あーだこーだと

昨日の選挙結果について、また投票率について。
ビール飲みながら、せめて美味しいものでも作って
その料理を食べながらあーだこーだ一緒に話がしたかった!と
友人にメールをしたらやはりそのように友だちと昨夜は過ごしていたらしい。
目の前に流れる隅田川から吹く風と、
そして同じような思いを持つ仲間がいるということ。
その場にいなくてもそう思えるだけでも
ずいぶんと助けになる。慰められる。
私がメソメソしたところで何が変わるというわけでもない。
アンテナを張りつつ、でもそれに振り回されること無く
また自分の日々をしっかり歩むしかないのだよなぁ。
と、家で夕飯を食べながら頂き物の美味しいワインを飲みながら
そんな話を夫君と話す。友人のようにそんな話ができる人で良かった。

とぼとぼ

参議院選挙の日。
お店が終わって明るいうちに歩いて帰宅。
きれいな夕焼け空に見とれながら歩くその途中、
役場のスピーカーから三春町全域の
投票率が放送された。
想像以下の投票率に歩みが止まってしまった。
が、思い直して家路へと急ぐ。
なんとなくモヤモヤした気持ちが晴れないまま、
夕飯の仕度をしながらラジオのニュースを
聞いていると、18時の時点での全国の投票率が
発表された。
その数字、27%!!??
びっくりしたというか、愕然とした。
三春は約40%だったからむしろ高い方といえるのかしら。
選挙結果以前にこの投票率の低さになんというか、がっかりした。
夕飯を食べながら各県の選挙速報のニュースを聞く。
東京選挙区で私が期日前投票した三宅洋平の名前がまだ読み上げられず…。
結果ももちろん大事だけれど、やはり投票率の低さに
どうにも気持ちがしぼんでしまって行き場がなく、
今夜はとにかく早寝をすることにします。

来福

公私ともにお世話になっております
佐々木美穂さんが本日来福。
in-kyoでも現在ポストカードを販売させて頂いておりますが
私がお店を始めるよりも前、Zakkaが原宿の
地下のお店にあった頃から
友人へのお便りやプレゼントに添えるカードとして
せっせと購入しておりました。
(イラストのかわいさはもちろんなのですが
 一枚の絵の中に込めたユーモアセンスが抜群なのです)
そんな美穂さんご一行さま。
三春を楽しんで頂くには…
ツアコンさながら頭をぐるんぐるんさせて
あれこれオススメの場所をお伝えしたのですが
午後から雨が降り始め…どうだったかしらと
帰られてからも気になって仕方ありませんでした。
美穂さんたちに限らず三春にはじめていらした方に
自分のおすすめをお伝えできるようにまずは自分が
色々と見たり行ったり体験せねばと吸収中。
今月はお祭りやイベントが多いようで…
7/15(金)16(土)は「ちょっくら市」(本陣醤油屋さん店内にて)
         毎月第三 金・土
7/16(土)17(日)は「田村大元神社御礼」
7/17(日)軽トラ市(中町公営駐車場内)
7/18(火)法蔵寺の蓮まつり
7/26(火)きゅうり天王・八雲神社例大祭
そして来月は各町内で行われる盆踊り…
特に「きゅうり天王」気になりますよね。
お参りの際に二本のきゅうりを奉納し、
帰りには違うきゅうりを一本持ち帰るのだそう。
その持ち帰ったきゅうりを食べるとこの一年
無病息災で過ごせるのだとか。
何できゅうりなのか?
そこがまだ調べきれておらず…。
とにかく興味津々なのです。

yammy LIVE@若松屋旅館

今日はお店が終わってから近くの若松屋旅館で
行われたジャズシンガーのyammy さんのライヴへ。
旅館でライヴ!ということで
食事付き、温泉にも入れるという
なんとも素敵なライヴチケット。
私と夫君は仕事が終わってから向かったので
開演ギリギリ到着のため温泉は断念でしたが。
でもそれがなくてもとにかく素晴らしい時間だった。
初めて聴く彼女の歌声にどんどん引き込まれ、
間のトークの際のチャーミングな笑顔にも魅了。
会場には老若男女が集まり、同じ時間を共有している
幸せにすっかり癒されてしまった。
福島県出身という彼女自身もやはり地元でのライヴは
特別なものなのでしょう。じんと胸に響くものがありました。
お声をかけてくれたのはこのライヴでピアノ担当だった
真樹さん。彼女は仁井田本家の女将でもあるのです。
演奏もカッコ良かったなぁ。ありがとうございました。

