月曜と火曜日は泊まりがけで
柴代直樹さんの窯焚きのお手伝いに行ってきた。
わたくし手伝い・・・にはなってなかったなぁ。
前日の睡眠不足がたたり、何度か睡魔に襲われる。
柴代くんちのネコ「ちーこちゃん」の方が
よっぽど監督のようで、貫禄があった。
私自身は薪をくべ、器が焼かれるさまを
ほんの短い時間でも実際に見ることができた嬉しさが
ゆっくりと時間が経つにつれて熟成されて、
今頃になってじわじわとこみあげてきている。
この先、きっと何度もこのときのことを思い出すんだろうな。
パチパチ、ごうごうと炎の音を耳で聞き、
火の色、薪の燃える様子を見ながら
薪をくべる本数やタイミングをはかる。
窯から離れると肌寒いくらいなのに、
遠赤効果なのか?薪をくべているときは
嘘のように汗がダラダラと吹き出て流れる。
そして時間があっという間に流れて、今が何日で
何曜日なのかという時間軸もよくわからなくなっていた。
窯焚きは温度計ももちろん基準にはなっているし、大事な目安なのだけど
「数字だけに頼って、それだけで安心してもいけないんだよね」
と、柴代くんが言った言葉を聞いて、窯焚きだけではなく
いろんなことに当てはまるよなぁと思い、うんうんと心の中で大きくうなずいた。
そう言える人ってなんだか信用できるなぁと。
私の他にも何人かが交代で手伝いに来ていて、
まるで部活の合宿のような気分。
あ、スミマセン。もっと緊張感があります。
合間でおむすびを作ったり、コーヒーをいれたりもして。
柴代くんの彼女のかおりちゃんがつくるゴハンは
どれも美味しかった。
毎日しっかり作っている味がした。
酢卵(酢醤油に付け込んだゆで卵)は
黄身がとろんとしている半熟で食べると疲れも和らぐ美味しさ。
今回の窯のものも含めた器たちが11月の個展に並ぶ。
窯出しは今週末。さてどんな器たちが生まれ出てくるか。
うずら豆
28日の日曜日。
in-kyoの定休日の日にオカズデザインのアトリエ、
カモシカで行われたイベント「うずら豆」で
コーヒーをいれました。
徳島のアアルトコーヒーさんの豆。
個人的にもお取り寄せなどして飲んでいたけれど、
そのときはいつも深炒りの「アルヴァブレンド」。
今回はもう少し浅く、店名にもなっているアアルトブレンド!
あっさりしていて、酸味がさわやか。
それでいてナッツのような香ばしい香りが立って・・・
いれ終わって、こんな感じだろうか?と思っていたところに
アアルトコーヒーの庄野さんがカモシカに顔を出してくれた。
で、実際にコーヒーをいれてくれてちょっとホッとする。
庄野さんに代わってコーヒーをいれる係の日だったので、
初めてアアルトさんのコーヒーを飲む方の印象を
左右してしまうかと思うとコーヒーをいれるのにも力が入る。
それに今回は靴作家UZURAの展示&オカズデザインの
メニューに参加となると責任、責任。
準備中は誰にも言わなかったけど
肩に力が入ってキシキシ軋んでいた。
そんなときになーんか視線を感じるなぁ・・・と顔を上げると、
カモシカの窓の向こうで猫がこちらを見ている。
こちらっていうか私???
なんか見透かされた気分。動物にはごまかしがきかないな。
いざイベントが始まってみるとつつがなく?
