新潟から

新潟の木工作家・市川正和さんから
お昼頃電話があり、近くまで来ているので
お店に行きますとの連絡。
これはお店をやっていて嬉しいことのひとつ。
約束をしていなくても、突然であろうと
会える場所があるというのは本当に有難い。
しかも市川さんには来月行う「和の夏小物展」の
ための作品もお願いしていて、作品も持参してくれた。
一部をちょこっとご紹介。
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これは黒檀のフレームの中に、古い着物の染め型を
はめたオブジェ。
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アップにしたものは江戸小紋の型です。
壁にはもちろん、陽のあたる窓辺に立て掛けると
涼しげだし、映る影もきれい。
少し大きめのサイズのものは伊勢の着物の染め型だそう。
昔は全国の染め型が伊勢で作られていたとか。
使われなくなってしまった道具が市川さんの手によって
新たなかたちで生まれ変わった。
しかも道具として使われているときは
表に出ることはなかったわけだからそれもまたおもしろい。
近くで見ても、遠くから見ても美しいです。
と、日記を書いていたら今度は三重県の
ギャラリー・而今禾のご主人西川さんから
車で東京に向かっているとのお電話。
毎年のように行っていたけれど、お店を始めてからは
而今禾にもなかなか行けずにいる。
それでもこうして会えるんだから有難い。さぁてゴハンでも行きましょうかね。

ポルトガルを思い出して

昨日はとある雑誌のムック本のお仕事で
ご近所、両国のべっ甲屋さんと亀戸にある江戸切子の工房へ。
どちらもしなやかでポジティブ。
良いお話をたくさん伺うことができて充実した時間だった。
お昼ゴハンに食べた亀戸大根を使った鍋料理のお店が
あさりがたっぷり入ってとっても美味しかった。
で、仕事が終わったあとは夕方からN子さんと待ち合わせをして
青目 海さんの植物画と出版記念を兼ねた展示を観に
代々木八幡のギャラリーへ。
以前、女子4人で訪れたポルトガル旅行の際に
オリャオという港町で大変お世話になった青目さん。
会場にいらっしゃるかどうかもわからなかったし、
約束もしてなかったけど、タイミングよく在廊中で何年かぶりに
お会いすることができた。
相変わらずかっこいい大人の女性!
おしゃべりをしながら「一体ここはどこだろう?」と
まるでポルトガルにワープしてしまったような不思議な気持ちに何度もなった。
青目海さんは「アルファローバの木の下で  南ポルトガルの笑う犬」という
本を出されたばかり。本の中の写真や文章に触れていると、
少々薄れかけていたポルトガル滞在中の小さな出来事までもが鮮明に甦ってきた。
ポルトガルを訪れたことがある方、興味のある方はぜひ手にとってみて下さい。
斜陽という言葉がしっくりくる街。
あぁまたいつか旅してみたいポルトガル。

こんにちは赤ちゃん

つい先日。
出産したばかりのお友だちのMちゃんと、
赤ちゃんにご対面してきました。
産まれて約1ヶ月。
もう何時間見ていても飽きない・・・
産まれたての赤ちゃんは清らかでピカピカで。
目なんか青く澄んでいるんですよね。
私の目なんかすっかり澱んでますが。
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もう自分がだんなさんになったんじゃないかってくらい
デレデレしてしまいます。
あ、でもお母さんは「かわいい」って言ってるだけじゃ
済まないんですものね。寝る時間も食べる時間も
赤ちゃん中心の生活で終わりがあるわけではないし。
そう思うと世のお母さん方は心から尊敬してしまう。
そして母にもありがとう・・・。
Mちゃんもすっかり母になってたなぁ。
たっぷりの愛情も、おもしろいエッセンスも
広い心もみんなそのまま与えられるんだろうなぁ。
シアワセもんの赤ちゃんだよ。Oちゃん!

鳥越神社のお祭り

今日はSyuRoさんのご近所、鳥越神社のお祭り。
昨夜からの激しい雨も
お昼過ぎには止み、お神輿を担ぐ方々も
ホッとしていることでしょう。
「♪6月6日に雨ザーザー降ってきて~♪」という
絵描き歌がそういえばありましたねぇ。
雨が上がって本当に良かった。
松野屋さんのMさんやSyuRoのUさんもお神輿を担ぐとか。
お店が終わったら観に行こうと思ってます。
アノニマキッチンスペースでは椿野恵里子さんの
お茶づくり教室が行われていて、青々とした茶葉を
炒り蒸す香りがin-kyoまで漂ってきて良い気分。
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紫陽花の季節ですね。
これはうちの庭に咲き始めたもの。
ある方から頂いたメールに
「道端の紫陽花が気づけば満開になっていて
びっくりすることがあります。いきなり咲いたわけではなく、
少しずつ蕾がふくらんで花開いたはずなのに、その変化に
気づかずにいた自分の余裕のなさに唖然とすることがあります」
とあって、まったく私も同じように思うことがこの頃よくあるなぁと
ハッとさせられました。
いつの間にかと思うことも、実は日々変化しているんですよね。