三春から三春へ

休みの朝、早起きをしてお出かけ準備。
昨日はいわきのomoto夫妻と一緒に
omoto家を通じて知り合った
茨城県日立市にある「三春」という和食のお店へ行くことに。
お休みの日だし、お昼にビールなんていうのもいいねぇと
車ではなく電車に乗って向かうことにした。
まずは磐越東線に乗っていわきまで。
その路線の車窓からの景色がとても美しかった。
濃い緑の壁の中を電車がすり抜けて行く感覚。
途中夏井川渓谷も見えてすっかり旅気分。
いわきで常磐線に乗り換えて日立駅で下車。
今度は目の前に広がる太平洋。
駅から五分ほど歩いたところにある元は料亭だった「三春」で
omoto夫妻と待ち合わせ。昭和25年創業だそう。
待ち合わせの約束をメールでやり取りしている時も
三春と三春でややこしいことこの上なく。笑
海を眺めながら個室で頂くランチ。
どれも1品1品ていねいに作られていて、
〆の笹巻きは蒸し上げられてほかほか。
デザートの寒天も美味しくて。
それが1500円(税別)!
お近くの方はぜひ一度!(要予約)
(茨城県日立市旭町2-8-14 TEL0294-22-1567)
20160708-笹巻き.JPG

笹巻きご飯の具は豚肉。この他に鰻や雲丹も。
地方発送もして下さるとのこと
20160708-三春の寒天.JPG
電車に揺られる時間。
ぼんやり海を眺めながらゆっくりと頂くお昼ご飯。
そして夜はまたomoto家で語らいながらの晩ごはんを頂いて。
いろんなことをした充実な一日だったけれど、
平和でたっぷりとしたたおやかな時間でした。
「幸せ」とはどういうものなのか。
案外とそれはささやかなもの。
世界平和ももちろん願っているけれど、
まずはそれにつなげていくために必要な
身近な日々の幸せ、平和を守りたい。
3年前に福島のあんざい果樹園で行われた
「まよいながら、ゆれながら」の出版記念イベントでも
みんなで願い事を短冊に書いて笹に飾り付けた。
今年の七夕のお願いごとも家族や友人、知人の日々の幸せを願って。
このblogを読んで下さっている方は皆さん選挙へ行かれると思います。
が、もしまわりで「行かないよ」という人がいるならば
7/10ぜひ一緒に選挙へ行って下さい。
当日が無理でも期日前投票は前日9日まで行われています。
まだ間に合いますよ。
無関心ではいられないはずの状況です。
集団的自衛権行使?それおかしいでしょう?
まずは個人が意思表示しなければ何がどう決まろうと、
この国の行方が間違った道へ進もうと何も文句は言えませんから。

駒形に

3年前の今日、蔵前のアノニマ・スタジオの1Fから
同じく蔵前(住所は駒形)へin-kyoを移転OPENしました。
今日まで同じ場所で営業をしていたら移転後丸3年、
4年目を迎えるところでした。
陽射しがまぶしく照りつける夏日で、
近所の友人、知人が仕事の合間に時間をつくって
代わる代わる顔を出してくれたことが思い出されます。
3年前の日記を見直してみたら、
人が集い、語らうそんな「場」をつくりたかった。
というようなことを書いていました。
「モノ」を販売はしているけれど、
ただ消費されていってしまうだけのものではなく、
「モノ」を通じて、とか「モノ」がきっかけとなって
何かを知ったり、人が出会ったり。
in-kyoがそんなつなぎ目のようになれたら。
3年前に思っていた「場」と今思うものは
土地が変わっても同じように考えているもんだなと
思ったらちょっとホッとするような気持ちに。
あの日、蔵前界隈のみなさんがお祝いで贈って下さった
花壇のオリーブは寒さでいったん弱りはしたものの、
三春の花壇へと移植しました。
また元気にのびのびと枝葉を広げますように。

