手を動かす

今日は一日家にこもる日。
家のことをやって、
やーっとらっきょうづくりと青梅の砂糖漬けの作業に着手。
取り寄せたくせにまったく手がつけられなくて、
双方には申し訳なかったが、冷蔵庫で待機してもらっていた。
冷蔵庫の扉を開けるたびに
「ごめん」
「今日もすみません」
謝りっぱなし。
忙しかったわけでもない。
ササッと頑張れば夜中作業ですぐにできたこと。
それができなかった。
気が向かないのに作っても美味しいもんはできないよなって。
それじゃぁ育ててくれた農家さんにも申し訳が立たないってもんです。
と、あれこれ言い訳を並べていざ取りかかる。
梅は今年の梅干し作りを諦めて砂糖漬けにして梅シロップ。
この作業はあっけなくすぐに終了。
らっきょうの皮むきが案外時間がかかるんだよなぁ
なんて思いながら黙々と手を動かして
頭の中が空っぽになる心地良さを久々味わった。
いつもはしょうゆ漬けのうちのらっきょう。
今年は甘酢漬けにしてみた。
できあがりが楽しみだなぁ。
漬けたものが瓶に入って、それが並んでいる姿も好き。
好きなことも、無理したりいやいややっていたら
楽しくなくなるだろうし、おいしいはずのものも
そうじゃなくなってしまうだろうな。
きっと今日で良かったんだと。
って自分を甘やかす。
お昼過ぎには北に向かって黙祷。
今日で震災から4カ月。
私の中では薄まることなどない塊のようなものが
ずっとずっとある。日常とともに。
手を動かしながらそんなことを思って、
でも手を動かすことで目の前のことに懸命になるのっていいなと思った。
そして。
あ、
今日は誰ともしゃべっていなかった。
と気づいたのはもう陽が沈んだ頃。