スズメの親子

チチチチッ。
鳥の鳴き声がよく聞こえるし、
そよそよと川風が店内を抜けていき、気持ちがいいなぁ…
と思っていたら、どうも鳥の鳴き声の様子がちょっと違う。
しかもすごく近くから聞こえてくる。
ん?と思い、外へ出てみると、どうやら花壇のオリーブの木に
声の主がいるらしい。
表からは見えづらい枝の影に隠れていたのはスズメのひな。
ふわふわの羽で飛び立つにはまだまだ幼い様子。
どこか巣から落ちてしまったんだろうか?
心配して見ていると、親鳥らしきスズメが近くの電線に留まって
チチチと呼びかけるように鳴いている。
それに応えるようにしてヒナも体を震わせて鳴いている。
その様子を見守ることしかできずに数時間。
その間にも何度も親スズメはエサをこまめに運びにやって来る。
親スズメの姿が見えなくなると、ヒナは気配を消すように静かにしている。
それも生きぬくために自然と備わっている知恵なんだろうか。
お店の前は車も通るし、野良猫もウロウロしている。
陽が暮れてくるといよいよ心配になってきて
様子を見にいくと姿がない。飛び立つことができたんだろうか?
そう思いたい。
友人が野鳥のヒナは拾ってはいけないと教えてくれた。
そしてこれも見てみて!と教えてくれた。

日本野鳥の会会長 柳生博さんによる
紙芝居「わたしのことり」のよみきかせ。
You tubeで見れますよ。
柳生博さん素敵だなぁ。