今日はコーヒーの日。
お天気が良く、ポカポカ陽気の穏やかな日。
よくご来店くださるご近所の会社の方々が
今日もコーヒーを飲みに来て下さった。
「あぁ美味しい」のひとことに支えられて
一日が静かに過ぎていく。
コーヒーの日はまた来週行います。
本日の集計は来週と合わせてご報告させて頂きます。
一昨日、美術作家・永井宏さんの訃報が届いた。
たぶん・・・いや確実に、私は永井さんに会ってなければ
今こうしてモノに関わる仕事をしていなかっただろうし、
文章を書く仕事もできるはずもなかっただろう。
そして多くの出会いも。
もう10年以上も前、恵比寿にあったオフィスの隅っこのテーブルで行われていた
永井さんが主宰する文章を書くワークショップに週1回通い、
コーヒーの本当の美味しさもそこで知った。
いつでもどこでもなんだかはみ出てしまうような自分がいる場所を
そこはちゃーんと空けておいてくれた。
「ちえちゃん、あの文章は可も不可もないね」
などとよく辛口のコメントを言われたり、
あんなことやんなよ。こんなことがいいよ。などと勝手なこともよく言っちゃって。
その度に「もぅまた永井さんはー。」なんて苦笑いしながら言い返したりして。
不義理をした。
いつかいつかとなかなか会えず、久しぶりに会うのがお通夜の日とは。
写真の笑顔は本当に楽しそうにバンジョウを弾いていた。
揺り起せば目を覚ましそうなくらい穏やかできれいなお顔。
なんて褒めてもまた照れくさそうにニヤリと笑って少しイジワルなこと言われそうだけど。
でも本当に清らかでした。
久しぶりに会いたい人たち大勢に会った。
こんなに大勢の人たちから愛されていたんだ。永井さん。
永井さんが呼んでくれたんだなぁ。
みんなあんなに遠くまで永井さんに呼び出されちゃったじゃないですか。
もっともっとたくさんの辛口トークが聞きたかったですよ。
今の世の中のこと、もちろん私に対しても。
永井さんだったらどう考えているか聞きたかった。
朝早くにかかってくる電話。
「サーファーは朝が早いからね」って言ってたなぁ。
今朝は海に入るのは暖かだったようだけれど、風も無く
ウインドサーフィンには向いてないかもなぁと空を見ながら思っていた。
でも帰る頃には冷たい風が吹きはじめて・・・
月夜にウィンドサーフィンなんてずいぶんロマンティックすぎます。
そして桜も。ズルイです。この先桜が咲くたびに思い出すのでしょう。
忘れることなどないでしょう。
ピンと張っていた糸もさすがにもう切れそうだけど
どんなに悲しくてもお腹は空くし眠くもなる。
こうして私は生きているのだから前へ進まなければ。