明日から漆作家・宮下智吉さんの個展
「ごはんのうれしい漆の器」が始まります。
10/28(金)〜11/8(火)*11/2(水)のみ休み
10:00-17:00
昨日は宮下さん自ら車で東京からいらしてお昼前から搬入&設営。
これまでの展示同様、宮下さんはまずin-kyoの掃除から始まり、
(どんなに言ってもそこは譲ってくれません。苦笑)
それから設営に取りかかるのです。
漆の香り(混じりっけの無い本漆の香りは良い匂いがして好きなのです)を
感じながら器を広げ、いつものin-kyoの空間がキュッと引き締まる感じ。
それでいてやはり宮下さんの漆の器は静かでホッとするやわらかさがある。
「あぁこれにあの料理を盛りつけたいなぁ」などと、
食卓の風景を簡単に思い浮かべることができるのです。
設営は既に昨日のうちに終えていて、今日は何も手を加えるつもりはなく、
定休日の静かな店内でこまごまとした仕事をしに来ただけ。
時間をかけて漆の器たちを三春のこの空間に馴染ませるような余白の日。
落ち着いて見渡すと、昨日よりも親密さが感じる気がする。
こんなこと言ってると、また変なことをと思うかもしれないけれど
自宅用に器を新しく購入したときなども、その器を目のつく場所に置いて
馴染ませるというのか、あれこれ盛りつける料理を考えたり
他の器との相性を考えたりする時間も好きだったりするのだ。
私はなんでも時間がかかる。
でもそこをすっ飛ばしたらなんだか違うことになりそうなので。
蔵前・駒形のin-kyoの最後の作家さんの展示は
宮下さんの展示でした。
ここ三春ではその宮下さんの展示から、私もまた初心に戻ってスタート。
どれもこれもおすすめしたくなるものばかり揃いました。
使い込むほどに味わいの増す漆の器。
ぜひこの機会にお手に取ってご覧下さい。