15日の閉店後、早く仕事が終わった夫君と
急いで家に帰り、自宅でササっと簡単な食事を済ませて
向かった先は、家から歩いて10分ほどの田村大元神社。
15、16日とお祭りが行われたのですが
15日の夜は長獅子の舞と三匹獅子の舞が
新町地区の町内と神社の境内で見ることができ、
昨年あまりにも感動してぜひ今年も!と数日前からそわそわしていたのだ。
が、町中での舞を見るには時間が間に合わず、
太鼓と笛の音が聞こえる境内へと焦りながら小走り。
その途中、何の前触れもなくザーッと雨が激しく降り始めたかと思うと
一瞬で止み、ちょうどそれは長獅子と三匹獅子が宮入する頃だった。
日本昔話だったら、
雷が鳴ったかと思うと稲妻とともに竜が天に昇り、
一瞬にして日照りの村に恵みの雨を降らせおったのじゃ。
とかなんとか。そんなお話にでもなりそうな光景だった。
そして境内ではちょうど三匹獅子の舞が始まったばかり。
舞っているのはおそらく近所ですれ違ったこともあるだろう
小学生の男の子三人(男の子しか舞うことができないそうです)。
目の前で繰り広げられる独特の舞は「もののけ姫」のような物語を
思い浮かべるような幻想的なもの。
ただただその世界に引き込まれていく。
お祭りといってもソースの匂い漂うたこ焼きや焼きそばなどの
出店は出ないし、観光客はもとより三春町の中でも他の地区の
人はほとんで見に来ている様子もないのだけれど、
代々この土地に大切に受け継がれ、(300年ともいわれています)
執り行われているこのお祭りには厳かな力強さのようなものを感じる。
三匹獅子を舞った男の子たちは、大人になったらいつか長獅子の
荒々しい舞に加わるようになるのでしょう。
はぁ。今年もえらく感動した。
蔵前の頃もお祭りが夏の訪れを知らせてくれていたけれど
ここでも。さぁ夏のはじまり。