今朝、玄関を出ると、入り口にセミの抜け殻が
しがみついていた。
殻を破り、外の世界にやってきて、今頃はもう空を飛び、
今度は木にしがみついてミンミンと鳴いていることでしょう。
なんという逞しさ。
小学校の教科書に出てきた「セミの一生」のお話は、
今でも忘れられない。
土の中で4年以上を過ごし、5年目を迎える夏に
ようやく地上に這い出すお話。
外でジリジリと鳴いている期間はほんのひと夏。
覚えている人も多いということは子供には
かなり衝撃的なことだったのだろう。
あれからセミを捕まえるなんて、
とてもじゃないけどできなくなってしまった。
出し惜しみすることなく、
セミは目一杯鳴いて、目一杯生きている。