花壇に植えた柚子の木。
これはお店を今の場所に移転したときのお祝いにと
兄が贈ってくれたもの。
植えたその年以来、なかなか実をつけなかったのが、
今年は小さな実が日々成長している。
まだ小梅にも満たない大きさだけれど、一丁前に柚子の姿をしている。
光と風と土と虫のお陰。
何かしているとすれば水やりとたまに山崎さんちの
お米を研いだとぎ汁を与えているくらい。
何も手をかけていないというのに
成長ぶりを目にするのはやっぱり嬉しい。
アノニマ・スタジオの新刊「旅する八百屋」著者は青果ミコト屋さん。
タイトルの通り、全国のおいしい!を車に積んで
旅する八百屋さんのエッセイ。
その「おいしい」はどんなものなのか?
普段何気なく口にしているものがどこでどうやってだれが?
と考えるきっかけを与えてくれる本です。
全国には本当にいろんな人がいるなぁと興味深く、
ムクムクと元気もわいてくる1冊。
食べものも、器や道具などのモノも
そこへ興味を持つとどんどん面白くなるし、
その伝え手としての役目も大事だなと。私もがんばろ。
この本の中にも出てくる自然栽培という言葉。
わかっているようで全然わかっていなかった。
もっと色々知りたいなぁと思っていたら、なんと「自然栽培」という
タイトルの雑誌が発売されていることをかわしまよう子さんの
Facebookで知りました。(東邦出版)
木村秋則さん監修の季刊誌。
最新号は「草ってすごい。」という特集です。
いやぁホント草ってすごい。
なんでもかんでも雑草を目の敵にしてはいかんね。
かわしまよう子さんも連載しています。
何かに興味を持つと自然とどんどんつながっていくもんだなぁ。
土地の魅力
ってことに昨日の日記で触れましたが、
つくづくその土地を魅力的に感じさせてくれるのは
そこで暮らす人たち、今はそこに暮らしていなくても、
その土地を愛する人たちだなと。
焦点が合うというのか、色が鮮やかになるというのか。
先日の千葉にしても、来月イベントに参加させて頂く福島にしても。
縁あって訪れることができた場所、行きたいと思いつつ
訪れることができずにいる場所がまだまだ他にもたくさんある。
先月の奈良への旅の続きでその後、足をのばして和歌山へ。
初和歌山でしたが、これまたご縁でRapyardという素敵な
コーヒー焙煎のお店をご夫婦で営む神谷夫妻に地元を案内して頂きました。
半日ほどしか時間がなかったので、高野山へも立ち寄ることはできず、
Rapyardで美味しいコーヒーを色々頂いて、その後は車でズンズンと
山へ向かい、紀美野町にある「くらとくり」(ぐりとぐらみたい)という
古い米蔵を改装したお店へ案内して頂いた。
ここでは週末にRapyard のコーヒースタンドと、
ものきみ食堂がOpenしているとのこと。
ものきみ食堂のメニューは見ただけでも美味しそうなものばかり。
いつか週末に照準を合わせてまたぜひ訪れたい。
そもそもこの蔵は13代続くマルイチ農園さんの建物。
その場所をリフォームしてコーヒーと食堂、
そして畑の恵み、加工品などを販売する空間として
昨年の夏にOpenしたそう。
マルイチ農園さんにもお会いして、元気を頂いて、
おまけにお土産に購入しようとしていた梅干まで頂いてしまいました!
(南高梅の産地!) 本当にお世話になりました。
シトシトと雨に降られたけれど、その雨のお陰で
山の緑がいっそう濃く、緑と土の匂いに心地よく包まれた。
夜は神谷家の子供たちも一緒に晩ごはん。
急なことだったのにお魚がとーっても美味しいお店に
連れて行って頂いて。スタッフのEちゃんもありがとう!