ゆるゆると1日が過ぎていった。
頭で考えるよりも体を動かしてみる方が良いこともある。
そしてあらためて思ったことは、飲むのはもちろんのこと
コーヒーをいれるのが好きなんだなぁ。としみじみ。
食欲の秋です。
本日、アノニマのキッチンスペースでは
な・すんじゃさんの韓国料理教室が行われています。
匂いはもちろん、台所の音って胃袋を刺激するなぁ。
それにしてもうーんいい香り。
韓国料理というと「焼肉」のイメージが強いけど、
本来は野菜を使ったメニューが多い。
発酵好きにはたまらない。
先日の日記にも書いた新米の玄米。
昨日のお弁当に持ってきたのだけど、
新米独特の甘みとモチモチ感に加えて、
お米の粒がプリっとしてして皆元気。
おかずはただ詰めてきたような簡単なものばかりだけど、
ゴハンが美味しいとそれだけで十分。
今日はおむすびにして持って来ました。
そうそう。
そういえば、夏休みの間に漆作家の宮下くんの
お宅にアノニマ南さんとおよばれした。
宮下くんは「超」がつくほどお料理上手。
ササッと作ったごちそうが次から次へと出てきた。
器も漆の器で出されると、さらに美味しさが増すように思う。
「思う」とか「気がする」じゃなくて器で本当に変わる。
今では宮下くん宅を勝手に「料亭宮下」と呼んでいる。
さて秋のメニューは何だろう?笑
その宮下くんが作った漆のお弁当箱。
↓
このお弁当箱はMさんの。それに以前、Mさんが鶏めしを詰めて
「お昼御飯に」と持ってきてくれた。
2段のお弁当箱に1段ずつ、私と南さん用に。
この鶏めしはMさん宅のお店で出していて、
美味しいのは十分知っている。が、やっぱりこうして
漆の器で食べるとさらに美味しい。目が嬉しい。
食欲の秋が始まりました。って
年中なんじゃないか?食欲。
1日だけの喫茶イベント
昨日は「1日だけの喫茶イベント」と題して
茨城県・結城市にあるcafe la famlleさんで
イベントを行いました。
普段、ファミーユさんは水曜日が定休日。
そのお休みの1日を使っての喫茶イベントでした。
昨日はお天気も良く、たくさんのお客様に
お越し頂きました。
ご来店下さった皆様、本当にありがとうございました!
普段のファミーユさんとは違い、お待たせしてしまったり、
行き届かないことも多々あったかと思います。
申し訳ございませんでした。
考えてみたらとっても贅沢なことで、今回は
「空想の喫茶店があったなら、あんなメニュー、こんなデザートが食べたい!」
というわたしのわがままをファミーユの奥沢さん、
cimaiの三浦さん、スイーツ担当の村上みゆきさんが叶えてくれたイベントでした。
最近ではクラシック喫茶と呼ばれるようなお店も
少なくなってきているし、私自身が行く機会が少なくなってきています。
それでもああいった空間に漂う雰囲気が昔から好きで、
今回のイベントでそれをほんの少しでも再現できたらなぁと
考えたものだったのです。
みんな白シャツに黒のギャルソンエプロン。
奥沢さんはベストまで着用してくれて、
マスタースタイルがキマッてました!
サンドイッチのハムは今、その美味しさにハマっている
オカズデザイン自家製のハムを今回のために
作ってもらって使わせて頂きました。
残念ながらその姿を撮影できず・・・
が、のちほどまかないで頂きました。美味しかったぁ。
他にもオムレツがのったナポリタン!
人参のサラダも甘味があって・・・
イベントが終了してからはみんなでカンパイ。
ファミーユスタッフの方々もお休みの日にもかかわらず
お手伝いして下さって、cimaiのMちゃん、Hさんにも
助けて頂き、楽しい1日でした。
イベントをやっていつも思うことは、お客様は
楽しんでくださっただろうか・・・?ということ。
そしてイベントをやるこちら側が心底楽しめているか?ということ。
バタバタしたスタートではありましたが、
私自身はお客様の話し声と、カトラリーと食器の音、
小さく流れるクラシックやJAZZが一体となってそれがひとつの
音楽のようになっている心地良い空間にひたひたと浸っていました。
あ、浸りつつ「美味しくなーれ」と思いながらコーヒーを
いれておりましたが。そんな穏やかな気持ちでいられたのも
ほんと、皆さんのおかげです。
普段のファミーユも本当に本当に素敵でお料理も美味しいので、
ぜひ足をのばして遊びに行ってみてください!
私もランチをしにまた行こうっと。
村上さん作のスワン♪スワン♪↓
お彼岸です。
静かな1日でした。
空にはプカプカと羊雲。
久しぶりの秋晴れの日。
蔵前にはさわさわと清々しい風が吹いておりました。
さぁて。
明日は結城にあるカフェ、ファミーユさんで1日喫茶のイベント日。
今夜は結城に前日入りして仕込み作業。
明日もお天気が良さそう。
オカズデザイン夫妻からのご縁でお知り合いになった
Y崎さんからお米を購入。
今日お店へ届けに来て下さいました。
新米♪新米♪こちらも楽しみ。
いよいよ来週
昨日は埼玉県の幸手に7月にOPENした
姉妹で営むパン屋さん「cimai」へ来週のイベントの
打ち合わせをしに出かけた。
以前にお休みの日に行ったことはあったけれど、
営業中に伺うのは今回が初めて。
白い壁と道路沿いに立てた黒板の看板が目印の
素敵なパン屋さんですよ。
来週のイベントというのは以前にも日記に書いた
結城市にある「cafe la famille」での1日喫茶イベント。
ファミーユの奥沢さん夫妻も昨日はcimaiに集合して打ち合わせ。
どんな感じになるかなぁ。
いつものファミーユとはまたひと味違う感じになると思います。
おっちょこちょいなので、とにかく落ち着いて
足手まといにならないように頑張ろう。緊張ーー。
そしてそして。
ウチから幸手に行くには柏駅で東武線に乗り換えるのですが、
そこでまたまたバッタリ。キャトルセゾンで働く I ちゃん!