松本→長野

月曜日に松本から帰って来ました。
土・日ともあいにくのお天気で、雨が止んで
晴れ間が見えてきたと思ったらまた降って・・・と
ずっとそんなお天気。
ここ何年かクラフトフェアの時期に松本を訪れているけれど
これほど雨に降られたのは初めて。
今回は私を含め、雨女+雨男大集合の巻だったのかも?
参加された多くの作家の方々、運営スタッフの方々
雨の中、本当に大変だったと思います。お疲れ様でした。
まったく仕事抜きでの久々N子さんとのふたり旅。
お店を始める前にはよく一緒にいろんなところへ出かけておりました。
クラフトフェアが開催されたあがたの森内はもちろん、
松本の町中を歩いているだけでもいろんな方々にお会いしました。
不思議なもので東京でなかなか会えなかった方とも会えたりして。
もっとじっくりゆっくりいろんな方の作品を見たかったのだけど
人の多さに負けてしまった・・・。
とかなんとか言いつつ、一点素敵な木のトレーを購入。
プレートとしても使えるし、これからどう育っていくか楽しみ、楽しみ。
で、翌日はちょっと足をのばして長野へ。
おめあては夏至さんでの展示と善光寺の御開帳。
のんきな私たちはあまり下調べもせずにここでも人の多さに呆気に取られる。
「やっぱりすごいねぇ。善光寺!」
なんて二人で言いながら列に並ぶのは早々にあきらめて
通常のお参りだけを済ませ、その後はタクシーで
ギャラリー夏至さんの上松店へ。
運転手さんには「今日は御開帳の最終日だからねぇ」と言われる・・・。
「どうりで混んでいたわけだ!」
はい。最終日とは知らずにたまたま行っていたわけです。
7年に一度の御開帳。
その最終日にたまたまお参りできたのですからなんともありがたいことです。
夏至さんでは大門店でも上松店でも癒されて・・・
本当にたまにしか行かれないのですが
夏至さんは大好きなお店のひとつです。
あそこにあるものたちはシアワセだろうなぁと訪れる度に思う。
どんな小さなものにもスポットをあてられている感じというのかなぁ。
仕事も遊びもここのところ走り過ぎていて
少々反省していたところ。
このタイミングでゆっくりと旅に行くことができて良かったとしみじみ思った。
もともとスローテンポなんだからペースダウンしなきゃだ。
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そういえばデジカメを持ち歩いていたのに気がついたら
たったの3枚しか撮っていなかった。
しかもそのうちの2枚は松本城のお堀にいたつがいの?白鳥。
あとの1枚はお城をバックに記念撮影的にN子さんが撮ってくれたもの。
見返してみて自分でもびっくり。笑えます。

てるてるぼうず

東京はまるで梅雨入りのような雨降り。
先日までの暑さがウソのよう。
明日から松本&長野に行くのに
一体何を着て行ったら良いのやら・・・
あんまり張り切るとまた雨を降らせてしまいそうなので
あくまでも気持はフラットにフラットに。
昨日はアノニマチームのみなさんが棚卸をされる関係で
早く鍵を空けて頂いたので(カギっ子ならぬカギ無しっこなので)
開店前までたっぷり時間があった。
おかげで明るいキッチンスペースを広々使わせて頂いて
原稿書きの作業作業。
普段も開店準備の掃除などが終わるとコーヒーをいれて
ひと落ち着きしてからお店を開けている。
スイッチの切り替えという意味もあってこの「ひと落ち着き」がないと
調子が狂う。
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昨日もいつもと同じようにコーヒーをいれて、
朝のおやつ(ってなんでしょうね)に頂き物のカレー味のお豆を。
これがやめられない止まらない状態でとってもキケン。
カリカリカリカリ・・・・。 違う意味で調子が狂ってしまう。
キケンですが美味しいので浅草界隈のお土産にはおすすめ。
松本、晴れているといいなぁ。。。

