木そのもののような。

山口さんから手作りのフォカッチャが昨日届いた。
箱を開けるとふんわりと良い香り。
そして大きくてふかっと焼き上がったフォカッチャが
3個も入っていた。
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「腹ごしらえにカワウソのみなさんやお友達の方と楽しく食べて下さい」
とのメッセージつき。
はい。有り難く、そして楽しく頂きます。
昨日、早速閉店後の小腹が空いたところでちょこっとパクリ。
きめが細かくてみっしりとしていて、オレガノの香りが今の季節にもぴったり。
あともうちょっと、もうちょっと。とつい食べ過ぎそうになってキケンキケン。
木の作品同様に、じんわりとしたやさしさがつまってました。
展示中に販売している小さな本
「山口さんの椅子」
これは以前に京都で行われた展示に合わせてつくられたもので
文章は鈴木るみこさんが書かれています。
その中で山口さんは「木の人形のような人だよ」と
紹介されたとあるのですが、まさに。
(何度も読み返したくなるようなとても素敵な本なのでぜひご覧ください)
山口さんのお話を伺っていると、木そのもののような方というか
木の身になって考えてものづくりをされているんだなぁということが
会話の端々に伺えるのです。
根を張り、枝葉を伸ばして置かれた環境に馴染むように何年もかけて育った
木を切って使うことを山口さんはとても大切に考えていらっしゃいます。
木は切ったものをすぐに使えるわけではなく、乾燥させてさらに製材し・・・
そのひとつひとつの段階を
急がず木が環境に馴染むのを待ってから次の作業に進んでいく。
人間の都合や我や主張を通すのではなく、ゆっくりゆっくり大事に。
そのお人柄や姿勢がつくられたものにそのまま表れているんだと思います。
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毎日お店へ行って、椅子に座り、パン皿やトレーなどの
木の素材に触れていると気持がなだらかになっていく気がします。
展示は11日までです。どうぞお見逃しなく。