お昼頃からしゅんしゅんさん、ますみさんがin-kyoにいらして
3人で設営作業。
いつもは展示の設営はひとりで黙ってもくもくとやっているので、
3人で相談しながら進める設営というのは実に新鮮。
什器の配置をなかなか変えられないと思っていた店内でしたが、
今回はin-kyoのレイアウトもガラリと変えてみました。
おぉ!変えられるもんだなぁと自分でも再発見の気分。
二人の作品が想像をはるかに超えた素敵さで、しかも相談もしていないのに
まるであらかじめ決めて制作したかのようにピタリとはまったコラボ作品。
それを今回は標本箱のような木製のフレームにいれました。
その標本箱フレームも、今回のために長崎のthe farm ・高野秀男氏に
依頼して制作して頂きました。これがまた二人の作品としっくり馴染んで
すんばらしくいいのです。
ずっとずっと見ていたくなって、なんだかんだと夜中までお店に残って
この日記を書いております。
そうそう。
昨日のからむし織り制作の続きを。
やっと出来上がった素材となる繊維を爪で細く裂き、その原麻どうしをよりながら
つないで糸にしていく作業を糸績み(いとうみ)といいます。
↓
おぼけ(糸績みしたものを入れていくわっぱのようないれもの)にたまった
糸を湿らせてから、糸車でよりをかけてやーっと糸の準備ができて
これではじめて高機または地機織といった機織り機に糸をかけて織っていくことができるのです。
一方、しゅんしゅんの素描とは…
2年ほど前にしゅんしゅんから届いた広島のギャラリーでの展示のご案内に
しゅんしゅんが添えた言葉がとても好きでお店の壁に貼っています。
そこから抜粋を。
素描とは
素直に
素朴に
素早く描くこと
風景を
なぞるように
ただ素を
描写して
いたい
この「素」がふたりをつないでいる糸のようなものなのかなと思っています。
違う素材、速度、手の動かし方。
違うものなのにどこか共通するものがあって
ぐぅぅっと惹きつけられているのです。
展示は明日からはじまります。
お天気が心配ですが、曇りの日や雨の日のin-kyoの光もいいのです。