ずいぶんと日記をサボっておりました。。。
この冬は風邪もインフルエンザにも(今のところ)かからず
すこぶる健康!のはずなのにこの寒さ続きの冬は
冬眠体質というのか、動きも気持ちも緩慢だったなと振り返るこの頃。
24、25日の出張先は宮城県の鳴子温泉。
そこで「さとのわ」を主宰する
鈴木美樹さんの企画「書いて、読んで、聞く湯治」へ
昨年に引き続きナビゲーターとして岡安圭子さんとともに
参加してまいりました。
このワークショップでの私の役目としては「書く」ことで自分の内を引き出し、
そのことで何かに気づいたり、ホッとしたり、
頭の中が整理されたりといったことのきっかけづくりをするナビゲーター。
決して文章の書き方を教えるわけではございません(笑)
誰かに発表するためのものでもなく、あくまでも自分のための文章。
だからイメージとしてはもうひとりの自分に向けて
説明?相談?するつもりで文章を(文章にならなくても言葉の羅列でも)書いてみる。
そこにたまたま居合わせた人たちとその文章を共有してみる。
(嫌な部分は読まなくても良いし)
時には岡安さんが朗読してくれることも。(今回は各自が読んだのだけれど)
するといったん自分の外に出したものが冷静に、客観的に見えることも。
居合わせた人たちが家族や親しい友人ではない分、素直に聞き入れることができたりなどなど。
思いもかけない親密感が生まれたり、効用があったり、本当に不思議で濃い時間なのです。
そして入り口が埋もれるくらいに積もった真っ白な雪に囲まれる中、
囲炉裏の火を囲んで聞く岡安さんが朗読する宮沢賢治の「雪渡り」
耳を傾けながら現実と夢の世界との境が曖昧になっていく心地よさ。
2月のこの時期のことをこの辺りの地域で「雪渡り」と呼ぶのだそう。
まさに賢治の世界にとっぷりと浸っておりました。
合間には「さとのわの」美味しい昼食と、
おやつにはりえさんが作ったラフランスの美味しい美味しいパイを
コーヒーに合わせて用意して下さって。
お宿は「みやま」のいつまでも入っていたくなるやさしい温泉に浸かりながら
夕飯もこれまた地のものならではの豊かな料理。
「同じ釜の飯を」じゃないけれど、参加者の皆さんとのそうした時間まるごとが湯治なのだなと。
ひとことで言えば「書くセラピー」のような?
岡安さんは「読む、聞くセラピスト」かなと。
自分をほぐしたり、緩めたりするための方法や場所を
いくつか持っていると、これから先の未来もちょっとたくましく(頑張りすぎずに)
そしてしなやかに生きていけるんじゃないかなという気が今回しました。
それもこれも場の力。その場を何年もコツコツと積み上げてきた鈴木美樹さんの力だなとしみじみ。
いい場所ですよ。鳴子。そしてさとのわの活動。機会がありましたらぜひ。