怒涛なんて使うと大袈裟だけど先週末から旅続き。仕事で山形へ1泊。福島のA家に行くときは、大体バスを使って行くことがほとんどなので、新幹線がものすごく速く感じられてびっくりした。東京駅から福島までだったら約1時間半で到着。バスだったら約5時間。新幹線代が高いのもうなずける。さらに山形まで行くとなると新幹線でも3時間ほどかかる。今回の取材は年明けに出るムック本の取材で、編集N子さん、カメラマンAさんの女子3人。山形の駅からはタクシーに乗ってさらに1時間かけて山の中へ。気さくなタクシーの運転手さんの話声は、なだらかな坂道を自転車で気持ちよく降りてくるようでウトウトと眠りを誘う。到着するとそこは森の入口。ひんやりしたと空気が一段と澄んでいた。
この日の宿泊場所は、町にホテルか旅館の2箇所しかなくそのいずれか。山の中という旅気分も手伝って編集者N子さんと旅館をチョイス。なかなかいい選択だ!なんて自分たちを褒めていたのに到着してすぐその選択に不安がよぎる。旅館は私たち3人しか宿泊者がいないらしく、ひとり一部屋を使って良いとの事。女将?のおばあさんが古い旅館の一部屋一部屋「ここの欄間は・・・」とか「襖絵は・・・」とか説明しながら案内してくれるものの、一部屋目で「ここでは広すぎるし怖いし絶対ひとりでは眠れません!」とすでに心の中で叫んでいた。別に何かに敏感なわけでもないし、どこでも3秒で眠れるほど寝つきはいいはずなんだけれどどうも落ち着かない。そのうち説明をしていたおばあさんも疲れてしまったのか、はぁはぁと息が上がってきて心配になる。結局一番大きな部屋に3人布団を敷いてもらって一緒に寝ることにした。
夕飯はイワナや野菜など地のものをつかったもの。その中で生ハムのようなものが1品。美味しいけれど食べたことが無いお味。訊ねると「ダチョウの肉ですよ」なんて笑いながら当然のことのように応えられてしまった。どうもこの辺で食べられているらしい。色々と衝撃的なことが多くて体はゆるりとさせているのに、神経が立ってしまって眠りが浅く、ほとんど寝られなかった。いつもはのび太級に寝つきが良いのに・・・。
取材自体は何の問題も無く順調で、伺ったお話もとても素敵な内容でした(これはまた掲載時に)