午前中に自宅での取材のお仕事。
暮らしの様子を撮影されるだけでなく、
私自身は原稿を執筆。
最近はお店に多くの時間を割いているので、
なかなかこうして自宅取材のお仕事をお受けすることは
できずにいるのですが、スケジュールの都合がついたのと
原稿のお話も頂いたので有り難くお受けすることに。
時間を上手くやりくりせねばなぁと
これはずっと課題。
取材を終えて家のことを済ませてからは
吉祥寺のヒトト(元の名前はベースカフェで9月に名前が変わりました)で
行われている馬場わかなさんの写真展「祝福」を観に。
伺った時間帯がお茶の時間とも晩ごはんの時間でもない
5時頃だったからか、ほんの数分はお客は私ひとり。
お茶とケーキを待つ間、ひとりで静かにじっくり見ることができました。
観ているうちに自然と2年前に同じ場所で行われたわかなさんの展示、
「笑顔の未来」を思い出した。
あのときは不覚にも涙が出てきて止まらなかった。
震災後のいろんな思いがまだ自分の中で整理などついていない頃だった。
今回も壁いっぱいに展示された写真たち。
その中には笑顔もあるし、お椀から立ち上る湯気や陽の光、何気ない日常のひとコマ・・・
溢れるような祝福に囲まれていることに気づいたら、
あやうく涙がこぼれそうになった。
ひとりで泣いてしまいそうだったのを、お茶とケーキで満たして
涙はどこかへしまいこんだ。
あのときの涙は決して悲しいものでも悔しいものでもない。
微塵もその要素はなかった。
誰かの何かを祝うことで溢れる涙なら流してしまっても良かったかもと
帰って来てからちょっと思った。
特別な事でなくても
日々の中にもある小さなよろこび。
そのことに感謝。
興味のある方は
お茶をしながら、食事をしながら
この「祝福」を味わいにぜひお出かけしてみて下さい。
展示は14日までですよ。