新宿で会うことはあってもなぜ柏に・・・???
と思ったら柏にキャトルセゾンがOPENしたそうです。
そこの店長はKさん。知っている人ばかり!
10月には私の部屋もOPENするそうです。
ちょこっとだけどアルバイトしていた古巣なのです。
わぁ柏にオープンですかぁ。
西へ東へ
日頃、展示などのDMをよく頂く。
行きたい展示のDMと自分のスケジュール帳をにらめっこ。
秋は特に展示の日程などが重なるので
気になる展示をすべてというわけにいかずに頭を悩ます。
都内でも西エリアと東エリアでは移動に時間がかかるので
なるべく同じエリアを・・・なんてことも考える。
こんな風に書くと計画的に行動しているように
思われるかもしれないけれど、そんなことは全くない。
本当は絶対行きたいんだけれど、それを使命のように
してしまうのはなんだか違うと思うので、
「行けたらいいなぁ。行きたいなぁ」くらいの軽い気持でいるようにしている。
そうは言いつつ、日・月の定休日を使って展示やイベントへ
色々と出かけた。
日曜日は西エリア。
西荻で行われていた石原稔久さんの個展と
増満兼太郎さんの国分寺にあるアトリエでの個展。
どちらの展示でもまたまたバッタリとよく人に会った。
沖縄から帰ってきたY子ちゃんにも久々再会。
細い体がこんがりと日焼けしていてたくましくなっていた。
夜ゴハンは国立のニチニチで。
Tさん、Uさんと3人。ゆっくり3人でごはんというのも
考えてみたら本当にしばらくぶりで、いい時間だった。
そしてこの日は中秋の名月。
酔い酔い いい気分で家にたどり着いたら
母がススキと萩の花、お月見団子をお供えしていた。
ウチではこういうことを私が幼いころから当たり前にやっていたというのに
なかなか身についていない。うっかりと忘れる。
すんなりできるような大人になりたいと反省していたら酔いも覚めた。
翌日は西から東へと大幅移動。
1人で出かけたものだから途中、よろよろ寄り道をして
思っていた時間よりも大幅に遅れて等々力の「巣巣」さんに到着。
ま、それが良かったのか、待ち合わせをしていなかったのに
K島夫妻、Sちゃん、Iさんにも会えた。Tさんにも!
巣巣さんではみやまつともえさんの貼り絵原画展が28日まで行われている。
その展示に合わせて行われた「オカズデザインの巣巣食堂」は
ワインに合う秋らしいメニュー。
たどり着くまでに歩いて暑くなってしまったので、シャンパンにしたのだけど、
私がオーダーした豆と豚肉の煮込みはやっぱり赤ワインを選べば良かったと
何度も帰り道に思い返した。昼間から何杯もというわけにもいかないし・・・という
自制心が働いたので。
あぁ・・・またあの煮込みが食べたい。
その後は東京を横断して神楽坂で行われていた
日野明子さんの本、「うつわの手帖」の発売記念の展示を観に。
最終日ということもあり、本は残念ながら完売していたのだけど、
日野さんにも会うことができ、美味しい冷抹茶も頂いて
楽しくおしゃべりをして帰ってきました。
本は本屋さんに買いに行こうっと。
↓
先日入荷の岡田直人さんの板皿。
栗の渋皮煮を作ったのでさっそく使ってみました。
のどかな土曜日
先週の土曜日のイベントもゆったりとした1日だったけれど、
今日はイベントもなく、考えてみたら夏休み明けに
初めて味わうのどかな休日の蔵前だった。
日記のアップが追い付いていなかったのだけれど、
先週の日曜日はS夫妻に誘ってもらい、お料理教室に参加した。
テーマは「糠床をつくる」
自宅にあった糠床を、今年のあの暑さで
とうとうダメにしてしまった。
糠床を入れたタッパーをある日開けたら恐ろしいことになっていた。
その画像は無いのでご安心を。
ずいぶんと年季が入った糠床だったのに
あぁまた一からやり直しかぁ・・・と、思っていたちょうど良いタイミング。
ただ糠床を作るなら本を見れば簡単に作れるのだけれど、
作り方だけではない先生のお話がとても良かった。
「良かった」というよりも、まるでお坊さんの説法を聞かせて
頂いているようなありがたーい気持ちになった。
私よりもずっとお若いのに、言葉に深みがあるし、
ちっともお仕着せじゃなくて言葉がすんなりと入ってくる感じ。
手を合わせて拝みたくなるくらいだった。
糠床を混ぜるのは女性の方が向いている理由とか、
それを食べることの大切さとか・・・
糠自体も新鮮な方が良いそうなので、
新米が出始めるこの時期はまさに糠床作りには
もってこいの時期だそうです。
この日、先生が漬けてきてくれたコンニャクのぬか漬け!
