振り返り日記2/29 閏年

日記を更新できていない間、いろんなことがありました。
メモのように書き留めておきたいことばかりなので振り返り日記を。
東京ではこの冬一番の大雪の日。
お店を早じまいしたのは雪のせいではなく、
「スナックちえ」と称して我が家でゴハン会を開くためでした。
そんな遊びのために早じまいだなんて!と、お叱りを受けそうですが
この日に入籍をし、長崎へ移住する二人のお祝いを兼ねた会なので
どうぞあたたかい心でお許し願えればと思います。スミマセンでした。
お肉が食べられない友人たちがいるのでこの日のお品がきは・・・
野菜を中心にお魚少し。
・カリフラワーのすり流し
・ホタテの塩麹漬カルパッチョ
・レンコンのきんぴらサンツァイのせ
・酢卵
・しぶちゃん差し入れのタコのカルパッチョ
 ↑これはワサビ・お醤油・オリーブオイルで
・タコがたっぷりあったのでフライにもして
・ふろふき大根カツ(ふろふき大根にパン粉をつけて揚げたもの)
・宮っち差し入れのサツマイモのサラダ
・菜の花ご飯(オカズデザインレシピより)
・ニラのお味噌汁
・金柑と文旦のデザートマリネ
と、みんなが持って来てくれたお酒やパン
定番メニューが多いけれど、手が慣れていて
自分も安心して作れるものがみんなも食べていて
寛げるだろうなと思って。
二人が少し遠くへ行ってしまうのは寂しいけれど、
この日も良く飲んでよく食べて、みんなずっと笑っていた。
言ってみれば人前式だ。
Mちゃんは素顔もかわいいけれど、この日はきりっと化粧をして美人さん。
T君は革靴にスーツで登場。なんだかこっちが照れてしまって
最初はどこかよそよそしくてそれがまたハレの場の空気らしくて
忘れられない日になった。4年に1度の結婚記念日だね。
恥ずかしくて言わなかったけれど、なんだかそれはとてもロマンチックな気がした。
あんなに深く積もった雪は夜中には解け始めて
翌朝にはほとんど無くなっていた。
まるで夢だったみたいに。

寄り合い

昨晩はご近所さんとの寄り合い。
「寄り合い」と聞くと、私が子供の頃、
父が「今日は寄り合いがあるから」と言って
よく飲んで帰ってきたっけ。
子供の頃は寄り合いの意味もよくわかっていなかったけれど
「お父さんがお酒を飲んで帰ってくる日」
という風に漠然と思っていた。
子供の頃の私、間違っていないぞ。
その通りだ。
連れて行ってもらったお店は東日本橋にある
お魚屋さんがやっている立ち飲みのお店。
小さいお店で、しかも月曜日だというのに大変な賑わい。
どの人も皆楽しそう。
楽しく美味しくほどほどに。
みんなわきまえている大人の感じが気持いい。
仕事の話をしながらも、帰る頃には明日また頑張ろう!と
思わせてくれるような。
幼いころの私へ。
「寄り合い」にはそんな意味もあるようですぞ。

自転車で

定休日の月曜日。
今日は用事があってお店に行き、
そこから自転車であちこちまわる。
こんなにじっくりお店の近辺を自転車で
走り回るのも久しぶり。
知らないうちにケーキ屋さんができていて、
(シーラボプロジェクトというお店でした)
久しぶりにitonowaさんでお昼を食べたり。
いつもは通らない道を通って頭の中の地図に風景を上書きして。
あらためてこの界隈は「働く町」なんだなぁと思った。
働くといっても、それはオフィス街とはまた違って、
ビールケースをえっちらおっちら運んでいる人や、
バッグの加工なのか、革を裁断している人たち。
トンカントンカン何かを打ち付ける音が聞こえてきたかと思えば
寒さの中、腕まくりをしているお豆腐屋さんのおじさんの姿が目にとまり・・・
匂いや音や風景に動きがあるというのかな。
普段は当たり前になっていて気にもしていなかったけれど、
一応自分が休みだからそう感じたのか、
人そのものが作る町の景色にちょっと嬉しくなった。

