昨日から

19日まで夏休み休みを頂いて、昨日から営業を再開致しました。
期間中お立ち寄り下さった方がいらっしゃいましたら
大変申し訳ありませんでした。
どうぞこれに懲りずにまたぜひ遊びにいらしてくださいませ。
お休みをしている間は東京を離れ、
ほぼほぼ緑の中におりました。
東京も好きな場所はたくさんありますし、
好きな人もたくさんたくさんいます。
でも自分には緑に触れ、土の上に立ち、
広い空を見上げる時間が必要なんだなぁと
この頃強く思います。
子どもの頃はそれがあたりまえだったから
思ってもいなかったことなんだけど。
雨にも降られたし、重い雲に覆われた日もありましたが
そんな合間の日に天の川を見ることができました。
夏の思い出。
のびのびとリフレッシュできたので
また毎日をマイペースに頑張ります。
下半期のin-kyoもどうぞよろしくお願いします。
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明日から

すでにお知らせのページにもUP致しましたが
8/12(水)〜8/19(水)の期間中は
夏期休業を頂きます。
期間中に頂いたお電話やメールのお返事は
20日以降に順次お返事させて頂きますので
何卒ご了承ください。
どうぞ皆様も良いお盆休みをお過ごしください。
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9月の展示は

猛暑が少しやわらいだとはいえ、まだ暑い日が続いておりますが
9月の展示のご案内です。
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お知らせのページにもUPしましたが、
アトリエ・ユヌプラスの秋冬物の展示会です。
in-kyoでは出産のお祝いにも人気の
オーガニックコットンの三重ガーゼタオルや
リネンのハンカチ、体洗いタオルなどでもおなじみです。
ユヌプラスの洋服は展示会の際のみの販売となる貴重な会です。
in-kyoでも何度か展示を行っているのですが、
秋冬物は今回がはじめて。
リネンやコットンに加えて上質なウール地の洋服も入荷予定です。
洋服以外にも定番の布小物などもご用意する予定ですので
ぜひぜひこの機会にお越し下さい。
写真は前回の曽田耕さんのDM撮影に引き続き、
ご近所、カワウソの大沼ショージ氏にお願いしました。
これはリネンのブラウスの後ろ姿の写真です。
DMデザインは渡辺朋子さん。
DMになった姿も素敵なのでぜひ店頭で手に取ってご覧下さい。

omotoさんの包丁研ぎワークショップ

3月にいわきのomoto夫妻のお宅にお邪魔してから
早いもので5ヶ月が経ちました。
開催の準備までにはずいぶんと時間がかかってしまいましたが、
ずっとずっとお願いしたかった包丁研ぎのワークショップを
本日ようやく実現することができました。
omotoさんが大きな木の桶やたらい、8名分(私の分も)の砥石などの道具を
いわきから持参して下さって、in-kyoの店内が一変して研ぎ場と化しました。
砥石のことや作業のひとつひとつの意味などをomotoの鈴木康人さんが
丁寧にお話をして下さって、まずは康人さんの作業を「見る」ことから。
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この
「見る」
ということが大事ということも康人さんはおっしゃってました。
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3種の砥石(粗砥ぎ・中研ぎ・仕上げ)を使って、集中して丁寧に。
包丁が整えられていくというその感覚が作業を楽しくさせてくれます。
包丁を整えたら、使った砥石もその都度研いで整えておく。
それが良い道具と長くつきあっていくコツなのだろうと思いました。
良い道具とは、人の手をかけて作られ、何かあったら
メンテナンスをすればまた使えるようになるもの。
そのメンテナンスも正しい方法を知っていれば、
決して特殊な作業などではなく、台所でできる
ほんのひと手間なのだと感じさせてくれます。
良く切れる包丁を使うと料理をするのもより一層楽しくなります。
omotoの智子さんからは
「よく切れる包丁は調味料のうちのひとつ」という名言も。
新鮮な野菜や肉、魚を活かすも殺すも包丁次第と言っても
言い過ぎることはないなと。
活きたものを身体に取り入れるとはそういうことなのでしょう。
研ぎ上がった包丁でトマトの1mmスライスを参加者のみなさんに
切って頂いたのですが、見事!
スーッと切れたトマトからはベチャベチャとトマトの汁が出ること無く、
切り口が瑞々しいのです。
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これは後日私が自分で研いだ包丁でスライスしたもの。
みなさんはもっともっと薄く切ることができていました。
私が子どもの頃には祖母が台所で包丁を研いでいました。
外の水場では草を刈る鎌を研ぐことも。
包丁はたいてい夕方頃に研いでいて、
それはきっと晩ご飯を作る前の一連の作業だったのかな。
この先もそんな台所の風景を多くの家庭が残せていけますように。
omotoの鈴木夫妻には「研ぎ」の作業を通して大事なことを
たくさん教えて頂きました。
本当にありがとうございました。
9月には札幌のAch so ne (アソネ)さんというギャラリーで
展示を行うそうです。お近くの方はぜひぜひ。
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立秋の日に

