世界の持ち寄りゴハン

今日はとある書籍の撮影で朝からお店へ。
日曜日のお店は、定休日というのが
頭にあるからか、いつもより空気が
まどろんでいて、なんとなくゆったりしている。気がする。
移動して自宅でも撮影。
お店と自宅をこうして客観的に見ると、
自分が作っている空間だから当たり前といえば当たり前なんだけど
一緒だなぁと思う。そう気づいているのは自分だけで(たぶん)
勝手にひとりで恥ずかしいなぁなどと思っていた。
写真を撮って頂くのは子どものころから苦手で
相変わらず慣れないものですが、
今日は緊張している一方で
不思議とどこかリラックスできた楽しい撮影でした。
撮影チームに感謝、感謝。
仕事が終わってからは、夜にご近所チームがi
n-kyoに集合して持ち寄りゴハンのための仕込み。
今日はいつもの持ち寄りではなく、この夏海外へ
出かけたみんなが、それぞれの旅先で食べたものの再現持ち寄り。
ちなみに私はスリランカで食べたロティ(チャパティに似た
ココナツが入ったもの)とムングダール豆のカレー。
現地の味のままとはいかなかったけれど、
あちらで粉類やカレー用のスパイスを買ってきたので
それを使ってみた。あと何度か作って少しでもあちらの味に
近づけたいな。
休みの日のin-kyoに10人くらいが次々とやってきて、
ミャンマー・オーストラリア・イタリア
オークランド・インド・サンフランシスコ・from浅草も参戦して
各国の料理がテーブルにならび、ワイワイと賑やかな食卓となりました。
大人の部活動みたいでほんと楽しかった!

ベーグルとスープの朝ごはん

ここのところずーっとカボチャばかりを食べていて
手や顔が黄色くなってしまうんじゃないだろうかと
ちょっと心配・・・ってのは冗談で。
というのも、引っ越しをしてきてから谷中の旅ベーグルさんに
出張販売をして頂くことになって、当初から
「販売だけではなく、せっかく焼き立てだから
それをその場で味わって頂けるようなイベントをやりたいよね」
ということを話しておりました。
美味しい焼き立てのベーグルとコーヒー。
それだけでも良かったのですがここにスープがあったら・・・
などと欲をかいて、しかもそれを自分で作ることにしたので
試作を繰り返していたのでした。
季節に合わせてスープはカボチャのポタージュに
決めたのはいいけれど、
カボチャの品種が一緒でもそのときどきで
甘さも違うし、大きさも違うし。
当たり前のことなんだけれど、試作を繰り返しながら
そのことにあらためて気づかされたというか。
美味しいお料理を作る人を深く深く尊敬することもあらためて。
今朝は昨夜の雨が嘘のように、青空が雲の合間にのぞいて。
いつもより早い時間に店内に射しこむ光はやわらかく清々しかった。
などと書いていると、余裕で朝ごはんのテーブルの準備やおもてなしを
できていたようだけど、スミマセン!全く余裕ナシ。
ご来店のお客様にずいぶんと助けられました。
本当にありがとうございました。
店内のテーブルを6人で囲む小さな食卓。
ちょうど、たべるとくらしの研究所のあんざい伸也くんが
育てた野菜の収穫のタイミングが合ったので、
美味しい白菜やカブを使ったサラダを添えることもできました。
朝食セットは限定12食というほんのわずかな数でしたが
なんだか気持の良い景色でした。
またやりますよ!
ベーグルとスープの朝ごはん。
あ、萬田さんのパンケーキも。
モノと食べものと人が自然なかたちでつながっていくと良いなと思って。