ドタバタと駆け足だったけれど、今回の旅でまた訪れたいと
思う場所がひとつ増えた。
そういえば先日引っ越しの見積もりに来てくださった
営業マンの方。お話が面白くてあれこれおしゃべりをしていたら、
偶然にも和歌山出身の方でした。
和歌山といってもその方は串本町という港町。
いざ行くとなるとなかなか遠いところのようですが、
地元がとっても好きだとお話されてました。
そろそろ梅干作りの季節。
南高梅を注文してみようかな。
にわのわ まちのわへ行って来ました!
31日は佐倉城址公園で行われた「にわのわ」と連動企画の「まちのわ」での
イベントに参加して来ました。
週間天気予報、事前のにわか雨予報もなんのその。
どうやらスタッフ陣、作家陣とも晴れ女、晴れ男が
揃っていたようで30.31日両日ともお天気に恵まれました。
その分、ぐんと気温も上がってお疲れのところ、帰り道に
お立ち寄り下さった方も多くくつろぎスポットとして
楽しんで頂けたのでは?と思っております。
ご来場下さったみなさまありがとうございました。
素敵な空間をドーンと快く開放して下さった
森田建築設計事務所の森田さん、にわのわスタッフのみなさん、
ボランティアスタッフのみなさんのお陰です。
みんな働き者で気持ちが良くて一日があっという間で楽しかったぁ。
本当にありがとうございました!
そして手ほぐし隊として一緒に参加してくれた貴子さん、
飛び入りで演奏して下さったウクレレシンガーのLina Linaさん。
私がほぐされました!ありがとう!
千葉、いいところです。とっても。
子どもの頃はこの良さがよくわかってなかった。
何が?どこが?と聞かれると、何と答えようかな?と
困るんだけれど、千葉に限らずどの土地も
結局「いいな」と思えるのはやっぱり人なんじゃないかなと思う。
人がその土地の魅力を何倍にもしてくれるんじゃないかなと。
にわのわの会場には足を運べなかったけれど、
それでも十分にその空気は伝わってきた。
こうした良い波動がいろんな土地で広がっていくといいなぁ。
来月7/11.12は福島市の民家園で行われるFOR座RESTに参加します。
こちらも地元の人たちによってずっとずっと大切に行われてきたイベント。
民家園で行われるのは震災後、4年ぶりの開催となります。
お手伝いと称してこれまで遊びに行っていたけれど、
今年はin-kyoとしてお声をかけて頂きました。
嬉しい。私自身とっても楽しみにしています。
お近くの方も遠方からでも。魅力ある福島の人たちに会いにぜひ!
明日はにわのわに参加します!
5/30.31で行われる「にわのわ」アート&クラフトフェア・チバ
千葉県出身ということもあり、今年は縁あって
選考委員として参加させて頂き、その上に31日には
にわのわが行われる佐倉城址公園へ向かう途中に点在する
まちのわスポットのひとつ、「森田建築設計事務所」の
スペースをお借りしてイベントを行うことになりました。
aalto coffeeのコーヒーや
Amaloのレッドジンジャーコーディアルなど
in-kyoでも人気のドリンクをご用意する他、
アノニマ・スタジオの本の中からセレクトした
アノニマ・スタジオの出張本棚を設置。
そして足ほぐし手ほぐし隊の貴子さんと私とで
ハンドマッサージも!と盛りだくさんな内容で
どうなるかな?と思いつつ、お立ち寄り下さった方々に
ゆっくりくつろいで頂けたらと思っております。
コーヒーは水出しコーヒーを本日仕込んで、
ホットは明日ハンドドリップ致します。
明日もお天気が良さそうで良かったです。
が、暑くなりそうなのでご来場予定の方は
どうぞ万全な熱中症対策を。
帽子や日傘、日焼け止め。
お水、保冷剤(アイスノン)、梅干し とかとか。
明日は早起き!
