今日は井藤さんの展示の最終日。
期間中はずっと天候にも恵まれ、
朝の掃除の時間には朝日が「屋根裏部屋」に差し込んできて
とても清々しい時間でした。
期間中、お越しいただきました皆さま。
本当にありがとうございました。
実は子供の頃から「屋根裏部屋」に憧れていたのです。
例えばハイジの部屋には乾草のベッドがあって
あのフカフカ具合はどんなんだろうとよく妄想してました。
アンネ・フランクの部屋やフェルメールの絵に出てくる
部屋は、どちらも屋根裏部屋ではないけれど、
窓から差し込む光は祈りや希望、ささやかな幸福の象徴のようで・・・
(もちろんそれは影があるこその光なのだけど)
なぜか私の中では屋根裏部屋という限られた空間とダブるのでした。
空間をつくるというin-kyoの展示では初の試みでしたが
井藤さんの作品でそれが実現できたことは
本当に贅沢なことだったと閉店後に片づけをしながら
しみじみ感じておりました。
期間中はサイズを検討されたり、
「今すぐには購入できないけどいつか・・・」というお声を
たくさん頂きました。
頭の片隅にでも空間全体なのか、作品ひとつひとつなのか、
木の匂いなのか、手触りなのか・・・何かしらのかたちで
今回の展示が記憶に残るのだとしたら、それは本当にありがたいことです。
明日の午前中には屋根裏部屋の壁も取り払われ、
本が並ぶ通常のかたちへと戻ります。
でも今夜はまだ余韻に浸ることにします。