早起きをして今日は逗子&鎌倉方面へ。
寒いし雨脚は弱まるどころか強くなる一方だったけれど、
出かけて良かった。
お世話になった方、会いたい友人、行きたい場所、
飲みたいコーヒー。。。
全員には会えなかったけれど、鎌倉界隈は
昔からあつきあいのある会いたい人がたくさんいる。
海には縁がないのになぜだろう?
でも永井宏さんをはじめ、
ここで会った方々との出会いがなければ
今の私はないだろうなと。
ほんと、大袈裟ではなく。
close前に行った岡安圭子さんの朗読会では
永井宏さんの著書「モンフィーユ」(アノニマ・スタジオ)の散文の朗読を
岡安さんにお願いしました。
永井さんの展示はin-kyoの企画展でいつかいつかと
思っていたのですが、ようやくかたちにすることができました。
日常の中で目にする風景、季節の移ろい、光、
自分の中に巻き起こるつむじ風のようなザワザワとしたもの…etc
「モンフィーユ」はもうどれだけ読み返したことだろう?
何度読んでも違う印象を受ける言葉があったり、
やはり同じところでジンと心をほぐすものもあったり。
目の前の出来事を自然に受け流しているようで
一瞬一瞬を大切にすくい上げるような永井さんの言葉の数々。
これらをどうしてもin-kyoでかたちにしておきたかった。
朗読家の岡安さんはいつになく緊張していたと伺ったのは
イベントを終えてずいぶんと経ってからのこと。
とてもとても素敵な朗読の時間でした。
本当にありがとうございました。
ひとつひとつの長さもリズムも、まるで違う永井さんの文章。
それはリアルな日々の営みの描写のようにも思えたり。
つい先日、東京ステーションギャラリーで行われている
ジョルジョ・モランディの展示を観に行って、
近いものを感じたように思いました。
ものごとを深く見つめ、本質に触れることで、真髄を知る。
一字一句正確ではありませんがそのような言葉が展示で掲げられていました。
何度も何度も配置を換え、光と影の変化、
はたまた埃の積もり方の具合でモノの見え方の違いまで見つめて。
モランディの視点はモノに対して「愛おしい」ということで
描いているというのとは違うし、到底同じレベルで語るものではないのだけれど、
私は文章を書くことやモノの選び方、扱い方を
「愛おしいもの」に対してじくじくと飽きずに
日々見つめ続けることで本質に触れられたら。
永井さんの文章が今の私にそう語りかけてくれる。