晩ごはんを食べていたら、窓の外がピカリと光った。
ゴロゴロドドーン。
雷だ!
冬に雷が鳴るなど、関東では珍しい。
毎年夏と冬に訪れていた金沢では
冬の夜になるとこの雷の音をよく耳にしていた。
屋根や木々に積もった雪が振動でドサッと落ちることもあって、
その度にビクビクしていた。
雪おろしの雷とも呼ばれているらしい。
先日、福井がご実家のMさんから
お電話を頂いて、ちょうどこの雷の話をしていたところでした。
しっとりと水気を含んだ北陸の冬。
グレーの雲が重く広がる日本海の景色。
真っ白く覆う一面の雪・・・
電話をしながらそんな風景を思い浮かべていました。
初めて行ったときは寒いし、寂しい気がして
気持が縮こまるように感じていたけれど、
今はとても懐かしい。辺りを青白く照らす稲妻も。
夜になって雨に雪が混じるようになった。
明日の朝には積もっているかな。
↓写真は10月に訪れた小樽の海 うーん石狩湾になるのかな?
時計の針が。
日記をずいぶんとサボってしまいました。
習慣のようにしていたことができずにいると、
毎日何かを置き忘れてきたようなスッキリしない気分が
蓄積されていくものですね。
本のお仕事が終盤も終盤。
またまた校正チェックをするために
朝から机に向かった。
週末は東京でも雪が舞って、寒い日が続いた。
寒いとお腹が空くのか、お腹が空いたから寒いのか、
やたらと空腹を感じて合間、合間にお菓子をいろいろつまみ食い。
何かに集中しているとさらに加速がついて、
食べた量に気づいてびっくり。
さすがにいかんなぁと思い、お菓子よりは・・・と小豆を煮ることに。
マクロビの本に書いてあったのを参考に
鍋の底に昆布を敷き、小豆を入れて煮始める。
沸騰してびっくり水を入れた後はやわらかくなるまでストーブの上でコトコト。
マクロビの本ではこの後カボチャと一緒に煮ていたけど、
カボチャも無いし、甘いのが欲しかったのできび砂糖を。
コトコトコトコト。
いやぁこれが大変美味しく煮上がった。
昆布ももったいないのでそのまま溶けるまで一緒に煮たのも良かった。
小豆の背中(って変だけど)が砂糖で照りが出て、
つるんと光っている。かわいらしい姿だ。
豆はお腹も膨れるし、あったまる。いいおやつができました。
さすがに無駄食いもストップした。
シアワセってこんなちっぽけに思えることの積み重ねなんだなと思う。
お陰でぎゅーっと集中して終えた頃には陽がずいぶんと傾いていた。
無事終了して宅急便でお送りすることができた。
時計の針はなんでこんなに進むのが早いんだろう?
ウチだけなんじゃないの?などと思いたいけれどそんなわけはない。
だいいち、ウチには時計が無い。
勝手に進めようとしたって時計の針はないのです。
心太
友人にお年賀として渡そうと思っていた手ぬぐい。
型染めの和紙で包んで持ち歩いていたのに
すっかり渡すのを忘れてしまった。
もう17日だものねぇ。
お年賀にならなくなっちゃったなぁ。
染めの作家・小倉充子さんの手ぬぐい。
柄はグイッと押し出されたところてん。
なんだかおめでたい感じがして
新年にいいなぁと思ったけれど、
やっぱり夏の柄だしな。
漢字で書くと「心太」
太い心が必要なのは私かも。
手ぬぐいは私が持ってろってことか。
カスタネット
朝から原稿の校正。
まっさらな気持でゲラに向かう。