六本木で

お店が終わってから今日はT夫妻と久々ゆっくりゴハン。
今日会う約束だったのに、昨夜もともすけさんでバッタリ。
実はその前にもTさんとはバッタリ。
そういう時期ってあるんだな。
夕方から降り始めた冷たい雨。
日中にあたたかくても夜になると
ストンと気温が下がることがあるので
これでは風邪をひいてしまいそう。
六本木のABCで待ち合わせをして
何年振りかに訪れる「さだ吉」さんへ。
前に訪れたのもTさんが連れて行ってくれたのでした。
もう何年も前のことで、方向音痴の私は場所がうる覚えで、
もうひとりで行くことはできないだろうなぁと思っていたので嬉しかった。
以前に訪れたときとはお店の体制も変えて少しカジュアルに。
ランチも始められたとのことですよ。
手をかけたお料理はどれもこれも美味しかったぁ・・・
お店はたくさんあるけれど、食べるお店に案外困る六本木。
そんな方はぜひ。女性ひとりでも入りやすいですよ。
港区六本木6-2-7ダイカンビルB1F
TEL03-5786-4155 日・祝 定休
まだまだしゃべり足りないような、本当にしゃべりたかったことが
話せていないような。
そんなもどかしさもあるのに目の前のお料理は美味しいし
単純にできているから、結局は楽しくなってしまって
シアワセな心地で家路に着いたとさ。

メルヘン見せ物展

お店が終わってからいそいそと馬喰町ART+EATへ。
作っているものはずっと前から見ているものの、
ご本人にはお会いしたことがなかった豊永盛人さん。
琉球張り子やかるたなど。
それらはかわいらしさだけじゃない
おかしみと悲しみがまぜこぜになっていて、
でも最後は「めでたし、めでたし」と
ハッピーエンドでしめくくられる物語のような世界。
今日は馬喰町バンドのライヴ後に豊永さんご本人のライブが
あるのでそれは行かねば!と向かったのでした。
あぁ。
あれは行った人でないと口では説明できません!
なんだかよくわからないけどゲラゲラと良く笑った。
すごいですよ。豊永さん。ありがとう!ってお礼を言いたい気持ち。
展示をゆっくり見れなかったのでまたあらためて伺いたいですな。
展示はART+EATで~27日まで。
お近くにお越しの際はぜひ。
その後はおさだゆかりさんとともすけさんでゴハン。
おさだゆかりさんは「わたしの住まいのつくりかた」(主婦と生活社)という本を
出されたばかり。
これからご自宅を建設される方、リノベーションを
検討中の方、お引越しを予定されている方に。参考になることが
たくさんつまった1冊ですよ!
ともすけさんの美味しいお料理とワインで小さくお祝い。
いやぁホントいつ行っても美味しくてびっくらです。
なんだかわかんないけど私もがんばろう!という気持ちになった夜でした。

工房からの風

昨日、編み物教室を終えたその足で
千葉の市川で毎年行われている「工房からの風」へ。
先日お店を訪ねてくれた大谷哲也さんも出展していて
しばし立ち話をしながら気になる土鍋を購入。
「工房からの風」を主宰する稲垣さんにも久しぶりに
お会いすることができた。
他にもいろんな方にお会いすることができて嬉しかったぁ。
2年ぶりかな?
いや、もっとかな。
ワイワイ賑わうショッピングセンターの奥で、
気持の良い風が抜けるように
ぽかんとそこだけ違う空気が漂っているあの雰囲気は
初めの頃と変わっていない。
それがずっと続いているというのはすごいことだなぁ。
ちょうどアノニマ・スタジオからは
稲垣早苗さん著「工房からの風」が発売されたばかり。
日常の中でモノを使いながら
たとえ会ったことが無くても、
その向こう側にいる作り手に思いをめぐらせていると
ぐんと豊かな、そしてやさしい気持になれるような気がする。
それは道具だけに限らず洋服でも食べ物でも本でも何でも。
そんなことを教えてくれるような素敵な本です。