猛暑が続いていましたが、立秋を境に
吹く風にほんのわずかですが秋の気配を感じるような気がします。
暦が教えてくれる季節の繊細なうつろい。
素晴らしいことだなぁ。
in-kyoの日記にお店の情報以外の私的なことを書くのは
今に始まったことではないのですが…。
8月8日 立秋の日。末広がりの大安吉日。AM8:00(これは偶然)に
入籍を致しました。
土曜日でしたのでお役所の守衛さんが
「おめでとうございます」と笑顔で届け出を受理して下さいました。
お世話になっている方々に、本来ならば直接お会いして
きちんとしたかたちでご報告すべきところを
失礼を承知の上、この場をお借りしてご報告させて頂きます。
今後は入籍後の「長谷川ちえ」の名前でお仕事もさせて頂く予定です。
空を見上げて月がきれいだねとか、
好きなお料理を食べて「美味しいね」と言って、
同じことで笑い合ったり、ときには涙したりとか…。
日々の暮らしはそんなきれいなことばかりではないかもしれないけれど、
でもそんな他愛もないような、ささやかな幸せを忘れず大切にしながら
分かち合っていこうと思います。
そこから生まれる小さな幸せの輪が
どんどん広がっていきますようにと願って。
今後ともどうぞ変わらぬおつきあいを
よろしくお願い申し上げます。
in-kyo 店主 長谷川ちえ

本日最終日

今日で曽田耕さんの個展「100bags」が終了致しました。
期間中猛暑の中、足を運んで下さった皆様。
本当に本当にありがとうございました。
曽田さんのバッグ。
年月とともに味わいが出て愛着が増しますよ。
季節を問わず、オールシーズン楽しんで頂けたら嬉しいです。
曽田さんは来週8/15,16,17と、新潟のエフスタイルショールームで
100bagsを行います。
エフスタイルとの限定コラボ作品もお披露目となるようですので
お近くの方はこの機会にぜひ。
また、9/16~27には東京・千石にある八百コーヒー店にて
絵と絵についての随筆展が行われます。
こちらも曽田さんの新たな面、靴やバッグにも通じる面が見えて面白いです。ぜひ!
in-kyoには9月4日から始まるユヌプラス展の印刷UPしたDMが届きました。
店頭での配布&これから郵送致しますので少々お待ち下さい。
どうぞお楽しみに。

本日4日目

曽田耕さんの展示、本日4日目。
「暑いですねぇ」の言葉がご挨拶となっているここ数週間。
展示は明日が最終日となりますが、最終日も19時まで営業しております!
熱中症が心配ですので少し陽が傾いてからゆっくりご来店頂くのもおすすめです。
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今日は合間でひとりコーヒータイム。
バッグに混ざってこんなかわいらしいアイテムもあるんです。
コーヒーカップをイメージして作ったという小物入れ。
小さいがま口タイプは両手付きですが。
何を入れるか?どう使うかはその人次第!
旅立っていったモノたちがその後どう使われているか?
を見てみたい気もします。
使っている人によってバッグが(靴もですけど)
変化していく様子に面白みを感じるのも曽田さんのバッグならではかなと。
夏休みでお子さんとご一緒にいらっしゃる方も多いです。
お子さんも楽しそうに手に取ってくれるのが嬉しいです。
夏休みの自由研究のヒントになるかな?

5日まで開催中!

ここ数日猛暑日が続いておりますが
皆さまお変わりありませんでしょうか?
8/1からスタートしました曽田耕さんの個展「100bags」
初日は蔵前界隈の月イチイベントの日。
暑い中ご来店下さった皆様、本当にありがとうございました。
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曽田さんの展示はご覧になっている方がみなさん笑顔なんですよね。
ちょっと「クスッ」と笑ってしまうような仕掛け?
これはどうなっているんだろう?と首をひねるようにして想像する作業工程。
使うことでそのおもしろさやワクワク感を共有しているようなところが
あるのかもしれません。
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今回のDMになっているバッグ「Has」は
肌触りがとてもなめらかな羊の革を使ったもの。イタリア製の革だそうです。
羊1頭分の革の半分を使って作られたバッグ。
ハギレを出すこと無く、全てを使い切っているそうです。
というのもその発想が先というよりは、曽田さんは常に
「面白いものが作れそうだから」が先なのです。
「結果、無駄が出ないバッグが出来上がった」ようです。
おもしろいなぁ。
力まず何でもまずは楽しんでみよう!ということを
いつも曽田さんには教わっているような気がします。
5日までの期間中は無休で営業していますので(12:00−19:00)
お仕事帰りにでもぜひふらりとお立ち寄りください。

