町のホームページもあるけれど、
行事などの情報は町のあちこちに貼られている
ポスターで知ることが多い。
毎日見かけるものだから、このアナログ感が
かえって記憶にしっかり刻まれる。
お店の目の前のヨークベニマルの壁にも
専用の掲示板があって、今月来月は
お祭りや盆踊りなどが続く。
昨夜はお店が終わってから田村大元神社の礼大祭へ。
お店がある「中町」は町内が違うのだけれど、
こちらの神社は自宅がある地域の氏神様にあたるのです。
長獅子や三匹獅子の舞を見ることができるというので
境内へ行ってみると…
あれ?神楽殿で舞っているのは町内のご婦人方。
獅子舞は昼間だったのかな?と少しがっかりしつつも
お参りをし、この日の為に練習していらしたご婦人方の
舞を鑑賞(これがまた楽しかった)し、
昼間とは違う提灯に照らされた境内の
華やいだ様子にしばらく浸っていた。
が、蚊の襲撃に遭い夫君とあきらめて車で帰ろうとすると、
いつもの道路に規制が。
ちょうど獅子舞が坂道を降りて来るというので
車を駐車場に停めて見学をさせて頂くことに。
長獅子の舞は(中に10人の男性が入って)
私が今までに見て知っていた獅子舞とは違い、
もっともっと荒々しく、まさに邪を払う力強い聖獣?
ちょうどゆるやかな下り坂を下りながら、そして最後は
階段を上って境内へと向かう姿は獅子というか龍のようでもあり…
長獅子の後ろに続くのは三匹獅子。
獅子の面にカラスの羽のようなたてがみ?
に見立てたものを被り、太鼓を叩くのは小学生(5〜6年生だそうです)。
その後ろに続くのは低学年(3年生)の小学生。
しかも誰もができるわけではなく、この地域の男の子しかできない大役なのだとか。
境内に入ってからの舞がこれまたすばらしく、
蚊の襲撃などしばし忘れ、まるで「もののけ姫」の
ワンシーンに入り込んでしまったかのように
心奪われ、なんとも幻想的なひとときを過ごすことができました。
この土地で絶えること無くおそらく何百年と受け継がれてきたお祭り。
三匹獅子のお役目を卒業して大人になると、
今度は長獅子の一員として祭りに参加することになるのでしょう。
観光のためでもなく、そこで生まれ暮らす人のためのお祭りということに
(それはあたり前のことなんだろうけれど)感動した。
三匹獅子のお母様方に
「長獅子の背中についているたてがみ(和紙でできている)が
舞っている最中に落ちることがあるからそれを拾って持っていると
お守りになるんですよ」と教えて頂いた。
途中、雨が降ったりで濡れて汚れていたたてがみを拾い上げ、
家に帰って泥などを水できれいに洗いながすと
邪を払う清い白が現れた。