の上にぽつんと建つ赤い壁の神社にお参りしてから温泉へ。
陽が傾きかけていたものの、まだ明るい中で貸切状態の露天風呂。
トロトロとした不思議な肌触りの温泉は
お風呂上がりも肌がしっとり。
ここのところ休みなく動いていたので
どうやら疲れもたまっていたようです。
あたまとこころの休日。
「ただいま」
そう思える場所、人がいることに感謝。

永井宏さん

4/20の思い出し日記
世田谷の巣巣さんで行われた「永井宏作品展 summer works 1998」
期間中に編集者の丹治史彦さんとトークイベントを行いました。
イベントに参加して下さったみなさま、企画をして下さった巣巣の岩崎さん
ダン・ラ・ナチュールのなっちゃん、お手伝いをかって出て下さったみなさま。
そして丹治さん。ありがとうございました。
2011年の4月にこの世を去った永井さん。
イベントのお話を頂いてから永井さんの文章を
何度か読み直し、そのときの自分にフィットしたり、
気になるものには付箋をつけていたら
本が付箋だらけになっていました。
今さらながらです。
そのことを直接永井さんに伝えられないことが悔やまれます。
でも永井さんが伝えたかった思いは、
残してくれたその言葉の数々を通じて
今も、これからも、出会った人たちの中で
ずっと生き続けていくのだと思います。
そのことに気づけて良かった。
言葉を紡いでいくこと。
ささやかなシアワセに目を向けること。
私も続けていかなければ。

朝in-kyo

in-kyoはあくまでも器を中心に扱うお店ですが
第2、第4のcimaiのパンの販売や
aalto coffee 、teteriaの紅茶、
山崎さんちのお米、たべるとくらしの研究所のビンもの。
オカズデザインの保存食、最近ではマリー・ルゥの
パンケーキミックス・・・
こうして挙げてみただけでもたくさんの食べものも
OPEN当初からいろいろ販売させて頂いております。
私がくいしんぼう故ということが1番の理由ですが
小さなお子さんからご年配の方まで喜んで下さって
それがまた嬉しかったりもします。
その食べものレギュラーのひとつでもある旅ベーグル。
月に一回、販売だけの月もあれば、
ベーグルとスープの朝ごはんイベントを
お互い無理のないように、自分たちが楽しめる範囲でゆるく行っています。
気づけばそんなスタイルで始まった旅ベーグルとスープの朝ごはんの日も
1年半が経とうとしています。いやぁ早い!
先週の金曜日の朝は、いつもの朝ごはんに加えて
青木隼人さんのギター演奏をお願いできることに!
ライヴ。というかたちとはまた少し違って、
食事をしながら聞こえてくるのが
青木さんの生演奏という贅沢な時間。
だからキッチンからは食事の用意をする音が聞こえるし、
お客様同士の話し声、通りを歩く人たちの足音や車の音も一緒に耳に届く。
それを排除してしまうのではなく、
その日のその時間だけの朝の音全てが青木さんの演奏と
相まって、なんともいえない心地良い空間を作りだしてくれました。
ご予約して下さったみなさま。
青木さん、旅ベーグル松純、ご近所カワウソのお二人も。
ありがとうございました。
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そうそう。
今回はスープは豆とジャガイモのポタージュ
サラダは色とりどりの豆を使ったマリネ。
これらの食材は札幌のたべるとくらしの研究所から
送って頂きました。ありがとう!
緊張したり、準備に手間取ったり体はヘトヘトなんだけど
やっぱり楽しい。
またぜひ行いたいと思います。