先週からのこと 4 たなかれいこさんのお料理教室

まだまだ思い出し日記。
こうして振り返っているということは
今月はインプットの多い月だったんだなぁ。
月に一度通っていた食のギャラリー612を主宰する
たなかれいこさんのお料理教室も今月が最終回。
お料理のレシピを覚えるというよりも、
もっともっとそれ以前の大切なことも教えて頂いた時間でした。
切れ味の良い包丁とその正しい使い方、姿勢ひとつ変わるだけでも
料理の味や香りはもちろん、料理への向き合い方が違ってくる。
気分だって良くなって、疲れていても「さぁて頑張ろう」なんて
思えてきたりして。
体が必要としている季節のものを美味しく、楽しく味わう。
そのためにどうするか?に尽きるのだけど、
奥が深いからこれまたおもしろい。
教えて頂いたお料理はどれも美味しいし、
お話は勉強になる興味深いことばかりで
まだまだ知りたいことがたくさんあるけれど、まずはひと区切り。
また継続の教室に通える機会があったら続けたいと思ってます。
たなかれいこさんは
「100%の正解は人から聞こうとするのではなく、
自分で見つけるものです」
ということをおっしゃってました。
わからないことや知らないことは人に聞いたとしても、
それを自分の目や耳、舌、体を使って確かめる。考える。
判断して決めるのは自分。何にでも言えることだなぁと。
日常の中では委ねたり流されてしまったりしていることって案外と多い。
ジャッジは自分でしているだろうか?ちょっと意識してみたい。
12月の上旬にはたなかれいこさんの新刊のお料理本が
発売されるそうです。こちらも非常に楽しみ。

先週のこと 3 酉の市

今年の酉の市は二の酉まで。
しかも二の酉となる22日は更なる混雑が予想される土曜日。
それを考えると是が非でも一の酉に行かねばと、
ちょうど昭和村へ出かける日だったので、
早朝4時起きをして鷲神社へ行って参りました。
まだ真っ暗なうちから鷲神社へ向かい、
その時間はさすがに参拝客もまばらで
余裕でゆったりとお参りをすることができました。
(日中から夜にかけては境内に入るだけでも長蛇の列となるわけです)
が、が、さて熊手を買おうといつも購入しているよし田さんへ行くと、
何とネットがかけられていてお店の人不在!
寝ぼけた頭な上にショックすぎて
しばらくボー然と立ち尽くしてしまったものの、開くはずもなく、
泣く泣く諦めて帰って来ました。
というわけで、今年の熊手は夕方から酉の市に行くという友人に頼んで
買ってきてもらうことに。
熊手ならどこのでもいいのではなく、
やっぱり手作りの良さが伝わるよし田さんのなのです。
友人のお陰でホッとひと安心。
今年もこれからどうぞよろしくお願いしますと
手を合わせるのでした。

先週のこと 2 からむし織

先日からむしの里、福島県昭和村へ行ってきました。
「からむし」という存在を知ったのは、
からむし織作家のますみえりこさんに出会ったことがきっかけでした。
しかもますみさんにはじめてお会いしたのは
原宿のオーパギャラリーで行われていた
くまがいのぞみさんの展示で。
確か、お店を始める前だったからかれこれ10年近く前になるのかな?
縁というのはおもしろいものです。
ところでからむし(苧)とは?
イラクサ科の多年草植物で、別名苧麻(ちょま)ともいいます。
からむし織はその繊維を使って織られる織物で…などと簡単に言葉で
言ってしまっては申し訳ないほど。
からむしを育てるための畑作りが5月の小満の頃に始まり、
夏には育ったからむしを刈り取り、糸の素となる繊維を
取り出す苧引き(おひき)という作業をし、
秋から冬の間には糸作りの作業に入ります。
細く裂いた原麻を組み合わせ、先端どうしにヨリをかけながらつないで
糸をつくることを苧績み(いとうみ)と呼ぶのだそうです。
「糸を生んでいく」
耳に届くその言葉の響きの通り、ますみさんはこの作業が
大好きだと言っていました。
そうしてうまれた糸に今度は糸車でヨリをかけていきます。
ここまでが織りを始めるための下準備。
ようやく織りの作業へと取りかかるわけです。
これでも実際の作業を考えると、びゅーんとワープするかのように
簡単に説明してしまいましたが…
お米や果樹を育てるのと同じように
一年を通してじっくりゆっくり、
全てが手作業で行われる、まさに手仕事なのです。
以前に素描家・しゅんしゅんさんと
ますみさんのアトリエへ伺ってお話を聞き、
先日は三人で福島県の昭和村へ行って来たのです。
地元の方々のお話も伺って、すぐに何かを伝えたいという
気持もわく一方で、そこにはそんなに簡単なことではない難しさや
素晴らしさ、深さなども知り。
私が何かを伝えるには、からむし織りができあがるまでの速度のように
ゆっくりじっくりの時間がまだまだ必要かもしれません。
ただ、モノが生まれて育ち、継がれていこうとしている土地の空気を
感じられたことは、また確実に何かへと繋がっていくのだろうな。
まずは私はからむし織りを知るきっかけとなった
ますみさんが生みだすからむし織の魅力を伝えていきたいなと。
来年の展示のかたちをこれから頭の中で熟成中。
小さな織地ひとつも大切にしているますみさんが作った
小さな小さなポシェット。寅さんのように首から下げます。

