春分

あらたな季節の始まりの日。
定点観測のようにここのところ出勤前に近所の桜の様子を伺っている。
目を見張るような成長ぶりに日々驚かされる。
つぼみがぷくぷくと膨らみ始め、
枝先がうっすら桜色に色づき始めた。
観察日記は小学生の頃の朝顔観察よりも真剣だ。
何でこんなにも桜に魅了されてしまうのだろう。
魅了?翻弄?
今日の空は花曇り。
そして花冷え。
花という言葉が付くだけで沈みそうな気持ちも少しほぐれる。
日本の言葉の表現とはなんと繊細で美しいのだろう。
明日の定休日はいわきのomoto 鈴木夫妻のお宅へ。
東京から3時間のバスの旅。
お二人の暮らしぶりに触れつつ、
以前に購入した包丁を持って、
包丁研ぎのレクチャーをみっちり受けて来ようかと。
タイミングが合えばいつかin-kyoでの包丁研ぎワークショップを
お願いしたいと前々から思っていて。
その前にまずは自分が体験せねば。
モノを選ぶにも、何かをするにしても、
時間がかかるけど私はこんなやり方しかできない。
自分が使ったり、体験したり、味わったり。
ひとりよがりと言われればそれまでなんだけれど、
自分の軸は「ここ」となんとなくでも目印できていた方が
自分の中での迷いのブレも小さくなるし、何より自分が納得できる。
春の遠足のような気分で。
とにかく楽しみ。