4B

4Bの鉛筆を買いに、in-kyoの近くにある文房具店へ行った。
おそらく三春で唯一の文房具店だろう。
なぜ4Bかといえば絵を描いてみようと思ったから。
絵を描く=4Bというのも今思うとなんだか
子どもの頃からの掟のようなものから抜け出せていないんだなぁなどと思ったり。
でもいいのです。
ちょっと描いてみたいなと思って鉛筆を買いに行く。
その発想と行為自体昨日までは無かったものなのですから。
そもそもそう思い立ったのは先月訪れた
代官山の無垢里で行われていた展示を観に行ったことから。
小学生?中学生?くらいまでは絵を描くことが好きだったのに
その私はどこへ行ってしまったんだろう?ということを
思い出させてくれた展示。
で、鉛筆なワケです。
ここの文房具店へはまだお店の引越準備をしているときに
一度訪れたことがある。
デッドストックなどはないかあれこれ物色したかったものの、
店内に入ってすぐに
「何かお探しのものはありますか?」と
店主?のおじいちゃんに声をかけられて
あまりゆっくり見ることができなかった。
けれども今回は同じように声をかけられても
堂々と「4Bの鉛筆を探していて」と言うことができた。
おじいちゃんは4Bの鉛筆が3種類あること(50円、60円、90円)
値段がいいのは描き味がやっぱり違うことをていねいに説明してくれた。
大人なので?もちろん90円を購入。
手のひらがなめらかであまりシワが無くきれいな手をされていた。
おじいちゃんは昔、絵描きを目指して…なんて想像をしてみたり。
何かをはじめるにはまず道具から。なんて。
携帯で気軽に写真を撮るというのとはまったく違うモノの捉え方。
しばらく続けてみようっと。

紫陽花山

三春ではちょうど紫陽花が見頃。
町のあちこちで見かける花(ガク)の色が目を喜ばせてくれる。
本当に花が多く咲く町なんだなぁ。
喜一さんちの紫陽花山(と、これまた勝手に名づけている)
ももうすぐだろうねなんて夫君と話をしていたら、
先週「見頃だよ」とお電話を頂いた。
悠長に構えていると見逃してしまうと思い、
翌朝早速、雨降りにも関わらず二人でお邪魔することに。
小雨がシトシト降る中、雫が滴る紫陽花は
より一層色鮮やかに見える。
青時雨というなんともきれいな言葉の通り、
その雫さえ美しい。
20160704-紫陽花と雫.JPG
お庭の一部(とは言えないほど広い山)には
道の両脇に数種類もの紫陽花が花を咲かせている。
お孫さんのために手づくりしたというブランコは、
木にロープをくくりつけた頑丈なもの。
ブランコに乗ればもう山の緑と空しか目の前には無い。
ふぅと深呼吸をすれば体の中を澄んだ空気が行き渡り、
サーッと澱みを洗い流してくれる様。
「上がって行きなさい」 
なんて言われてそうしたいのは山々だったけれど
開店に間に合うようにおいとまを。
いい一日の始まり。
*青時雨という言葉は
「にほんのいきもの暦」日本生態系協会(アノニマ・スタジオ)
という本で知りました。
なんてきれいな言葉なんだろうと。
この本は日本の二十四節気に沿って動物や昆虫、植物、自然のお話が
美しい写真とともに紹介されています。
図鑑よりももう少し身近な感じがして、
親しみやく好きな本の一冊です。