土用干し

少し出遅れたかなと思いつつ、
お店で仕込んだ梅干しを今日から土用干し。
と思ったら夕方に通り雨。
表を歩くおじさんが傘をさしてくれていたお陰で
すぐに気がつくことができた。見知らぬおじさんありがとう。
梅干し仕事は作業は簡単なのに、梅の時期とこの土用干しの
頃合いをみるのに気を揉む。
祖母は私にとって気象予報士で、空の様子が怪しいときなどは
天気予報よりもよくあたっていた。
梅干しづくりも趣味とか、大騒ぎしてやるものではなく、
時期がやってきたらやるのが当たり前の、
季節の仕事という感じで、淡々とやっていた。
そんなおばあちゃんに、わたしは、なりたい(と、宮沢賢治風に)
ま、まだまだ私は大騒ぎしながらあたふたとやることになるだろうけど、
他のことにしてみても、今から始めてもこれから先あと40年続けたら
それなりのキャリアになるわけだし。淡々と続けてみよう。
雑誌「つるとはな」2号に松野屋・松野社長のお母さまが出ていらっしゃいます。
私も大尊敬しているおばあちゃま。水泳も続けていらっしゃるし、編み物も
クラシックも日々の暮らしも。会話だってユーモアも品もある。
あぁしゃーんとして頑張らなきゃな、楽しまなきゃなと
他の方々の記事を読んでも思わせてくれる励まされる雑誌。
まだ読んでいない!という方はおすすめですよ。
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と、唐突ですが
明日は1日から始まる曽田耕さんの展示設営のためにお休みを頂きます。
小さいがま口から大きなバッグまで実に100点のバッグが並ぶ「100bags」展
in-kyoの店内に、曽田さんのあのアトリエのエッセンスをどこか感じてもらえたら…と
また無理を言って、アトリエにある椅子やら何やら色々お借りしての設営です。
乞うご期待!
今回のDM写真の撮影もカワウソの大沼ショージ氏。
1日はご近所カワウソでなんと!曽田さんのバッグづくりのワークショップも
行っております。作る楽しみ、使う楽しみ。曽田さんの作るものはバッグでも
靴でも「楽しい」がキーワードになっていると思います。
展示も楽しんで頂けたら嬉しいです。

浅草物語

月曜日。
大事な会食があり、せっかくだからと
ご近所だけどまだ行ったことのなかった
鰻の「前川」を予約してお昼ご飯。
ここは池波正太郎が愛した名店として度々紹介されている。
駒形橋と隅田川がお座敷から見渡せる絶好のロケーション。
フワフワに蒸された鰻は上品で、肝吸もしっかり出汁が効いたお江戸味。
一方、地元成田のカリッと炭で焼かれて甘しょっぱなタレもやっぱり好き。
どちらもそれぞれの美味しさ。
なんて、食事をしている最中は少々緊張していてしっかり味わう余裕は
あまりなかったのだけれど。
浅草観光案内なども考えたものの、暑さが厳しかったので食事のみで
会は和やかなうちに無事お開き。ほんの数時間のことなのに
ひと仕事終えた後にはどーっと疲れが出てin-kyoでしばし休憩。
頭のすみっこには、映画の「東京物語」の映像がなぜか流れていた。
夕方からは思いがけないメンバー4人でごはん。
どこへ行こうか迷って、久々大衆居酒屋「鮒忠」にしよう!と
お店の前まで行くと閉店のあいさつの貼紙。
ここのところの浅草界隈の変化はめまぐるしい。
東京オリンピックに向けてなんだろうか。
呆然としてしばし立ち尽くし、ションボリしながら
当てなく歩いて思いつきで浅草松屋のビアガーデンへ行くことに。
いつもとは違う目線で見るスカイツリーとアサヒビールのビルヂング。
ションボリからだんだんウカれて2軒目へ。
2軒目はあらたに友人が合流し、さらに高い場所へ登って
キラキラのアーバンな夜景を見ながら一杯。
食べたり飲んだりしかしていないのに、
まるでシナリオでもあったかのような不思議で可笑しな浅草での一日。
いつも近くで過ごしているのに観光でもしたみたいだった。
お江戸の時代の人たちは、大きな変化に対して
持ち前の洒落っ気というユーモアで、
しなやかに、軽やかに、たくましく
時代を乗り越えていったのだろうか。
そんなことを酔ってボンヤリとした頭で考えた夜。