東京マラソンの日

東京マラソンの日。
私は編み物教室へ。
いつもの江戸通りはマラソンのコースにもなっているので
国際通りとともに車は通行止め。
カラフルなウェアに身を包んだランナーが駆け抜けるのを尻目に
反対方向へ走る私。教室へ遅刻して到着。
いつものように和やかにおしゃべりをしながら手を動かす。
気になっていた増やし目のやり方がわかったのが今日の収穫。
教室を終えるとちょうどお昼時で無性にお蕎麦が食べたくなったので、
マラソンで賑わっていると知っていながら浅草方面へと足が向く。
教室から比較的近い蕎麦上人はお休み。
案の定、藪蕎麦は行列。 ならば!と、浅草まで出て尾張屋へ。
日曜日・お昼・お蕎麦の連想ゲームの最後はなんとなく熱燗♪の気分になって
ひとりだけどつい・・・。
表はマラソンの余波で賑わっていて、なんだかお正月のよう。
ひとりでちみちみと(ちびちびじゃなく)味わっていると、
お蕎麦屋さんのお昼時。お席の回転が良く、
入れ替わったお隣の席にはご年配のご夫婦が。
が、ご夫婦かと思いきやどうもそうではない様子。
聞き耳を立てていたわけではないけれど、
会話の様子からどうもデートのような雰囲気。
それがなんとも初々しく微笑ましかった。
お互い敬語でポツリポツリと。
もしご夫婦だとしたらそこだけ時代がワープしたかのような
本当に素敵なお二人でした。

惜しみなく

遡って、先週の週末。
小泉佳春さんのアトリエ展示に行ってきました。
何と言ったらいいのだろう。
小泉さんとお仕事をご一緒させて頂いたのは
ほんの数回だけれど、意識もしていなかった頃から
小泉さんの写真は見ていて、しかもその記事のポラの
スクラップブックを見せて頂いていたら、気をつけていないと
涙が溢れそうでどうしようもなかった。
本当にひとつひとつのお仕事を大事に誠実に、
しかも出し惜しみすることなく多くの人に何かを与えて下さる方だったのだなぁと
しみじみ思いました。
この先はそういう仕事の仕方をしていかねばと改めて気を引き締めたくなるような
今見るべきものを見せて頂いた、貴重な展示でした。
いまだに上手く消化しきれていないけれど、まだまだやれること、
やるべきことが自分にはあるのだなと思わせて頂きました。

ゾロ目

222(ニャー×3)で猫の日だそうですね。
今日もまた携帯の時間が0909だったり
1616だったり。。。あまりにも続きすぎ。
神戸から久しぶりに会う友人がご来店。
ちょうど朝のコーヒーを入れ終わる直前という
良いタイミング。
ふたりでコーヒーを飲みながらの会話。
お店があって良かった。
約束をしなくてもこうしてふらりと寄ってくれて
コーヒーを一緒に飲む時間が過ごせるのだから。
夜は仕事で近くまで来たOちゃんとゴハン。
近所のネパール料理屋さんへ。
そこへ行く前に近所のスパイス屋さんへも立ち寄る。
先日Yさんからカレーのときのご飯にグリーンカルダモンを
入れて炊いくと美味しいよと聞いたので
気になっていたのでした。
グリーンカルダモンを購入。しかも安い。
どちらもインドの方やネパールの方がやっているお店なので
なんだか旅気分。

一週間

うっかりしているうちに日記を書かずに
一週間もたってしまいました。スミマセン。
インフルエンザにもかかっていないし、
風邪もひいていないというのに。
この一週間何をやっていたんだろう・・・。
なんだかパソコンに向かえずにおりました。
今日からまた自分を建て直しです。はい。
今日は春めいたやわらかい日射し。
近所のキジトラの野良ねこが、のんきな様子でうろちょろしていた。
真冬の寒い日でもそうしていただろうに
日射しひとつで目に映る景色が違ってくるんだな。
お店やアノニマのキッチンスペースに差し込む光も
季節によって、その強さもきれいに見える時間も
実際には目に見えないけれど色?のようなものもまるで違う。
まだ寒いけれど、春の気配が感じられるような
今頃の光は本当にきれいで、写真を撮っても
それは残せないものだから感じ取って記憶に刻むしか術がない。
けどそれがちょうどいいような気もしている。
開店前の掃除をしながらとか。
お昼ご飯のお弁当を食べながらとか。そんなふうにしながらが。
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そうそう。
4月22日(日)に福島の「器やあんざい」さんで
イベントをやらせて頂くことになりました!
「器やあんざい」さんは10周年となるそうで
そのお祝いも兼ねてお伺いしようかと。
「ももの木 なしの木 りんごの木」の著者
dan la natureの千葉奈津絵さんも一緒に。
楽しい時間となるように色々考えたいと思っています。
詳細が決まり次第またこちらのページでお知らせ致します。

