トークとチクチク

土日は陽射しも気温も夏日のような三春でした。
今日の気温が本来の例年通りなのでしょうが
体がびっくりして肌寒く感じるくらいです。
またヒーターのスイッチをon 。
土曜日には松野屋店主・松野弘さんのトークイベントを、
日曜日には松野きぬ子さんのチクチク教室を開催致しました。
ご参加頂いた皆さま、本当にありがとうございました。
トークイベントに参加してくださったWさんが本日もご来店。
「松野さんのお話を聞いたら今までも見ていたはずのものが
キラキラ輝いて見えてくるような気がして」とお話しして下さいました。
私も同じく。
本当に、いいなと思えるモノにさらにそのもの以上の魅力を感じるのは
作り手の技術やよりよく使いやすくするための工夫はもちろん、
それを見つけ出し、伝える伝え手の力も必要なのだと実感しました。
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大量生産でもなく、1点ものという少量生産でもない
中量生産(と松野さんがおっしゃる)のものづくり。
それらの日用品も使い続けられることで次世代にも
作り続けていくことができるし、逆に言えば使い続けられなければ
いつの間にか姿を消してしまう可能性も大きい。
映像を交えながらそうしたお話を伺うことができました。
また「不便は便利」という言葉も。
今の時代にとっては一見不便に思えることも
実は考え方によっては便利なこともあるし、
そうすることで心豊かに暮らすことにも役立つものがある。
「雑貨・雑巾 など「雑」という言葉は何かとマイナスのイメージかもしれないけれど
決してそうは思えないんだよね。むしろいい言葉だなって」
トーク中、書き留めておきたい言葉がたくさんありました。
今回の展示もたくさんのモノが店内にぎゅーっと集まって、
一見「雑多」に見えるのですが、それぞれのものが手に取る人にとって
魅力を見つけ出されて輝き出していたような気がするのです。
それらは常設のin-kyoに並ぶ作家の方々が作る1点ものとは違うし
どちらがいい悪いではないと思うのです。
でも共通して言えることもあってそれは「暮らしを彩るもの」なんじゃないかと。
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日曜日のチクチク教室で作った雑巾も。
半分に切ったタオルの間に同じく半分に切った手ぬぐいを挟んで
手縫いでチクチク縫うのですが、タオルに手ぬぐいで強度を補い、
手縫いで縫った縫い目は、ミシン目よりも絞る時に絞りやすいのです。
縫い糸の色をグラデーションで変えたり、刺し子のように少し模様にしてもかわいい。
こここで言う「雑」という文字には
そんな遊び心やちょっとした工夫が含まれているように思います。
展示期間は24日まで。
常設でも松野屋さんのお品はお取り扱いしておりますが
ここまでたくさんのモノをご覧いただける機会はなかなかありませんので
お時間ございましたらぜひ。