ほんの少しずつ

春の気配。

東京は梅が咲き始めたようですね。県内でもいわきの友人宅付近では梅が咲き始めたとのこと。そんな話を聞くとやっぱり福島は広いなぁと感じます。三春の梅はまだまだ。積もりこそしなかったけれど、昨日は時折雪が勢い良く舞っていましたし、会津でも昨日は吹雪いていたようです。

今週は寒さも緩んで温かな日が多くなりそうな週間予報。それだけでも気持ちはどこかソワソワするようなまさに「啓蟄」。

お店でも「お知らせページ」に少しずつUPしておりますが今年も企画展やワークショップ、ライヴなど楽しいことを考えております。頭の中では春、夏、秋、冬と先へ先へと季節を駆け抜けてます。ゆるやかにですけど。

遠方からいらして下さった方にお店のこと以外にもあれこれご案内ができるように。それには自分も色々と見に出歩かなくては!町は私が知らないことがまだまだたくさん。こんな心持ちになるのも春の気配を感じるからなんでしょうね。

写真はin-kyoから歩いて30秒ほどの場所にある「ブリキイヌ」さんが昨日、一昨日と初めてのモーニング営業をされるというので行ってきました。またの機会にぜひ。楽しい種まきがそこかしこに。

打ち合わせで

先日木曜日。陶芸家のくまがいのぞみさんと4月に行う展示の打ち合わせ。場所をどうしようと考えていたときにあ!これは行かねば!とやっと、やっと、中板橋の「1 ROOM COFFEE」さんへ。以前にお米やま・やまざきさんちの田んぼお手伝いでお会いして、いつか必ず伺いますと言ったままなかなか伺えずにおりましたが

やーっと。

隅々まで気が配られていて、とても居心地が良くて、コーヒーもあんバタートーストも美味しかった〜!移転をされるそうですが、その場所も今の店舗から3分ほどの場所だそうで、常連さんたちもさぞかしホッとしていることでしょう。

家の近くにあったら通ってしまうなぁ。絶対に。場所は変わってもきっときっと居心地の良い空気感は変わらないですね。あらたな場所も楽しみ。またぜひ伺いたいです。ごちそうさまでした!

お隣の駅、大山に住んでいたこともあって、久しぶりの東武東上線。ほんの一瞬のセンチメンタルジャーニー。肝心の打ち合わせももちろんバッチリと。DM撮影用の器も受け取ってドキドキワクワクです。

くまがいさんの展示は4/19-4/30  です。今年の桜はどうかな。

東北、山と道具の暮らし展

水曜日は浅草から移動して、神楽坂にあるjokogumo企画『東北、山と暮らしの道具展』の最終日に滑り込み。本当はワークショップなどにも参加したかったけれど。

でもとにかくあれだけの東北の手しごとが集まり、素材から資料、写真、映像も含めて見ることができたのは、本当に貴重な機会で、実際に足を運ぶことができたお陰でいろんなことを考えるきっかけとなりました。 良いものをたくさん見せて頂いた素晴らしい展示。帰る頃には青空も顔をのぞかせて。jokogumo小池さんありがとうこざいました!

東京で東北のことを知り、今自分はその東北で暮らし始めている。土地に根ざした暮らし、知恵、道具、山の恵み、自然…この心をわしづかみにしているものは何なのか?失われつつあるものを知りながらそこで自分は何ができるのだろう?できないとしても何がしたいと思っているんだろう?

東京の風景のことも重なってなのか、なんなのか、なんだか思いがぐるぐるしてしまって、実家に帰った夜は眠れなくなってしまった。考えてもしょうがないのかもしれないけど、まずはこの考えるという作業が大事な気がするし。

で、昨夜も夫君と寝る直前まで日本人のアイデンティティがうんちゃらかんちゃらなんて話をしてたもんだから複雑な夢を連作で見続け、起きたときにはグッタリ。苦笑それでも考え続けようと思う。

たろう。

昨日、今日で東京&千葉の実家へ。

東京を離れてまだ3年ほどだけど、その間の東京の景色の変化には訪れるたびに驚かされる。良い悪いということでなく、ホントただただポツンと自分が浦島太郎のような気分になってしまってるだけなんだけど。好きだった場所や建物、薄暗い雑雑した裏通りが姿を消し始めている。

