雨が降り、少し雪が混ざって降ったり止んだり。
寒くなりました。
雨よりも降るなら雪の方がいいのに。。。
なんて子供のようなことを考える夕刻。
「本を抱えて」のイベント期間中ですが
通常通り、明日、明後日(水・木)は定休日を頂きます。
今回私自身も初めて目にする本もたくさんあり、
合間を見てはパラパラとページをめくって
字を追いかけているのですが、やっぱり本はいいですねぇ。
知らない世界や興味の扉を開けて待っていてくれます。
「イヌイットの壁かけ」 岩崎昌子 著(誠文堂新光社)
一年の三分の二ほどがほとんど太陽が昇ることのない冬。夜の季節。
そして短い夏。
そこで暮らすイヌイットの女性が一針一針手で縫った壁掛けから
暮らしぶり、季節の風景、伝統の文化の様子がうかがえます。
それがどれもほのぼのとユーモラスな表情をしていて使われる色も鮮やか。
色彩のない季節が長いためか色への憧れもあるのでしょう。
極寒の地の暮らしから生まれたその壁掛けに込められた思いを考えると、
あたたかな気持ちになります。
こうやって訪れたことのない土地に思いをはせることができるのも
本のおかげ。そのことを教えてくれたのは星野道夫さんの著書の数々でした。
今回、星野道夫さんの本はお店にありませんが、イヌイットという言葉で
思い出したのでした。そんな風に何かが頭の中でリンクしていくのも
本の面白いところだと思うのです。