地元の小さな骨董市

 涼しくなってきたからか、いくらでも眠れそうなくらい布団の中が気持ちいい。自分の部屋には時計が無いから目覚ましはラジオのタイマーと携帯の目覚まし5分おき×3回セットしている。それなのになかなか起きることができない。早起きをしたらいろんなことがたくさんできるのもわかっているというのに・・・。毎朝起きるたびに反省している今日この頃。
 
今朝もそうだった。地元の駅の近くでは月に1度、骨董市が行われている。ちいさな市なので毎回掘り出し物があるわけではないのだけれど(どちらかというと何もないときが多いかも) 歩いてもすぐなので行けるときはなるべくのぞくようにしている。
真っ暗なうちに行かなくても、8時頃にポツポツとものが並びはじめるくらいだから余裕のはずなのに、目覚めたら10時・・・。すっかり出遅れもいいところ。かなりショックでもう今日はやめようかとも思ったが、思い直して化粧もせずに慌てて出かけた。案の定、特別な掘り出し物はなかったのだけれど、ちょっとしたみっけものをお気に入りのおじさんのところで。
骨董とは別のお楽しみとしては、おばちゃんがおむすびを売っていたり、産直のお魚や果物も売っていること。ここのアサリごはんやイカ飯。気になりながら今まで手が出せずにいたけれど、涼しくなってきたことだし来月こそは早起きしてチャレンジしてみようっと。

HPがスタート

 つい最近まで暑い暑いと思っていたのに、カレンダーはもう10月。 お店のオープンも1ヶ月を切ったことになる。いくらのんきな私でもやはり焦る。かなり焦っている。深い井戸へ石をすとーんと放り投げるみたいに、気持ちが落ちていくときも無くはないけれど、そうしている以上にやることはたくさんある。具体的にやることがあるということはいいことだ。ひたすらまっすぐそこへ向かって行けば良いのだから。そんなわけで、ここのところのいろんな状況をまるごと楽しもうと思っているし、実際今までとは違った面白味を感じている。
20071016-HP用画像026.jpgオカズデザインのお陰で本日からHPがスタートしました。先日の沼津・halさんでのイベントでは「10/1からUPです!」などと張り切って言っていたのに、私の作業がおぼつかなく、結局今日からになってしまいました。本当に申し訳ありません。日記もそれまでのものをさかのぼってアップしておりますのでまだまだ時間がズレておりますが・・・。
お店のオープンまでには日記もタイムリーなものにしますので。
これでアナログ人間脱出か!

木のキャッシュトレー

 先日、発注をお願いした作品について
木工の渡邊浩幸さんと電話をしていた。
「こんな感じ」とか「こっちよりもうちょっと
深さがあるといい」とか。電話やメールよりも、
たとえ言葉は拙かったとしても直接会ってでしか
伝わらない空気というものがきっとあるのだと思う。
電話ではどうにも・・・という段になって「じゃあ
今から車で行きます」と渡邊さん。あっそうか。
家が近かったんだとようやくそこで気づく。
1時間後に家にやってきた渡邊さんに、サンプルを
色々見せて頂いた。そこであれこれ私の言葉を
もとにノートへササッとスケッチ。電話だけでは
こうスムーズにはいかなかっただろう。ササッと
スケッチをする渡邊さんにも「すごいなぁ。
先生っぽいなぁ」と妙に感心。まぁ先生も実際
されているんですけど。打ち合わせも無事終えて
コーヒーを飲みながらひと落ち着き。すると帰り際、
「もう用意しているかもしれないけどこれ良かったら
お店で・・・」と渡邊さんから手渡されたものは
キャッシュトレー用のお皿と大きなトレー。
まだまだそこまで気がまわっていなくて、
準備などしているはずもなく・・・。本当に嬉しい
頂きものでびっくりした。大きなトレーの方は
裏に手彫りの部分があって指の収まりが良く、
滑らず持ちやすいようになっている。これから
お店で大切に使わせて頂きます。私もこんな風に
ササッと気の利く人間になりたい。20071013-渡邊さんトレー 003.jpg
 そして今日は、渡邊さんともうすぐ結婚をする
真琴ちゃんのふたりにつくばへ連れて行ってもらう。
つくば山の麓にある美味しいお蕎麦屋さん
(かなりお話好き店主だけど)や、久しぶりに
Shingoster LIVINGへ行って伊藤夫妻に会うことも
できたし、近所に住むよしぼーにも声をかけて
お茶もすることができた。車さえ運転できれば
普段の行動範囲もかなり広がることはわかって
いるけど、ペーパードライバーはもうコワクて
なかなかそれができない。
私が運転できればチームちばらぎ(千葉+茨城)が
結成できるのに。20071013-つくば 008.jpg