佐倉にてお待ちしております。
引っ越し準備
大通りの目の前なのでうるさいのが難点だけれど、
それ以外は気に入っている今の部屋。
窓から見える公園の緑も、台所とお風呂場、
トイレにも窓があって明るいし風が抜けるのもいい。
が、更新時期を目前にお引越しをすることに。
そうとなったらエイヤっと荷物を整理。
捨てるものなどそれほどないやと普段は思っていたものの、
整理し始めたら出るわ出るわ。
これまでも機会を作ってはそうやって整理をしていたので
一から…ではなかったけれど、45リットルのゴミ袋が
5袋くらいになった。
もともと自宅には家電製品は冷蔵庫と洗濯機、
小さなオーブントースターだけ。他の荷物も少ない方なので
部屋の中がだいぶスッキリ。押入れの中も風通しが良くなった。
ご褒美かな?書類を整理していたら封筒に入ったお金が出てきて…
そのお金でまだ出せてなかった冬物の洋服をクリーニングへ。
何と気持ちがいいのだろう!
その甲斐あってか、引越し屋さんの見積もりが
予想よりも下回る金額♪
引っ越し予定日が平日というのも大きかった。
んー。断捨離という言葉はあまり好きではないけれど、
効果…あるのかも…と一瞬思った。
日曜日
先日の日曜日は漆継教室の日。
日曜日の駒形は静かで、風も乾いていて清々しかった。
私もみなさんに混じって教室に参加したかったものの、
DMの宛名書きの宿題が終わらず、まずはそちらを優先。
音楽もかけず、静かな店内でみんなが集中しつつ、
ときおりおしゃべりも。それが耳に心地よい。
宛名書きをしながらなんだかリラックスと同時に、
どういうわけか頭の中も整理されてちょっとスッキリ。
午後のクラスでは私も漆継作業に少しだけ参加。
最終作業。後は粉固めのために塗った漆が乾けば完成。
いくつか目の器を直し終えた達成感。
何度やって飽きない。そして何より器がまた使えることが
嬉しいし、この地道な作業が楽しい。
実は住所録を入れた古いパソコンがいよいよ立ち上がらなくなり、
結局DMの宛名書きを手書きすることに。
これも地道な作業。な、なんとか終えたけど
これはやっぱりシールがいいなぁ。。。
スズメの親子
チチチチッ。
鳥の鳴き声がよく聞こえるし、
そよそよと川風が店内を抜けていき、気持ちがいいなぁ…
と思っていたら、どうも鳥の鳴き声の様子がちょっと違う。
しかもすごく近くから聞こえてくる。
ん?と思い、外へ出てみると、どうやら花壇のオリーブの木に
声の主がいるらしい。
表からは見えづらい枝の影に隠れていたのはスズメのひな。
ふわふわの羽で飛び立つにはまだまだ幼い様子。
どこか巣から落ちてしまったんだろうか?
心配して見ていると、親鳥らしきスズメが近くの電線に留まって
チチチと呼びかけるように鳴いている。
それに応えるようにしてヒナも体を震わせて鳴いている。
その様子を見守ることしかできずに数時間。
その間にも何度も親スズメはエサをこまめに運びにやって来る。
親スズメの姿が見えなくなると、ヒナは気配を消すように静かにしている。
それも生きぬくために自然と備わっている知恵なんだろうか。
お店の前は車も通るし、野良猫もウロウロしている。
陽が暮れてくるといよいよ心配になってきて
様子を見にいくと姿がない。飛び立つことができたんだろうか?