編み物

編み物教室へ通っていることは
度々この日記にも書いておりましたが、
たぶんその間、ずっと同じものを編んでいて
それが一向に終わっておりません。
ニットのチュニック。
草木染めのくすんだピンク色の毛糸で
サイズはもちろん、編み地も好きな模様編みを選んで
先生に教わりながら編み進めている。
ようやく前身頃があと少しで終わりそう。
今年こそは完成させて早く着てみたいのだけどどうだろう。
2カ月ぶりの編み物教室。
少し肌寒くなってきて、ようやく毛糸に触れることが
しっくりとしてきた。
教室へ向かう道の途中では、どこからか
キンモクセイの香りがふわりと漂ってきた。

鬼嗤う

鬼が嗤うと申しますが、2012年も
あと2カ月と思うと鬼に嗤われようが
何しようが、気忙しく来年のことも
話題に出るというもので・・・
お店で行う展示の打ち合わせもすでに
来年の(中には再来年の)話をしていたりします。
先日も陶芸の大谷さんや木工の富井さんが
展示の下見も兼ねてお店に来て下さいました。
引っ越してからははじめてのご来店。
場所を見て頂いた上でどんなことができるか、
一方的ではなく、一緒に作り上げていく感覚が
おもしろくもあり、好きだったりします。
ここへガラスの木下宝さんが加わって・・・
大人の悪だくみ?企画。おもしろいことになりそうです。
来年の4月ごろを予定しています。乞うご期待!
と、その前に。
11月には企画展示が続いております。
11/2~はオーガニックコットンのメイド・イン・アースさんと
絹の塩野屋さんのイベントと
11/23~は2年ぶりにくまがいのぞみさんの個展を行います。
只今絶賛準備中。
今のin-kyoでできること。
限られてしまうこともあるけれど、でもできることを見つけて
その中で最大限のことをやればいいのだなぁと思っております。
身の丈に合ったことを。
展示の詳細は順次「お知らせ」にUP致しますので
もう少々お待ち下さい。

新蕎麦その2

日記を更新していないうちに10日以上が過ぎてしまった。
書いていないなぁということはわかっていながらまさかの10日。
しかもそのことに気がついたのも今朝だった。
メールの返信をしながら
「あ、日記・・・」
と思っていたら、日中にMさんからお電話を頂いて、
日記を更新していないから体調でも崩しているのかと
思ってくださっていたそうで・・・。すみません。
いたって健康でございます。
何がそんなに余裕がなくなっているんだろう?
忙しぶっているだけですね。たぶん。
思ったり、感じたりしていることは
毎日毎日、手のひらからこぼれ落ちるほどたくさんあるというのに。
淡い記憶の中で消え去ってしまうかもしれないものの中にも
大事なことはあるのだから、心に留まったことは全ては無理でも
少しでも書き留めていかねばな。
それも私の仕事でもあるのだから。
先週末には旅先のスリランカで出会った方々と
ご近所「与之助」さんへ新蕎麦を食べに行った。
それぞれひとり旅で偶然同じ時期に同じ場所に滞在していた彼女たち。
アーユルヴェーダという共通の興味が一致していたからか、
仕事もバラバラだけれど、不思議と意気投合。
魅力的な人たちと一緒に、ツルッと香り高い新蕎麦を食べながら
日本でも楽しい時間を共に過ごすことができました。
ありがとう。
そうそう。
この前の日記を読み返して思い出したけれど、
旅先で読んでいた星野道夫さんの本。その本の中で
星野道夫さんが学生の頃、北極から日本に帰って来て
満員電車に揺られているときに
こうしている時間と同じ時間に、北極でエスキモーの人たちは
クジラ漁をしているのだなぁと思いを馳せるだけでホッとしたというようなことを
書いていらっしゃいました。
実際に行けなくても、写真を見たり文章を読むなどして
遠い地へ思いを馳せてみる。
想像力を思いっきり働かせてみる。
ホッとしたり、広々となだらかな気持になったり。
被災地の方へ思いを寄せることも
それに似た想像力を働かせていこうと思う。
1年と7カ月が過ぎました。
あんなに暑かった日々も過ぎて、
東京でも朝晩は肌寒くなってきました。
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お知らせ
明日(10/13)は水道橋のアンチヘブリンガンで
バザーが行われます。今回で9回目だそうです。
売り上げは東松島市で被災された方々への支援に役立てられます。
お時間のある方はぜひ!
アンチヘブリンガン
千代田区猿楽町2-7-11 ハマダビルヂング2F
TEL03-5280-6678
時間は11:00-16:00です
*昨夜のブログUPの際は東松島市が東松山市と
間違えて掲載しておりました。
被災地の皆さま、関係者の皆さま
告知をご覧下さった皆さまにお詫び申し上げます。
誠に申し訳ございませんでした。