肩の力を抜いて

今日はウチの近所に住んでいる M君の車で
地元ツアー。 Fさん・N子さんも一緒の
はずだったけれど、急なお仕事で、二人は次回に
またぜひということに。 そんな訳で期せずして
若者とデート?
ペーパードライバーということもあって、普段は
歩きか自転車ばかり。地元のことは案外と知らない
ということは、千葉へ戻ってきてからあらためて
気づかされたこと。思いがけない場所にある
ギャラリーや美味しい野菜の直売所とか。
そこで買ったトマトでセミドライトマトを作ろう・・・。
おじいちゃんとおばあちゃんに頂いた栗で
栗ごはんと渋皮煮も。20071010-ギャラリー風草 001.jpg
 この日はレイトショーで「めがね」も観た。
まだ上映中なので詳しくは書かないけれど、
「何が自由か知っている」人たちのおはなし。
とにかく出てくる食べものがどれも美味しそうで
お腹が空いてしまうから空腹で行ったらキケンかも。
映画に出てくるキッチンは光や風が入ってきて、
使いやすそうで清潔で・・・理想のキッチンです。
もたいさんがあずきを煮るところも好きなシーン。
DVDが出たら「かもめ食堂」と続けてもう一度見たい。
そしてメルシー体操をマスターする。
ザワザワとしていた合間にこういう1日があると、
肩に入れていた力がなんだかフワッと抜けるような
気がする。地元を満喫して灯台下暗しにも気づく。

F/style「暮らしを楽しむ敷物展」

 お店のDMとshopカードのデザインは
友人の大山朝子さんにお願いしていた。
今日の午前中はその打ち合わせと、
紙を選んだり見積もりをしてもらうために
一緒に印刷所へ。活版印刷所は独特の陰
というのか匂いみたいなものに、どこか
懐かしさが感じられて好きな場所。
今日訪れたところは初めて行った印刷所
だったけれど、やはり同じ印象を受ける。
20071010-9月日記 006.jpg
 その後あーさんと別れてからは、
銀座松屋で開催中のF/style「暮らしを楽しむ敷物展」
に立ち寄る。会期中は新潟からF/styleの
五十嵐さん、星野さんの二人も来ていて
しばしおしゃべり。そうやって私がいる間にも
「昨年ここで買ったこのマット良かったわぁ」と
おば様が声をかけてくる。商品はもちろん、
ふたりのファンも多い様子。私もそのファンの
ひとりである。つくり手と彼女たちの思いが
つまった品々は、彼女たちの言葉で
語られると一段と魅力が増す。
お店でもF/styleの商品を扱うのだけれど、
同じようにとはいかなくても、せめて私は
使い手の立場からふたりの思いを
少しでもお客様に伝えることができたらと
思っている。この日は新作のウールニット
(私にしてはグリーンを選ぶことは珍しいのだけれど)
とオーガニックコットンのリブソックスを。
お店用にスーピマ綿を使った湯たんぽカバー
(湯たんぽ付き)もお願いする予定。