それはたまたま自分が居合わせた「今」というときに対しての思いを感じているだけで、まさに時代の変化の狭間を見ているのだなとしみじみ。それを見たり、体験できていること自体貴重なことなのだなと。江戸時代、戦後からしたら10年前の景色だって十分大きな変化だったろうから。浅草界隈の人々はその変化もしなやかに受け止めていったのでしょう。

浅草のアンヂェラスが3/17で閉店と聞いて、ショーちゃんと行ってみると雨の中、外で人が並んでいて少し迷ってお茶はせずに、実家へのお土産にケーキだけ買って帰ることに。アンヂェラスの変わらない匂いってものも健在だった。良かった。

思い出は私の記憶にとどめておこう。昨年の『天然生活9月号』の取材で萬田康文氏が撮影したあのページは永久保存版だ。ありがとう憩いのアンヂェラス。

さてと。

私たちの足はアロマへ。店内には以前にも行けばよく居合わせた常連のおばさんやおじさんが当たり前のようにコーヒーを飲んでいた。テレビではワイドショー。マスターもマスクはしていたけどお元気で。ここは変わらないと感じさせてくれる場所。ありがとうこざいます。

豆まきは

昨日は立春の旧正月。そして今日は新月。あらたな季節、年のはじまり。寒さも数日ゆるんでいるからか、陽射しにも景色にもどこか春の気配が含まれているような気がします。

節分の日の豆まきは、遠方へ出張のあるじ不在で今年はナシの予定でしたが、思ったよりも早い時間に義母が「これ、豆まき用に使ってね」と持たせてくれた落花生をお土産にあるじ帰宅。豆まきをすることに。豆まきの時の豆は大豆だとばかり思っていたら、後でわかったことなんですが、案外と落花生を使うご家庭?地域が多いことが判明。福島に限らず、私のまわりでは埼玉県や宮城県、岩手県、北海道でもというお声もあってびっくり。確かに殻付き落花生だとすぐに見つかるし見つかるし、拾って食べることができるしいいことが多いですね。てっきり長谷川家だけの習慣なのかと思ってました。笑

翌朝、駐車場に殻付き落花生がポロっとひと粒落ちていて。なるほど、みんな落花生をまいているんだなぁと納得。ちなみに「鬼は〜外」は言わずに、「福は〜内」だけを言う地域?もあるようです。改心したら鬼も排除はせずということなんでしょうか。やさしい世界。

立春は

なんだか1月はあっという間に過ぎていった印象。ちょっと時間の流れ方が早まわしだったんじゃない?と思うほど。取り立てて忙しかったわけでもないのになんでだろう?

暦の上では間もなく立春。明日の天気予報は、グンと気温が上がって最高気温が11℃だとか。これでは体がびっくりしてしまいますね。人間だけでなく、それは自然もきっと同じこと。土の下の生きものたちも調子が狂ってしまうんじゃなかろうか。 週末のお出かけにはいいかもしれませんが。

自宅では先日凍み大根を仕込んだところ。今年はご近所さんに白く仕上げる作り方を教えてもらったところなのでその方法を試してみました。穴を開けて紐を通してから吊るすのが本来の作り方ですが、自宅用に作る量は数も少ないので干し網に並べてみたけれどどうだろう。せっかく凍みた大根も明日の暖かさでゆるんでしまうなぁ。凍み始めた大根は白く、朝陽に照らされてキラキラと光った姿が美しい。寒さが美味しくしてくれるもの。凍み大根は、映画の「リトルフォレスト」にも出てきたな。

おさらい

先日行われた「旅するたべけん・安斎明子さんのワークショップ」では1日目に塩レモン、2日目には皮から手作りする野菜の水餃子の教室を開催しました。明子さんのワークショップは、そのものを作る作り方はもちろんのこと、作るコツ、保存の仕方、調味料の使い方、応用の仕方など、料理という一つのことから広がる暮らしの楽しみ方まで教えて頂いたような濃い時間でした。

それは一方的なものではなく、参加してくださった方々とのダイレクトなやりとりから生まれる手の動き、味をみんなの舌で決めていくこと、目で見て確認、五感をフル活用して記憶すること、会話、笑いに至るまでその場でリアルに共有できた、これぞワークショップの醍醐味だなぁと感じる場面がいくつもありました。ひとり密かに感動もしていたわけです。

お料理のワークショップだけれど、材料や分量が書き込まれたレシピも用意はされていません。何をメモするかは自分次第。実際に手を動かしてワイワイと楽しくやりながらもぐーっと集中する時は集中して、ポイントとなる部分を掴んで日々に活かせるように。ワークショップ後に「あの後、おさらいで作りました!」という嬉しい感想をご報告してくださる方も。

