はじまりました!

本日初日を迎えた宮下智吉さんの展示。
午後からは冷たい雨降りとなり、
気温もさらに下がってずいぶんと寒くなりました。
足元が悪く寒い中、初日からご来店下さった皆様
本当にありがとうございました。
みなさん漆の器に触れて、じっくりじっくり選んで下さって
嬉しい限りです。
宮下さんの器にはそれぞれネーミングがつけられています。
「たっぷりごはん椀」とか「おとうふ椀」、「甘酒」とか。
他にも「おにぎりとおかず」だったり、「ポテトボウル」だったり。
もちろんそのネーミング通りの用途でなくていいのですが
なんとなくイメージがわきやすくなるというのか。
宮下さんはそうやって食べ物や飲み物を
思い浮かべながらつくっているようなのです。
作品とともに、漆のお椀にどのような仕事がされているかが
わかる工程の見本のお椀を展示しています。
↓  このようにわかりやすくなっています。
20161028-漆工程.JPG
また、私の私物のごはん椀と汁碗(お茶漬け椀)も置いています。
(というわけで展示期間中は自宅での食事は別の器で…)
ごはん椀は宮下さんの器をはじめて購入したもので、かれこれ9年近く。
汁椀は5年ほど経っていて、どちらも新しいものと比べると
ずいぶんと艶が増してきたのが店頭で実際にご覧頂けます。
毎日使っていると気づかないものですが、
自分でも「あぁこんなに変わってきたのだなぁ」と
しみじみ嬉しくなったりしました。
扱いが難しいのでは?と思われていらっしゃる方も
多いかもしれませんが、宮下さんは
「ご自分の手と同じように扱って頂ければ」とおっしゃいます。
お買い上げの方にはお取り扱いの説明が
わかりやすく印刷された宮下さん特製の「手ぬぐい」を
差し上げております。
20161028-宮っちお弁当箱.JPG

二段のお弁当箱です。
*普段はこんなにおかずをたくさん作ってません!苦笑
ちなみに中味は、大きな方には
のりご飯と梅干し、マスタードポテサラ、里芋の油味噌和え、ルッコラ
小さな方には
グリーントマトのピクルス、ゆであずきのマリネ、焼きリンゴ
使い始めてかれこれ5〜6年は経っているかもしれません。
1段だけで使うことが多いので、大きな方の内側に
細かなキズのようなものが目立ってきました。
それを昨年内側だけ塗り直して頂いて、また真新しい姿に。
そんなところも漆のいいところです。
一生ものと思って使っています。