20141120-からむし 寅さん.JPG

先々週からのこと 1

くまがいさんの展示が終わってから、あーっという間。
2週間近くが経ってしまい、今は来月の展示、
ガラスの石川昌浩さんのDMを店頭で配布しております。
先日、朝の散歩の途中でたまたま手に取った
ドキュメント映画「ある精肉店のはなし」。
ずっと見たいと思っていたものの、機会を逃しておりました。
日時を見ると、定休日でしかも都合のつく時間。
神楽坂にあるお寺での上映会ということにも
興味がわいて行って来ました。
牛の飼育、と畜、加工、販売
その全てに関わり「いのちを頂いて生きる」ご家族の姿を目にして
力強さというのか、今に?自分に?足りない何かを教えてもらったような、
見ることができて本当に良かったと心から思える映画でした。
終わってからのご住職と監督のトークイベントも良かった。
星野道夫さんが「循環する生命」という言葉を本の中で
書かれていますが、それは遠く離れた自然界のことだけでなく、
自分の家の食卓でも日々行われているということ。
そんなことを映画を見ながら考えてました。
映画の中での家族の食事の風景がどれも
楽しそうで、美味しそうで。
生きてるなって。
肉を食べることを完全にやめているわけではないのだけれど、
段々減ってきているこの頃。
でも映画を見ていたら、この家族の中に入って一緒に
バーベキューを食べたいと思った。
東京では11/29(いい肉の日)〜東中野ポレポレで
上映されるようですよ。

くまがいのぞみさん個展『ドロップ』

昨日で終了致しました。
天気予報よりも少し早く雨が降り始めましたが
最終日にもたくさんのお客様が足を運んで下さいました。
期間中お越し頂いた皆さま
本当にありがとうございました。
くまがいさんのつくるものは
器そのものの使い勝手の良さや楽しさはもちろんのこと、
サービス精神がたっぷりで、使う人のことを考えて
また次へのものづくりへと活かして…
そんな人を大切にする人柄もあらわれていることが魅力なんだと思います。
毎日交代で作るまかないのおむすびやおかず。
腹ごしらえをして元気に「さぁスタート!」と
開店する毎日は本当に楽しかったです。
なので今日はその余韻を味わって、少し寂しくもありましたが。
くまがいさん、今回も本当にありがとうございました!
今日はゆっくり休めたかな?
毎回私自身が学ぶことが多くある展示です。
心から感謝。
今日からin-kyoは通常営業です。
肌寒くなってきたので、PUENTEのアルパカニット小物や
ハチ蜜の森キャンドルのみつろうキャンドルなど
体も気持ちもあたたかくなるモノたちが揃っています。
いつものin-kyoへもぜひまた遊びにいらしてください。

11/6 本日最終日です

家のベランダから見える公園の緑も
気づけばずいぶんと色づいてきました。
10/31から始まったくまがいのぞみさんの展示も
本日が最終日となりました。
昨日は「ドロップ」のテーマに合わせて
多肉植物やくまがいさんの花器、器に活けた生花を
用意して下さったkukkaの永井さんがお店に来て下さいました。
後半の展示のために新しいお花や青リンゴなどが加わり、
またさらに店内が生き生きとしています。
20141106-写真 1.JPG
最終日の本日も通常の営業時間通り18時まで営業しております。
くまがいさんも終日在店。
お買い上げの方にはくまがいさんからのプレゼントで
料理研究家の瀬戸口しおりさんが作って下さった
ショートブレッドを差し上げております(サクサクでとってもおいしいのです!)
ご来店お待ちしております!
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朝カワウソ

今朝はご近所カワウソで行われた朝イベントに参加してからOpen。
今日もたくさんの方々にご来店頂きました。
本当にありがとうございました。
今週は展示期間中にて日、月曜日が
営業で、11/4の火曜日のみお休みを頂きます。
明日も12:00-18:00で終日くまがいさんが
在店してくださいますのでぜひお越し下さい。