そう思いたい。
友人が野鳥のヒナは拾ってはいけないと教えてくれた。
そしてこれも見てみて!と教えてくれた。
↓
日本野鳥の会会長 柳生博さんによる
紙芝居「わたしのことり」のよみきかせ。
You tubeで見れますよ。
柳生博さん素敵だなぁ。
大人の修学旅行
先週の金曜日からのメモ書き。
挙式を終えて食事をし、喜多美術館で6/7まで行われている
萬田康文氏(新郎)の写真展へ。
夜はみんなで温泉に行って萬田氏実家に宿泊。
ごちそう。ごちそう。
親戚一同のような集まりで
昼間の式の余韻とみんなの楽しそうな声や笑顔に囲まれている
安心感が心地好く、朝が早かったのも手伝って
ウトウトその場でうたた寝。
お母さんのさきイカの天ぷらが最高だった。
土曜の朝、6時起床。
外は横殴りの雨。
天川村の洞川温泉まで足を延ばし、
男性陣はキャンプ&釣り。女性陣は旅館に宿泊という予定の日。
午後から雨は上がるという天気予報を頼りに朝ごはんを食べて出発。
名水百選の甘みを感じる美味しい水(ごろごろ水)
透き通る川の水。
雨に濡れて鮮やかさを増した木々の緑。
明け方、夢の中にスーッと溶け込むように耳に届く山伏行者の声。
山の奥から聞こえる洞外の音。
深呼吸をして肺いっぱいに清い空気を満たす。
いつもより深く深く呼吸ができていたよう
9ヶ月になる友人の赤ちゃんもこの旅は一緒で、
目覚めたら赤ちゃんが横で寝ているという幸せも味わうことができた。
10人くらい(みんな自由人・笑)が一緒に行動していたというのに、
気づまりなどなく、のびのびと素のままでいられた。
みんなに感謝。
そうそう。素でいるということ。
シンプルであること。
色んなことを考えるきっかけとなった旅。
明け方の雷
今朝明け方の雷。
広い大地に響き渡る地鳴りのような音。
夢なのか現実なのかが寝ぼけていてわからず、
「神様が怒ってる。神様が怒ってる」と
頭の中で唱えていた。何度も鳴る雷と稲妻の光で
ようやく目が覚めてそれが現実だとわかった。
今の日本。今の東京。神様は怒っているんだろうか…。
先週末は友人夫妻の結婚式に出席するために
奈良県桜井市にある大神神社に行ってきました。
ここは日本最古の神社といわれているそうで、
由緒正しきその場所でとり行われたお式は
つつましく、厳かで参列したこちらまで清らかな気持ちに
させて頂きました。お招き本当に本当にありがとう!
みんなで引いたおみくじは大吉♪ うふふ。
お昼ごはんは神社のすぐ近くにある三輪素麺のお店で。
華やかな披露宴会場ではなく、この日に揃った友人たちと
気兼ねなく土地の美味しいものを一緒に味わって楽しもうという
友人夫妻のおもてなしがいつものまんまやさしくて。
それがとっても嬉しかったし、忘れられない時間となりました。
お店の方も「今日は特別に」と、鶴の抜き型で抜いた大根を
添えてくれるなどのあたたかい心遣い。
またここの柿の葉寿司ができたてでめちゃくちゃ美味しく、
何個でも食べられそうなほど。
今まで食べたどの柿の葉寿司よりも美味しかった。
葉っぱも柔らかな若葉で包んであって、
それがまた初夏らしい彩りを添えていた。
二人は入籍後、しばらく経ってからの挙式で
この少し肩の力が抜けた具合がちょうど良くて、
心地好く感じられたのかもしれない。
眩しい陽射しとともに記憶にしっかりと焼きついた良い時間。良い一日。
つづく。
PUNK
明日から定休日を含めて少し休みを頂いて
奈良へ行ってまいります。
友人の結婚式と喜多美術館で行われている友人の展示。
市内へも久々行って…と思っているけれど、
そんなに時間はあるかな?あくせくせずにまぁ流れに身をまかせよう。
ほんの数日といってもお店をお休みするとなると、
あれもやっておかなきゃ、これもあっちもと何かとバタバタ。
そんな合間。
昨日はお店が終わってから銀座に新しくOpenした
森岡書店で行われている沖潤子展 「PUNK」を
ご近所ショージくんが誘ってくれたお陰で観に行くことができた。
沖潤子さんの展示はこれまでにも何度か観る機会はあって
理屈抜きに大好きな世界観で、それが上手く言葉で表現しきれない。
圧倒されるようでいて、ずっとずっと見守られていたいような
懐かしさややさしさのようなものも含まれていて。
あぁ。まだまだ言葉が追いついていかない。
沖さんご本人にもお会いすることができて感激。
「1冊の本を売る書店」をはじめた森岡さん。
素敵な空間がまたひとつ。おめでとうおめでとう!