イタリアではAperitivoといって食事の前の一杯を
夕暮れを見ながら頂いておりました。
普段は家に帰ったら大急ぎで晩ご飯の仕度。
晩酌をすることはあってもそれとは違う
ただただ語らいながらの一杯を楽しむだけの
余白のような時間はなかなか取れません。
本を数冊持って行ったものの、
それすら目で字を追うだけで頭に入ってこず。
それだけ頭を空っぽにしていたのだろうと思います。
いやぁいいことだ。
空っぽにしたら今度は入れるのみのはずなのだから。
ホント?
昨日、一昨日は素食・和食。
出汁も昆布と椎茸で動物性のものは一切ナシ。
しばらくこれで身体をリセットしてみようか。
が、お土産に買って来たチーズもあるし悩ましい。
↓ これはフレッシュチーズなのでお持ち帰りはできず。
食文化の違いが使う器に直接関わることもしみじみ実感。
器を手に持ってお箸を使って。
汁物の熱が手に伝わるから漆のお椀はやさしいなとか。
イタリアの白い磁器のオーバルの大皿に盛られた
ブルスケッタの美しさとか。クロスの色の効かせ方とか。
洋画と日本画の違いにも似た光や視点の違いとか。
それでもすんなりとどんな料理も
受け止めてしまう器のこととか。
食を通して考えてみるだけでも本当にあれこれおもしろい。
興味は尽きないです。