「ドロップ」はじまりました。

くまがいのぞみさんの個展「ドロップ」
昨日、初日を無事終えました。
ありがとうございました。
20141101-写真-4.JPG
今回のテーマ「ドロップ」は、
子供の頃に缶の中からどの色、味のドロップが出てくるのだろう?
とワクワクしていたあの感覚をイメージして
くまがいさんに制作して頂きました。
そのイメージの通り、いろんな味わいの器がたくさん揃っています。
これからの季節に嬉しい耐熱の器や土鍋も大きさや色も
お選び頂けます。
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多肉植物に加え、くまがいさんの花器に活けられたお花も
kukkaの永井さんがドロップをイメージして選んで下さったもの。
生き物が店内にある(いる?)のはいいですね。
空気が生き生き感じられます。
11/1は蔵前界隈の月イチイベントの日。
各店、アトリエが楽しい企画をして皆様のご来店をお待ちしております。
MAPがダウンロードできるようになりました。
各店のイベント詳細もホームページでチェックできますので
ぜひご覧下さい→月イチ蔵前ホームページ
くまがいさんからなんと!
7周年のお祝いのケーキを頂いてしまいました。
ダンラナチュール・千葉奈津絵さんが作ったアップルタルト。
使われたリンゴはあんざい果樹園の紅玉です。
昨夜はお店が終わってからくまがいさんと一緒に
ご近所カワウソ&NAOTさんたちといただきました。
美味しかったぁ。
20141101-写真-7.JPG
今朝は朝から雨が降っていてお天気が心配ですが
くまがいさんも終日在店して下さってますので
ぜひぜひお越しください。

明日でまる7年になります

本日は明日から始まるくまがいのぞみさんの個展
「ドロップ」の設営のためにお休みを頂きました。
足を運んで下さった方もいらっしゃって申し訳ございませんでした。
20141031-くまがいさん多肉植物.JPG

写真はくまがいさんの小さな器に植えられた
kukka 永井久恵さんの多肉植物たち
午前中から常設の片付けを始め、
お昼前にはくまがいさんが赤帽で作品と什器を搬入。
お手伝いに来てくれたリーダーと伊藤さんも加わって
まかないごはんを食べて設営作業を開始。
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まかないのおむすびはくまがいさんが。
人参のきんぴらはリーダー。
ぬか漬けは昨日梱包を手伝ってくれた三ちゃんが。
そして私はお味噌汁担当。おやつは伊藤さんのお土産パン。
美味しかった〜。
この時期のくまがいさんの展示も恒例となって、
作業をしながらあっという間の一年だったということを
しみじみ実感していました。
この一年だけでなく。
in-kyoは明日でまる7年となります。
毎年日記にも書いておりますが本当にあっという間の7年です。
しっかりと着実な歩みなどではなく、
危なっかしいながらもなんとか続けてこれたのは
多くの方々の支えがあったからこそです。
ひと言でなど感謝の気持ちは言い尽くせませんが
心よりお礼を。ありがとうございます。
8年目のスタートの一歩はくまがいさんの展示から。
まだお店を始める前に原宿のオーパギャラリーで
くまがいさんの小さな器を購入したときのことを思い出したりして。
展示の前の日というのは未だに毎回ドキドキしてしまいます。
が、くまがいさんの作品はさらにさらにたくましく、やさしく。
今回も素敵な器がたくさん揃っておりますのでどうぞお楽しみに。
8年目を迎えても、私はまずは目の前のことを
めいいっぱいやるだけですが
これからもin-kyoをどうぞよろしくお願い致します。

じっせんこころのヨーガ

昨夜は赤根彰子さんの「じっせん こころのヨーガ」(アノニマ・スタジオ)
出版記念のワークショップをお店の閉店後、
18:30〜開催しました。
前作「こころのヨーガ」も今回の本も
ヨーガのポーズ云々、ヨーガが何に効くとか良いとかそういったことよりも
もっともっと根底にあるこころのありようを
静かに見つめるもので、ふとしたときに私も何度も読んでいる本です。
ワークショップでは赤根彰子さんのお話と
呼吸法、瞑想法そしてご主人のエスラジ奏者、向後隆さんとの音楽の瞑想と
ゆったりとしながらも濃く充実した時間となりました。
とはいっても、一度で理解することは
なかなか難しい奥の深いヨーガの世界ですが
本にも書かれているように簡単にできることから
少しずつ触れて、平和な毎日を過ごすことができたらと思います。
今回は夜に行ったワークショップでしたが
朝の時間帯にもまたあらためて機会をつくるこが
できたらと考えています。
参加して下さった皆様、赤根彰子さん、向後隆さん
アノニマ・スタジオのみなさんありがとうございました。