19日から始まったお弁当箱展。
今回、漆作家・宮下智吉さんの2段弁当箱が入荷しております。
宮下さんの漆の器のことは以前にも日記に書いたけれど、
使う人、使い道、食べものとの関係が本当に深く考えられていて、
食べ物がきゅっとつまった美味しそうな姿が素直に浮かぶんです。
お客様とお話しながら私自身が「このお弁当箱に何をいれよう?」と
考えてます。
内側の朱の色は食べ物をホカホカに見せてくれる。
出汁巻き卵や鳥のから揚げ。
定番のおかずが数倍べっぴんさんに見えることでしょう。
告知にありましたとおり、実は今回のイベント期間中は
わたくしの「毎日のお弁当1ヵ月」と題して、in-kyoに持って来ていた
お弁当をデジカメで撮影したものをメニューと簡単なコメントとともに展示しております。
が、が・・・。
展示前日に事件勃発。
事件というか、アナログ・機械オンチな自分が悪いんだけど、
プリントアウトの際に縮小をしたかったのに、圧縮をしてしまい・・・。
(しかもバックアップファイルも無く・・・)
そのことが発覚した前日、落ち込んだ気分をどう浮上させて良いのか
わからなくなってしまった。
そう!わからなくなってしまったので、この時点でできる範囲のことを
やるしかないと、アノニマ南さんにたーーーっくさんご協力を頂いて
一部小さい写真のまま展示してます。
おっちょこ(おっちょこちょいの略)もいいとこだなぁ。
「おっちょこ」はちょっと可愛げがあるのでこの場合は「すっとこ」
この1か月のお弁当が走馬灯のように頭の中を駆けぬけた。
準備でバタバタしていたのでそんなに落ち込んでもいられず、
2時間くらいで気を取り直して準備、準備。
自己満足といってしまえばそれまでなんですが
「お弁当の記録」。やってみるとけっこう面白いです。
継続してやってみようかな。
一体わたしはこの1か月何日きんぴらを食べてるんだ?とか。
地味なお弁当の日が多いなぁ・・・とか。
お弁当箱という小さな箱の中に案外いろんな食材が入ってたなとか。
昨日もお客様とお話していて、「なるほどなぁ」と思ったのが
毎日同じようなものを食べていても、お弁当だとなぜか飽きないということ。
あ、自分のおかずバリエーションの弁解をしているわけではないんだけど、
いや本当に。
冷めたゴハンも、毎日のように続くきんぴらもなんだか美味しいのだ。
これが普段の食事や外食だったらそんな風には思えないのに。
お弁当・・・箱庭みたいでなかなか奥深いですよ。