スイス・バーゼルから

すっかり春めいてきた。
今日は生憎の雨だけれど、春雨という感じで
しとしとと空気もやわらかい。
null
昨日の朝のこと。
お店に着くとスイスから荷物が届いていた。
スイスに暮らすおともだち、美甘さんからだ!
はじめて会ったのは昨年の今頃、革作家の曽田耕さん宅で紹介された。
その頃彼女はフェルミエというチーズ屋さんで働いていた。
びっくりするくらいのチーズの知識の広さと深さに感心しながら
どんどん話に引き込まれていくのだけれど、
一番に惹かれるのは本当に楽しそうに、美味しそうにチーズの話をしてくれるところ。
人の魅力がものの魅力をさらにぐーんと押し上げている感じ。
そんな美甘さんは会社を辞めて、デザインの勉強をするために
昨年スイスのバーゼルへと旅立った。
昨日届いたのはその学校でつくったというチーズの本。
学校で出来上がってすぐに帰り道の郵便局から送ってくれたらしい。
黒の台紙に、モノトーンの紙を使った切り絵でチーズが描かれている。
あぁいいなぁ。チーズの匂いや食感が感じられるよう。
こちらまでワクワクしてくる。
null
いつか美甘さんが日本に帰ってくるときに、この作品展とチーズの会を
企画したい(いえ、企画します!)と思っている。
春。
春といえば羊のチーズ。
羊の次は山羊のチーズ。
これも美甘さんに教わったこと。
にこにこしながら美味しそうに話をする彼女の顔が頭に浮かんできた。