駆け足

台風一過とともに9月が過ぎ去り10月に突入。
雨風が空をきれいに掃除したかのように
今夜の月はくっきりとした光が強くて大きかった。
今日は午前中に取材の撮影があって
終わってからは最終日の閉館に間に合いそうだったので
大急ぎで山脇ギャラリーで行われていた漆の展示へ。
ミャンマーの旅でご一緒だった方々とも再会し、
作品も見ることができて良かった。
道具としての漆ともまた違って、漆の表現の幅にまた圧倒された。
ギャラリーを後にして靖国通りを歩いていると、姿は見えなかったけれど
ふわりとキンモクセイの香りがした。
その後は移動して神楽坂のロンダジルさんで行われている
木下宝さんと坂野有紀さんの二人展へ。
素材の相性の良さはもちろん、二人がものをつくる方向?のようなものが
こんなにもしっくりくるのは一体なんだろう?と思いながら手に取っておりました。
どちらも美しく、そして使いたくなるものばかりでしたよ。
お時間のある方はぜひ!
そしてその後は整体へ。
たどり着く頃にはクタクタで施術中半分くらいは寝ていた。熟睡。
が、今日はうぎゃーと叫びたくなるような痛い部分も。
体調が良いと思っていたけれど、どういうわけか胃は緊張していたらしい。
整体で体がラクになることに加えて楽しみにしているのは
施術後に先生とおしゃべりする時間。
久しぶりに先生が貸して下さった本は
カリール・ジブランの「預言者」
旅先で星野道夫さんの本を読んでいたというお話をしたら
「確か星野さんはこの本を旅先で持ち歩いていたと何かの本で読んだような・・・」
と、先生がこの本をスッと本棚から出して下さったのです。
本の広がりってこういうことがおもしろいですね。
読むタイミングで腑に落ちる言葉というのも違ってくるだろうし。
帰りには道端で売られていた花の中にワレモコウがあったので
買って帰った。暑い一日だったけどもう秋なのですね。
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新蕎麦

昨夜はお店が終わった後、
M夫妻とご近所のお蕎麦屋「与之助」さんへ
新蕎麦を食べに行きました。
ツルッと瑞々しくて美味しかったなぁ。
その他のメニューも秋の食材に変わっていて、
外のカラリと乾いた空気と相まってすっかり秋気分。
食欲の秋ですな。
と、もちろんそうなのだけど、
スリランカでのアーユルヴェーダ週間の影響なのか
それほど量が食べられなくなり、
めっきりお酒に弱くなりました。
(といっても外へ行けば飲んでいるし、体調はすこぶる良好!)
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ミャンマーでは暑さに負けて、ほぼ毎日昼・夜ビールを飲んでいた
このわたくしが、スリランカ滞在中はなんと
1滴もお酒を飲んでいなかったのです。(って自慢にもならない話ですが)
そのことが決してストレスにもならず、
野菜中心の食事も美味しくて、それで十分満足していたというか。
確かにその後の体の負担が少ないかも。
お酒と食事の味の組み合わせが好きだし、
そうした場で友人と過ごす時間も心底好きなので
完全に止めることは今後も無いのだろうけれど、
「嗜む」量?飲み方?は変わるのかもしれないな。
と思うと1杯は大事に飲まなきゃなぁ。
などと、そんなことをつらつら真剣に考えているんだから
やっぱり食欲の秋なのだ。