三春ではちょうど紫陽花が見頃。
町のあちこちで見かける花(ガク)の色が目を喜ばせてくれる。
本当に花が多く咲く町なんだなぁ。
喜一さんちの紫陽花山(と、これまた勝手に名づけている)
ももうすぐだろうねなんて夫君と話をしていたら、
先週「見頃だよ」とお電話を頂いた。
悠長に構えていると見逃してしまうと思い、
翌朝早速、雨降りにも関わらず二人でお邪魔することに。
小雨がシトシト降る中、雫が滴る紫陽花は
より一層色鮮やかに見える。
青時雨というなんともきれいな言葉の通り、
その雫さえ美しい。
お庭の一部(とは言えないほど広い山)には
道の両脇に数種類もの紫陽花が花を咲かせている。
お孫さんのために手づくりしたというブランコは、
木にロープをくくりつけた頑丈なもの。
ブランコに乗ればもう山の緑と空しか目の前には無い。
ふぅと深呼吸をすれば体の中を澄んだ空気が行き渡り、
サーッと澱みを洗い流してくれる様。
「上がって行きなさい」
なんて言われてそうしたいのは山々だったけれど
開店に間に合うようにおいとまを。
いい一日の始まり。
*青時雨という言葉は
「にほんのいきもの暦」日本生態系協会(アノニマ・スタジオ)
という本で知りました。
なんてきれいな言葉なんだろうと。
この本は日本の二十四節気に沿って動物や昆虫、植物、自然のお話が
美しい写真とともに紹介されています。
図鑑よりももう少し身近な感じがして、
親しみやく好きな本の一冊です。