塩レモンも餃子の皮作りも、それぞれ初めて作るという方も多く、昨日までやったことがなかったゼロの状態が、1どころか5にも10にも。。。いや、もっと?日々のくらしの中へ新しいことが浸透していくってなんだかすごいことだなぁと思いました。

私も参加したみなさんと一緒におさらいを。と思って、昨日になって再び塩レモンを仕込み、WS中に話題にも出た酵素シロップを柚子に少しレモンを加えたもので仕込んでみました。どちらも少し先のお楽しみ。水餃子は休みの日にまた作ってみよう。

この場でこんなことがしたかった!と思っていたことを明子さんと一緒にカタチにできたことが本当に嬉しいです。ご参加下さった皆様も本当にありがとうございました。不定期ではありますが、今後も「旅けんWS」を開催していきたいと思っておりますのでどうぞお楽しみに。

暦通りに

大寒に入り、一年で一番寒い時期。暖冬とはいえ、その時期にちゃーんと雪が降って、今週も最低気温は氷点下となる日が続きそうなのだから暦というものはすごいものだなと思います。これも春を迎えるための準備期間なんですよね。

寒さが厳しくなるときこそ明るい色の草花があると気持ちも上向きになるというもの。先日ご近所のお花屋さんに黄色のナランキュラスがあったのでお店に飾ることに。暖房ですぐに花が開いてしまうかと思いきや、ここ数日頑張ってくれています。

お店でもコーヒーや紅茶、パンケーキミックスをいつもより数を少し多めに購入してくださる方が増えています。みなさんご自宅での冬ごもりのお茶時間を楽しんで下さっているようでなんだか嬉しいです。私自身は自宅では遅々として進まずにいる編み物をまだまだ懲りずに編み続けたり、いつにも増して冬の間は読書がたまらなく楽しい季節。寒さが本格的になったので今週は凍み大根作りや味噌作りの準備をそろそろ。

そんな楽しみもある一方、風邪やらインフルエンザが猛威をふるっているようですね。内臓の働きも弱ったりする時期ですので皆さまもどうぞあたたかく&加湿もして体調お気をつけ下さい。外から帰ったらうがい手洗いに加えて鼻うがいもオススメですよ。私もお店では予防のためマスクをさせて頂いてますが何卒ご了承下さい。

久しぶりの

HP更新です。

永らく更新をお休みしてしまい、大変申し訳ございませんでした。HPリニューアルで書体や文字色などが変わりましたが、中身はほぼそのまま。以前の日記なども保存されております。これもオカズデザインひでさんのお陰です。そもそものin-kyoのHPデザイン、そして今回のリニューアルに際しても更新作業諸々、本当にお世話になりました。ありがとうひでさん。

さてさて。

久しぶりといえば、三春の町は久しぶりの積雪。雪がちらつくことはあっても、多く積もることはなく天気予報通りの暖冬。とはいえ油断は禁物と思っていた矢先のこと。昨夜から降り続けた雪はそれでも20cmほどでしょうか。昼過ぎには表の通りの雪はほぼほぼ溶け始めましたが。昨年の寒さや積雪を思うと雪かきをする日もほとんど無い状態。ラクといえばラクですが、冬の寒さがあってこその田畑や山、川の潤い、農作物というものもあるわけで、人間の都合の良いことが何でもいいのではないことをわかっておかないとと思うのです。寒さのおかげで凍み大根や凍み餅、柚餅子などもできますし。書道の先生はご自宅の畑の土を冬の間に掘り返しておいて冬の寒さで土を育てるとおっしゃってました。

それにしても粉砂糖をまとったような木々の美しさには何度見ても目を奪われてしまいます。細い枝先にも白い線をスーッと描いたように雪が積もっている。あちらにもこちらにも!と、やはりどこかはしゃいでいる自分がいてハッとします。いくつになっても犬のようで恥ずかしい限り。

台風は

今までにない不思議な進路をたどって東海、四国を方面を
通過したようですね。
大きな被害はなかったようですがどうでしょう。。。
三春も午後から太陽が顔を出し、
扉が開くと蝉の鳴き声が聞こえてきます。
涼しくなってホッとしつつ、まだまだ夏を
満喫していたいと思う身勝手な思いもわいてきて
夕方にヒグラシの大合唱などが聞こえると
夏の終わりのようで途端に寂しく思ったりします。
また明日から暑さが戻ってきそうです。