再会

お店をやっていると、思わぬ再会や出会いがある。
約束をして、というのとも道ばたで偶然というのとも違う。
お店を開けていて良かったなと思う瞬間でもある。
とはいっても先日は事前に連絡を頂いていたのだけれど、
美味しいパンを作るGET WELL SOONの八代さんが
Pさんと一緒にお店に来て下さった。
八代さんとはイベントでちらりとお会いする機会があったものの
ちゃんとご挨拶がなかなかできずにいたし、
Pさんとは年賀状のやりとりは続いていたものの
実際にお会いするのは実に7〜8年ぶり。
嬉しい再会となりました。
そもそも「三春」という土地を知ったのも10年以上前に
Pさんが企画したイベントに参加したことがきっかけだった。
今思えば、あんざい果樹園のあんざい家やエフスタイルのお二人、
福島市のPICK UPなどなど、いろんな方々との出会いもそのイベントが始まり。
何かの種はそのときすでに蒔かれていたのかもしれないと思うほど。
まさかまさかその土地に住み、しかもお店をやることになろうとは
その当時の私は想像すらしていなかったけれど。
顔を合わせれば会っていなかった時間などなかったかのように話が弾み、
でもまだどこか不思議な感じもしている。
今度はPさんがお仕事をしている薪ストーブ屋さんを訪ねてみよう。
20160703-ゼリーのいえ.JPG
そうそう。
先日お店によく来て下さるお客さまから頂いたおやつ。
いわき市にある「ゼリーのイエ」のゼリー。
これを教えてくれたのもPさんだった。
「ゼリーのイエ」を食べるのも何年ぶりだろう?
Pさんと会っていないのと同じくらいだったかも。
きれいなだけでなく、とっても美味しい人気ゼリーなのです。

ただいま

昨日は展示会が終わってから佐々木美穂さんと
Zakkaで待ち合わせをしていた。
Zakkaの階段でまずコケた。カッコ悪い。
手や膝をつくほどではなかったのが救いだけど
よりによって眸さんと美穂さんの前で恥ずかしかった。
お客様が代わる代わるでお忙しそうだから
申し訳ないかなぁと思いつつ
美穂さんとお茶するなら今日はZakkaが良いなぁと思っていたので。
昨日のアロマもそうだけれど、ここだけの時間の流れ方と
空気とそこに並ぶものたち。
場所が変わってもそれらは何も
ゆるがないってすごいことだなとつくづく思う。
東京へ来てあれを見てこれを見て…という刺激も
たまには必要かもしれないけれど、今の私にとっては
その時間をじっくり味わうことで十分大きな刺激。
美穂さんとの会話やおしゃれも。
大人の女性はやっぱり小さなバッグだなぁとも再確認。
私の一日にしてはつめこみすぎかと思いつつ、
帰る前に寄らねばと、またまたぐいーんと移動して蔵前のカワウソへ。
カワウソの萬田くん(イタリア帰り)が美味しい赤ワインを用意して
待っていてくれた。
私はお土産の三春素麺と三春の駅で買った朝採りのズッキーニ、
aalto coffeeのアイスコーヒーブレンドを。
ズッキーニは早速アンチョビと一緒にソテーしてくれて赤ワインと好相性。
あぁこの感じ、この感じ。知ってる、知ってる。
もうすぐ夏がやって来るというこの時期の川風の心地よさ。
なんてことないこと(でもこれが案外大事)をしゃべって
笑って、美味しいワインとつまみがあって。最高だなぁ。
カワウソはあくまでも写真事務所だけれど。笑
ただいま!と言える場所があり、「おかえり」と言ってくれる人が
あちこちにいる。これってかなりシアワセなこと。
人の気持ちをゆるめて、ほぐして、癒してくれるのは
自然だけでなく、人や、土地、空間も。
そんなことをホロ酔いの頭でつらつら考えながらの新幹線車中。
降り立てば、そこにもまた「ただいま」と「おかえり」が。
濃い一日でした。