さっき朝ごはんを食べたばかりなのに・・・
とお昼時に思って、お雑煮を作って食べて、
食べ終わったらまたその続き。
一日があっという間に過ぎていく。
陽が傾き始めたところで観念して手を止めた。
今日中にお持たせのお菓子を買いに行かなければ
ならなくて、ササッと出かける支度をしてお江戸・日本橋へ。
日曜日の夕方でしたが、セールもひと落ち着きといった様子で
久しぶりにゆったりデパ地下クルーズ。素直に楽しかった。
デパートってこのワクワク感が大事だよね、なんて
勝手に思ったりしながら帰ってきました。
帰ってきてからは晩ごはんの支度。
ごはんが一日の区切りになっているわけだけれど
本当に時間が経つのが早い。
友人に教えてもらった「重ね煮」
宅配で野菜がたっぷり届いたので
その野菜などを使った重ね煮をベースにして今日は野菜カレー。
ルゥの甘さじゃなくて野菜の甘みがしっかりと味わえる。
また調子に乗ってたくさん作ってしまった・・・。
ごはんを食べ終わってから仕事の続き。
なんとか今日中に終わったけれど、朝になってからもう一度見直してみよう。
なんだかカスタネットみたいな一日だったな。
タンタン♪休んで タンタン♪休んで
といった具合に。
日記
お店にいると、
「ブログ読んでます!」
と、お声をかけて頂くことがあります。
お店以外のこと(日記はどちらかというと
以外のことが多いですが)を
こうしてOPENに書いているくせに、
そうお声をかけて頂くと、
赤面してしまうほど恥ずかしかったりします・・・が、
同時にありがたいことだなぁとも思っております。
私の中ではお店の仕事と同様に、文章を書く仕事も
大切にしていきたいと思っていることなので。
あらためて。
本当にありがとうございます。
引っかかる。
引っかかる。
といってもナンパとか詐欺とか
そういうのではなく、本当にひっかかったんです。ニットが。
先日、夕方駅付近を歩いていたら
学校帰りかな?友達何人かと一緒に走ってきた小学生とすれ違い・・・
そのまま私はそのうちのひとりの小学生に引っ張られた。釣られた魚みたいに。
その男の子がランドセルにぶら下げていたキーホルダーが
私のニットガウンにすれ違った瞬間にからまってしまったようです。
「すみません!」
3~4年生かなぁ。もう少しお兄ちゃんだったかな。
素直に謝られたのでこちらもおだやかに
「いいえぇ。大丈夫だよー」
と、こたえてあげた。笑ってしまった。
引っ張られたけど毛糸が切れていなかったし。
あ、でも切れたとしても咄嗟に怒ったりできたんだろうか。ああいうときに。
どうやら私はそんな回路は切れているみたいだ。
怒るよりも笑ったりシアワセになるためにエネルギーは使いたい。
エネルギーの量が決まっているのだとしたらなおさらのこと。
べらんめぇと威勢良く
今日は何ヶ月振りかにアーユルヴェーダの診察を受けました。
脈診って不思議だなぁ。
腰の痛みもわかってしまうとは。びっくりだ。
受診をする度に心身ともに健康とは
どういうことかを考えさせられる。
考え方が「なるほど」と素直に頷けることが多いので
自分には合っているようです。
普段は自分が家でできることをやっているだけだけど、
ゆるやかに何かが変わっているような。
診察が終わったその足で森美術館で行われている
歌川国芳展へ。
大充実の展示点数!