なぜか

今、無性にスリランカに行きたい。
行ったことがないくせに、あることをきっかけに興味を持って
「地球の歩き方」やらそのた関連本を読みあさっている。
先日のブックマーケットでも別の本を何冊か買って、読んでいない本が
積み上がっている・・・いかん、いかんと思いつつ、
アウトプットした後だからか、インプットがしたくなっているのかもしれない。
ひとりで行くなら英会話も勉強しなきゃ。
いつ行けるのかも、何もプランなど立てられないというのに
すでに脳内旅行へ出かけている。
これだけでもかなりの気分転換になっているのだからお安いな、私。
その前に確定申告やら何やら。
決して逃避ではありません・・・が、
とにかく久しぶりに遠くに旅へ出たいのは確か。
関係ないけれど、先日東京で雪が降った日の後に散歩へ出かけたら
こんなかわいい風景が。↓ 近くのマンションの通用口の屋根上に。
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定休日

考えてみたら年が明けてお正月以来、
久しぶりの休みらしい休み。
今日は何もしないことにするっ!と決め込んだつもりなのに、
こうしてパソコンを開いてあれこれやっている貧乏性。
土曜日はお店が終わった後に楽しみにしていたライヴへ。
季節ごとに行われたライブも気づけばあっという間に一周している。
この1年、本当にいろんなことがあったけれど、
音楽と美味しい料理と、そこに集まる人たちの
あたたかい気持がいろんなものを支えてくれているんだなと
思わせてくれるひととき。この間もそうだった。きっと思いは届くと。
楽しいことをやっていれば、そのことを同じように楽しめる人たちが集まって来て
その輪はどんどん広がっていく。
そういえば寺田本家さんの酒蔵見学のときに同じようなお話を伺ったし、
蓮村誠先生からもアーユルヴェーダの教えの中に幸福の拡大
という考え方があることを伺った。
負のエネルギーはなかなか手強いけれど、
そこにとらわれているわけにはいかないのです。
それぞれ抱えていることがいろいろあるのかもしれないけれど、
そんな素ぶりは見せずに、まわりを見渡せば、みんなが笑顔であったかい夜だった。
昨夜も。
Y夫妻、H夫妻。いつもありがとう。。。

いよいよ

今日からアノニマ・スタジオでブックマーケットが始まりました。
in-kyoは通常営業ですが、12日の日曜日は臨時営業することに
致しました!!
本はモノではあるのだけれど、やっぱりどのブースを見ても
なんというか誇らしげというか胸を張っているように見えるものです。
本を作るひと、売るひと(営業や本屋さん)は言ってみれば親ですものね。
その方々が直接その本を販売して下さるのですから。
なんだか愛情が伝わってきます。
私もお店の合間を見ては各ブースをちょこちょこ覗いたりして楽しんでいます。
そしてそして。
わたくしの本も見本が手元に届きました!
「春夏秋冬のたしなみごと」(PHP研究所)
「むだをはぶく 暮らしのものさし」(朝日新聞出版)
Amazonなどでは予約を受け付けしているようです。
あ、in-kyoの店頭でも絶賛ご予約受付中です。
書店さんなどでも手にとって頂けたら嬉しいです。
今日はお店が終わってから青山のSPACE YUIさんで行われている
永井宏さんの個展へどうにか駆け込むことができました。
久しぶりに本気で走って大汗かいてしまいました。
心を落ち着かせて作品をひとつひとつ、ことばをじっくりと読んでいると、
今にも永井さんが後ろからやってきて
「おっ、ちえちゃん久しぶりだねぇ。」
なんて言いながらバンジョウを弾いてくれるような気がしてならなかった。
ギャラリーの方ともそんなお話をして。
力を抜いたら涙が出てきそうで、ひたすら楽しい話を早口でしゃべった。
本が出せたことは永井さんのお陰だ。
そのことを永井さんに報告したくて展示に向かった。
出来上がった本を手にして。
あ、と思った作品は2010年のもの。
YUIさんで毎年夏に行われていた永井さんの個展に、
私が伺えなかった年のものだった。
短い言葉も長い文章も、そのときの自分に響くものがある。
それが支えになったり、心をあたためてくれたり、ザワザワとかき乱されたり。
色々。
おもねったことでもなく、作為などでもなく、
無心の言葉が誰かに届けば・・・
そんなことを思わせてくれた展示でした。
これからも精進せねば。
SPACE YUIさんでの展示は11日まで(最終日のため17:00でclose)
同時開催のタンバリンギャラリーでは12日まで(最終日は18時close)
展示内容(制作年代が違うのです)も違うのでお時間がある方は2つのギャラリーをぜひぜひ!!
帰りには抱えるほどの緑色のチューリップの花束を自分用に買って帰った。
そんな気分。