他にもキュウリや人参、ゴボウがとても美味しかった。
コンニャクを漬けてみようなんて今まで考えたことも無かったけど
おかずが無いときなど重宝しそうです。
糠床以外にもマーボー豆腐やスープ、あずき南瓜。
大福も作りました。どれも味付けはしっかりなのに、
素材の味わいがぐーんと口の中で広がってとても美味しかった。
その後、この日は西荻のこれまた美味しいタイ料理屋さんでお誕生日会。
いくつになっても祝ってくれる人がいるって本当に嬉しいぃぃ。
ロウソクも立ててくれた。 何本だ?
Raspberryな一日
先日6日(土)はtico moon LIVE2008
&ミニミニラズベリー市がアノニマキッチンスペースで行われました。
↓
準備風景です!
足を運んで下さった皆さま!
誠にありがとうございました。
心配していたお天気もなんとか一日もち、
のんびりとした休日にぴったりの心地良いイベントとなりました。
一部早々に売り切れてしまった商品もあり、
本当に申し訳ございませんでした。
↓
オカズデザインのサンドイッチ!
ポテトサラダとチーズ&自家製ハム
パンはcimaiのパンという贅沢サンドイッチでした。美味しいぃぃ。
今回のミニミニラズベリー市に参加してくれたメンバーは
花市・もみじ市のメンバーでもあり・・・
10/25(土)26(日)には多摩川の河川敷で行われる
もみじ市(こちらは大規模ですよー!)にも参加します!
詳しくは手紙社のHPで
http://www.tegamisha.com/
わたくし中川も26日だけですが参加する予定です。
ライヴの最後のあいさつでも言ったことなのですが
tico moonの音楽をライヴで聴いていると、涙が出るくらい
幸せな気持ちになる。
そんなライヴがここ、アノニマ・スタジオのスペースで聴くことができ、
しかも仲間たちがつくるものもある・・・いつもながら主催側のくせに
自分がすっかり楽しんでしまってます。スミマセン。
しかもイベント開始前の朝礼?のときには手紙社の北島さんはじめ、
参加メンバーのみんなからお誕生日の花束を頂いた。
いくつになったんだっけ?祝ってもらう年齢ではすでにないのに
やっぱり嬉しいなぁ。お花。秋らしくて大好きなジュリアが入っていた。
くいしんぼうに合わせているのか?ミントやバジル、アオトウガラシなど
食べられるものも入った素敵な花束。
夏休み中の日記が追い付かないまま、9月に入ってからも
毎日濃い日々を送っています。これもシアワセなことだな。
給水ポイントのようなお休みをさせて頂いて
また走りださなきゃ。エドはるみさんを見習って。
今日から再開
長い(と思っていた)夏休みも昨日で終わり、
今日からin-kyo再開致しました。
お店がお休みの間、お電話を頂いたり
足を運んで下さったお客様もいらっしゃったと
アノニマスタッフの方々に伺っております。
本当に申し訳ございませんでした。
お休みを頂いて充電した分、新たな気持ちで
頑張りますので今後ともどうぞよろしくお願い致します!
昨日は今日の再開に向けてお店に来て店内の掃除とレイアウト替え。
不思議な感覚なんだけれど、掃除をしてモノに触れているうちに
シーンとしていた空気が動き出す感じ。
新学期が始まったような気分です。