お江戸日本橋生まれの国芳は、「べらんめぇ」の言葉の様な
威勢のいい人だったとか。
私は着物の柄や粋な色の組み合わせに目が釘付け。
染付の様な紺色だけで描かれた藤柄の浴衣、素敵だったなぁ。
歌川一門が描かれた「勇国芳桐対模様」はなんだかとっても楽しそう。
あ、猫好きな方にもおすすめですよ。
洒落っ気たっぷりで。
前期(~1/17)と後期では展示の一部入れ替えがあるとか。
後期も行けるかな。行きたいな。
あぁ。タイムマシンがあったら一度でいいから江戸時代へ行ってみたい。
その時代のお江戸の様子をこの目で見てみたいなぁと
展示を見ながら「アホだなぁ」と思いつつ、ずっとそんなことを考えていた。
さてと。
長らくお休みを頂いて申し訳ありませんでした。
明日からin-kyoは通常営業となります。
威勢よく?いえいえ。いつもと変わらず。
明日は12:00~cimaiのパンの販売があります。
どうぞあたたかくしてお出かけ下さい。
ご来店心よりお待ちしております。
満月
陽が暮れる頃には、大きな大きな満月が
東の空に見え始めました。
夜空が明るい。
月が辺りを照らしてくれている。
昨日も今日もパソコンに向かって一日中黙々と。
どういうわけか無性に甘いものが食べたくなる。
ついでに言うと、ラーメンのようにガツンとしたものも。
どうしようもなくなって
昨日は家から歩いてすぐの場所にあるカフェへ(ラーメンは我慢)
ここへはよくロールケーキを食べに行く。
お持ち帰りにすることもあるけれど、
クラシック(しかもピアノ)が流れる店内で
コーヒーと一緒に味わうひとときは私にとってのオアシス。
静かに気持をなだらかにしてゼロに戻すことができる。
昨日もそのつもりで「今日は何の種類にしよう?」と
歩きながら考えていた。
が、 がーん!ロールケーキ売り切れ。
日曜日の夕方ですものね。そうですよね。
でもスコーンと、おまけでレモンピールまでごちそうになって
リフレッシュさせて頂きました。
本当にいつもありがとうございます。
近所ということをいいことに、いつもお化粧もせず
もっさりとした格好で安心しきって行っているけれど
案外こういうときに知っている人に会ったりするんだよなぁ。。。
↓これは麦の苗。
毎年シュトーレンをお願いしているパン屋さんが送ってくださるもので
水栽培でここまで育つんです。育った苗はクリスマスの夜に飾るのですが
蒔くのが遅くて今になってちょうど良い感じに。スクスクと育つ姿は見ていて清々しいのです。
七草粥
お正月も今日でひと区切り。
お店の松や千両などのお正月飾りを閉店後に片付けて帰宅。
家の玄関に飾っていたものも「ごくろうさま」と片づける。
今日は七草。
用意しておいた春の七草を使って七草粥。
・なずな
・すずな
・すずしろ
・せり
・ごぎょう
・はこべら
・ほとけのざ
ホントはお粥なんだろうけど餅好きはお餅を。
だから七草雑煮のようなもの。
しかもお餅は菜種油でまわりがキツネ色になるくらい炒めた物を
入れて、黒七味を。 美味しいぃぃ。
お粥じゃなきゃ内臓へのいたわりが薄そうだけど
美味しくできたので良しとします。
さて。
*お知らせ*にはすでにUPしておりますが、
明日8日~12日までin-kyoは臨時休業を頂きます。
バカンス・・・と言いたいところですが、
実は只今、本づくりの仕事が大詰めでして、
集中するためにお店の方をお休みさせて頂きます。
日頃お世話になっているお客様には大変ご迷惑を
おかけしますが何卒ご了承ください。
勝手ばかりで申し訳ありませんが
良い本となるように頑張ります。
2月の20日頃には2冊とも発売になる予定です。(はっ!2・2・2のゾロ目!)
小寒
今日は二十四節季のひとつ「小寒」です。
寒さがこれから本格的になっていきますよーという日らしいです。
確かに年が明けてから寒さの種類がちょっと変わってきた気がする。
夜空も澄んでいて月がひんやりとしているように見える。
その一方で実は春の気配もちらほらと。
お正月に実家へ帰ったときには、毎年庭に咲く
八重の水仙が満開で、いい香りをさせていました。
まだつぼみがあるものを何本か自宅に持ち帰って、
玄関に生けたのが、今日にはもう満開。
新春の香りが満ちてます。
近くの公園の枝先には産毛にくるまれた新芽が
少し膨らんでいて・・・
春は突然やってくるんじゃなくって
少しずつ少しずつ地道に準備をしているんだな。
頂き物の新豆ミックス↓
色も模様もかわいらしい。
新豆だから煮る時間も少しで済んで、とっても美味しい。
甘く煮たり、サラダにしたり。
「新」とか「初」という言葉もなんだか春っぽいなと。