漆の宮下くん

 昨日のお昼過ぎには東京に戻って
夜はT氏のフラの発表会を見に行くために三茶へ。
渋谷の人ごみを通ったらぐったりしてしまったが、
ハワイアンの生演奏を聴いたら疲れも少し取れた。
いわゆる癒し効果か?昨年の発表会よりも
素人目で見てもみなさん上手になっていてびっくり。
久々にI氏、R子さんに会えたことも嬉しくて
疲れはどこかへ消えてしまった。
体が弱いフリして案外と私は元気なのかも
しれないな。たぶん。20071010-丸麦&キノコ.jpg
 今日は西荻に住むS夫妻のお宅で
持ち寄りゴハン会。私は以前、郡上で買ってきた
丸麦を使ったマリネと、キノコと豚肉の黒酢ソテー
をタッパーに詰めて。気づいたらどちらも酸っぱい
ものを作ってしまった!やはり疲れていたのか?
 S宅に行くときはいつも少し道に迷う。素直に
行けばいいのだけど、方向オンチのくせに
こっちが近道!と試したくなって、ウロつき
結果迷う。最後は自力で辿り着けるのだから
まぁいいんだけど。S夫妻宅に到着すると
漆の器をつくる宮下智吉くんを紹介して頂いた。
彼は来年の3月に大学を卒業する大学院生。
S宅で使っているものも見ていたし以前から
話は聞いていて、一度会ってみたいなぁと
ずっと思っていたのだ。最近作ったという
漆の器を何点かと、普段ご自分で使っている
器を何点かを見せて頂いた。使っている器の
こなれて出てきた艶がとてもいい。20071010-宮下くんの漆.jpg
漆はどうしても敷居が高く思われがちだけれど、
こうして使った姿を見て頂く機会があれば・・・。
なんとかお店で良い方法を考えよう。
近所に住むS浦さんやY子ちゃんもお皿ごと
お料理を持ってきてくれてワイワイと楽しい会になった。
宮下くん、以前は築地でバイトをしていたことも
あるとかで、お料理も上手らしい。
次回はそのお料理もぜひ。宮下くんの器を
これからどんどん多くの人に見てもらいたいなぁ。

古道具市

昨日は沼津に一泊して、夜は沼津チームと鶏肉が美味しい居酒屋さんへ。福島からやって来て下さったPさんや東京チームのN子さん、Aさんも終電に間に合う時間まで一緒で大勢賑やか。沼津の辺りでは鶏のから揚げというと「半身揚げ」というものが多いらしい。鶏の胸肉の半身をまるごと揚げてから、食べる前に切ったものなんだけれど、確かにその方がジューシーで柔らかく仕上がるのかもしれない。とにかく肉自体が新鮮でお刺身も美味しい。ついつい食べ過ぎてしまったと思ったが、どんどんオーダーをしているパワフル沼津チームは食欲も大勢で頼もしい。みんな元気で働き者で、横つながりがしっかりしていて見習うところがたくさん。20071009-沼津古道具市.jpg
 halの店頭では月に二度古道具市を行っている。昨日のイベントに参加できなかったお客様にもお会いすることができたし、古道具を見ることもできたし大満足。そこで見つけたジュラルミンケース。(あっ売主から訂正が!アルミだそうです・汗)どうしようかなと迷っていると、Pさんが開店お祝いと言って半分出してくれた。うぅ、私は何をお返しすればいいのだろう・・・。もちろんお店で使わせて頂きます。その他にもお店のディスプレイで使えそうなものを見つける。こうやっていろんなものがある山の中から何かを探し出す感覚が私は好きなんだなぁとつくづく思う。