糠床を混ぜる

ここのところの気温の上昇のせいだろうか。
糠床の調子が悪い。味と一緒に香りも違ってきている。
一応毎晩かき混ぜて、気づいた時には朝も混ぜているけど
漬けすぎると酸味が出てしまう。浅漬けでも味がイマイチ。
私の手から変なものが出ていたりして・・・。
あ、出てるかも。
以前に寺田本家の蔵人・なかじくんの料理教室で
糠床の作り方を教わった。なかじ宅で漬けてきてくれた
お漬物はどれも美味しかった。コンニャクのぬか漬けは
はじめてだったけど、あれはお弁当のおかずにもなる。
「糠床をかき混ぜるときはニコニコと楽しい気持ちで混ぜてくださいね」
とそういえば言われたなぁ。
イライラしていたり、しょぼしょぼしてると
手でかき混ぜる糠床には直接影響してしまいそうだし。
それが美味しいわけないもんなぁ。
お腹こわすといけないから気をつけよう。

髪を切って

さっぱり。
久々に美容院へ行った。
その美容院には通い始めてかれこれ10年くらいになるだろうか。
早いもんだ。
マメに通う方ではないのに担当のEさんは
いつも変わらないトーンでホッとする。
同じように、ちょうど10年くらい前に出会った
かわしまよう子ちゃんが今、代官山の「ギャラリーit’s」で
展示を行っているので帰りに寄る。
沖縄に引越しをしてどうしているだろうと思っていたけれど、
つやつやとしていて元気そうだったのでなんだか安心した。
っていうよりこちらが元気をもらった感じ。
離れていてもまたすぐ会えそうな気がして帰り際、
いつもみたいに普通に「バイバイ」とエレベーター前で別れた。
その後、西荻まで足を延ばして久々の魯山へ
木下宝さんと大浦裕記さんの二人展を観に行った。
宝さんはin-kyoの展示とはまったく違うアプローチ。
大浦さんの鉄錆のような漆の焼付けの色とガラスが
お互いを引き立てていて・・・31日までの展示なので
お時間ある方はぜひ。
で、夜はオカズ夫妻が予約をしてくれた麻布十番の
お店で宝さんとYさん、Sさんも一緒にゴハン。
ひとつひとつに気を配られたお料理に気持ちがほぐされた夜。
不思議とちっとも酔わなかった。(本当か?)
終電ギリギリに乗り込んだ大江戸線では偶然宮っちにバッタリ。
やさしい宮っちは傘を持っていない私にビニール傘を貸してくれた。
が、あの雨の中帰って、宮っちは風邪などひいてないだろうか・・・。

芍薬のように

今、オカズさんのHPを見ていたら
「InRed」の発売告知をちゃんとしていて、反省していたところ。
毎月7日頃の発売です!来月はちゃんと告知します。
そうそう。今月の連載は焼き空豆のパスタ。
八百屋さんにもさやつきで出回ってますよね。
さやごと網で焼いても、ほっくりとした味わいでおつまみにおすすめ。
オカズデザイン料理長のレシピは簡単なのに本当に美味しいので
ぜひ作ってみて下さい。
今日はやたらと風が強くて、表の通りを風で飛ばされた
いろんなものが右から左へと走って行って、まるで西部劇。
朝は「潮の香りが・・・」などと匂いを嗅ぐ余裕もあったけど
そんな悠長なことはしていられないほどの強さ。
湿度も上がってきているのか、腰痛センサーが反応している。
こんなセンサーばっかり性能あげてもしょうもないのに。
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今、お店には芍薬の花を飾っている。
たっぷりの花びらも香りもゴージャスで、身のまわりのものには
そういったものは一切選ばないのになぜか好きな花。
気持ちだけでもたっぷりいたいなぁと思うからかどうか。
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こちらは渋谷にある「trefle」さんというお花屋さん(お店にはまだ行けていないのですが・・・)に
お願いしたお花。とても素敵で今の季節そのままのような蒼い香りがする。
なんとシャンパンもついたアレンジメント!

肩すかし

「今日も夏日となるでしょう」
と、朝天気予報で聞いたので薄着で出かけたら
蔵前は案外と涼しくて肩すかしを食う。
今夜は・・・と言ってもin-kyoが閉店しても
表はまだ明るい。
お店が終わってからヒミツの誕生日会へ。
5月生まれってまわりに多いんだなぁ。
恒例の持ち寄りゴハンで3人のお誕生日を内緒で祝う。
今日は出始めのゴーヤのマリネと、ずっと前にUさんに
教えてもらった出汁じゃがバター(あ、きっともっとかっこいい名前だと思います)を持参。
食いしん坊チームは何を作ってくるかこれもまた楽しみ。

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食いしん坊木下宝さんが以前に焼いて送って下さったもの。
名づけて「酔っ払いパン?」
赤ワインにぴったりの大人の味わい。
白いちぢくやクルミがたっぷり入ってとってもリッチ。
ガラスもパンもすごいのだ!