沼津halにて

 昨日再び蔵前署に出向いて(こういうのも出頭と言うのか?)無事申請が済む。今日は沼津のhalさんで「ものづきあい」の出版イベントの日。昨夜はやることがなんだかんだとあって1時間半しか寝ていない。変なハイテンション。でもお客さまもたくさん来て下さるし、お話をするのに緊張してしまうからそのくらいでちょうど良いのかもしれない。そう思ったのだがハイテンションが上手く作用すれば良かったのだけれど、午前の部ではコーヒーをいれながらお話が上手くできずにアワアワしてしまう。どうもぶきっちょで一度にひとつのことしかできない。何かに集中しているときはなおさらだ。全員にコーヒーがゆき渡ったところでようやく落ち着いて話始めることができた。
 halでのイベントは店主の後藤さんがお客様に連絡をして下さって、マイカップを持参して頂いた。様々なお家からやってきた器がテーブルに並ぶ姿は、なんとも楽しい。コーヒーのお供は内田真美さんのケーキを。美味しいものがあるとそれだけでも空気がゆるんで和やかになる。内田さんに心からありがとう!を。halのお客様も皆さんあたたかくて助けて頂きました。イベントでは今回の本にまつわるお話や、これから始まるお店のことなどをコーヒーとケーキを味わって頂きながら、1時間くらいつらつらとお話を。本というモノを通して、こうして多くの方に直接お会いすることができたのは本当に有り難いこと。私のつたないお話で皆さんは楽しんで下さっただろうか・・・。上手くは話せなかったけれど、「思い」のようなものがほんのちょっとでも伝わっていたら嬉しいのですが。20071009-沼津イベント2007 001.jpg午前と午後の部の合間には後藤さん手づくりのまかないゴハン。どれも美味しくてお箸が止まらなくなってしまう。イベントの準備だけでも大変だったろうに、こんな温かい心遣いができることに涙が出そうになる。halの後藤さんをはじめ沼津の皆さま、お忙しい中、遠くから足を運んで下さったサポーターチーム?の皆さまにも感謝・感謝の一日。

打ち合わせの後、

 床の接着剤剥がしの作業をしてからかれこれ1ヶ月以上が経つ。その間、何度か用事があってアノニマへ行っていたのだけれど、行く度に内装工事が着実に進んでいる。今日アノニマへ行くと、ワイヤーが入った曇りガラスから透明のガラスに入れ替えが済んでいて、明るく開放的な空間になっていた。それだけでも印象はぐんと変わる。グレー系のペールグリーンに縁取られた鉄枠のガラス窓もなんともアノニマらしい。お隣は幼稚園で、お迎えの幼稚園ママは前を通るたびに、何ができるのかと興味津々のご様子。
 お店のことについて、細かなことなども含めて打ち合わせを行う。始めてからでないと正直わからない部分もあるけれど、最初にルールを決めておく必要ももちろんある。小さなことだとしてもきちんと積み重ねられるように、土台づくりはしっかりしなければ。20071009-アノニマ.jpg
 アノニマでの打ち合わせが終わったその足で、古物商申請について話を聞くために蔵前警察署に立ち寄る。何も悪いことなどしていないのにどうも緊張してしまう。受付のおじさんは声が太くて大きい。何が苦手って声が大きな男の人は怒られているようでちょっと恐い。いっそ帰ってしまおうかとも思ったけれど、そうもいかないので案内してもらった2Fへ向かう。サスペンスドラマで見たような札がついた扉がいくつかあってそのうちのひとつ、「防犯科」へ。幸い申請担当の方は感じの良い方でホッとした。事前に調べて用意したもの以外に、足りないものが無いかどうかを申請前に念のため確認したくて伺ったのだけれど、丁寧に説明して頂いたお陰で助かった。

札幌から昨日戻る

札幌に到着した日は汗ばむほどで半袖でも良いくらいの陽気。地元の方々も「こんなのは今まで無かった」とおっしゃっていた。そういえば先日の山形でも温暖化の影響か、年々きれいな紅葉を見ることができなくなってきたとお話されていた。どうにかできないものなのだろうか。
札幌へは「森彦」の取材で。撮影の当日は生憎の雨降りだったけれど、木造の建物の1号店は木が水をたっぷりと吸い込んで、しっとりとした様子がかえって良かった。ネルでいれた珈琲も美味しい。雨降りの中、外へ出ずに建物の中で美味しいコーヒーを頂く。なんて贅沢な時間だったんだろう。
昨日の午前中は飛行機の時間まで少し余裕があったのでN子さんと札幌在住のKさんとともに小樽まで足を延ばす。Kさんとはいつも挨拶程度しかお会いしていなかったので、今回ゆっくりとお話ができて本当に良かった。さりげなく気配りができて、まわりの人たちのことをものすごく考えている。あっぱれなお方です。天候も前日の雨とは打って変わってあっぱれ晴天也。20071006-札幌& 007.jpg