棚おろし

毎年ドタバタとしてしまう確定申告準備。
(といってもここ数年は税理士さんにおまかせしているのですが)
今年は1月が寒さで?お店がのんびりしていたので
めずらしくサクサクと事務作業もはかどって
あとは棚卸し計算。
雑貨は数を数えるものも多いのでこの棚卸しが…
なんて思っているけれど、実は子供服の会社に勤めていたときも
バイトをしていたときも、振り返ればずーっとこの作業をし続けている。
作業としては面倒にも感じられるけれど、
このなんというか「クリアになって整えられていく」感覚が
案外好きなのかも?とようやく最近になってわかってきた。
旧暦の元旦も過ぎたところで、
あらたに暮らしも仕事も身体も「整える」が
一年の計かな。

三角揚げの

昨日師匠が帰りがけに
「今夜は朝日屋の三角揚げでおいなりさんを作る」
とおっしゃっていたのが気になって、気になって。
朝日屋さんというのはin-kyoから歩いて10分弱のところにある
お豆腐屋さん。普段はお豆腐と三角揚げを売っています。
大豆の香りがぷんと香って美味しいお揚げ。
私も時間があるときは朝日屋さんまでお買い物に行っています。
その三角揚げで作るということは三角のおいなりさん。
しかも三春の名物三角揚げは中のお豆腐の部分に厚みがある。
おいなりさんが大好物の私は
「食べてみたいです!」と声を大にして師匠にお願いしたかったのですが
もうさすがにここのところごちそうになりっぱなしで図々しいなぁと思ったので
ゴクリとその言葉を飲み込むことに。
厚みがあるお揚げを炊いたら出汁がたっぷり煮含まれて
さぞかし美味しいだろうなと想像、想像。
うーん食べてみたい。
で、今朝も師匠がいらしたので、さっそくおいなりさんの話に。
作り方を詳しく伺うと、三角揚げをまず湯通しして
半分に切り(小さな三角になるワケですね)口を開ける。
そしてなんと!中のお豆腐の部分を取り出すらしいのです。それにはビックリ。
それからコトコト時間をかけて炊くのだそう。
取り出した中味は別で炊いてごはんのお伴にするんだとか。
地元の方はみなさんそういう作り方なのでしょうか?
三角の小ぶりなおいなりさんが並んだ様子はかわいらしいだろうなぁ。
もともとのお揚げが美味しいんだから味はそれはもう。
私の脳内キッチンではすでに調理が始まっております。
レンコンや胡麻を入れるのも好み。
ゆったり時間があるときに作ってみようっと。
2軒となりのお花屋さんで購入した桜が
先週は蕾ばかりだったというのにポカポカの店内で
さすがに満開に。少し気が早いけれどお花見気分。
お花見とおいなりさんも良く似合う。
20170131-店内桜.JPG

もちつき

昨日はお弁当を作る余裕が無く、
サッと家から持って出たのは玄米餅。
昨年、友人たちからお祝いで頂いたもちつき機が
我が家で大活躍。なんたってもち米は
お米農家・やまざきさんちのもち米(まんげつもち)なんだから
美味しさも格別。
炊飯器も電子レンジもおまけにテレビや掃除機といった電化製品も持たない
この私が、お祝いに欲しいものを聞かれてまず「もちつき機」と答えてしまった。
さすがに杵と臼というわけにもいかず、ずっと欲しいと思っていたもの。
実家にもありましたがやはりずいぶんコンパクトになって
機能も進化しているようですね。
しかもつきたての玄米餅まで美味しくできるんだから
自分で作らない手はないなと。
もち米の新米を入手してからはもう何回作ったことでしょう?
仕上げのつき具合の頃合いがようやくわかってきたところ。
作っては冷凍してなるべく常備…したいけれど、美味しくてつい食べてしまう。
昨日もひと口サイズの玄米餅をお店で焼いて…って
日曜日の日中だというのに、それだけお店がヒマだったわけですが。苦笑
20170131-玄米餅.JPG

間があいてしまいましたが。

ここ数日日記をお休みしてしまいました。
具合が悪いというわけではないのに寒さで?
なんだか冬眠したように定休日は家事を澄ませたら寝てばかりいました。
さて。
昨日はお店が終わってから福島市・飯坂温泉にある旅館「清山」へ。
こちらで昨年の私たちの結婚パーティーで名司会をしてくれたTちゃんの
結婚披露宴が執り行われました。
新郎新婦のお二人がずっと笑顔だったのはもちろんのこと、
ご両親も、列席者もみんなみんな。
Tちゃんはこうやってずっとみんなに笑顔と元気を
与えてくれてたんだなぁとあらためて思いました。
本当に本当におめでとう。
福島を離れて今治へお嫁に行ってしまうのは寂しいけれど、
「じゃあいつか今治へ行ってみよう!」とまた人の心を動かしてくれている。
思い出深い場所「清山」での披露宴はダンスまで踊って、笑いっぱなしだったし。
今日はその披露宴に出席をした友人知人たち10人くらいが
夕方、in-kyoまで足をのばしてくれました。
大人の遠足・福島ツアーといった感じでウチに来る前には
デコ屋敷の橋本広司さんのところにも行ってきたのだとか。
震災が起きたことはもちろんとても悲しいことだけれど、
震災がなかったらひょっとしたらTちゃんと出会えていなかったかもしれない。
そしてこうして足をのばしてくれたみんなとも。
いろんな思いがめぐっていく。

民報サロン

今朝、銀行へ両替に行くと窓口の方が
「民報サロン読みましたよ」と話しかけて下さった。
ビックリと気恥ずかしいのと、同時に素直に嬉しかった。
昨日もご近所の方々や師匠たちがお声をかけて下さって。
文章を書くことも、お店も、暮らしも。
自分ひとりがやれることなんてささやかなものだけれど、
こうして顔が見える人たちに喜んでもらえるように
だただた地道にやっていこう。
できていないことはまだまだたくさんあるけれど、
おもねるとかそういうんじゃなくのびのびと自分らしく。
そんなことをあらためて思ったのでした。
話は変わって。
「すいとん粉」というのがどうやら売っているみたいですね。
すいとんがもちもちしていたのはそのお陰のようです。
そこに師匠は卵の黄身だけ加えているのだとか。
その他の味付けは、酒・醤油・めんつゆをほんの少しだけ。
仕上げの隠し味にお味噌を。
「すいとん粉」というものはどういうのかわからないのだけれど
師匠は化学調味料や添加物が入ったものは一切使わないようにしているそう。
事あるごとに「食べものは大事なんだから」とおっしゃる。
やっぱ師匠だな。

すいとん

午前中にいらした好江師匠(私の心の中でのニックネームですよ)から
夕方、お店に電話を頂いた。
「すいとんをたくさん作って、美味しくできたんだけど食べるなら持って行くよ!」
「あ、嫌いなら無理しなくていいんだからねっ」と。
ポンポンはっきりモノをおっしゃるので、口が悪いように
取られそうだけれど、気遣いがあって細やか。
東京の下町の方々もそういう方が多かった。
カラッとさっぱりしていて気持ちがいい。
お電話を頂くのははじめてで、
食いしん坊の私が断るはずもなく。
ほどなくして深鉢に入れたすいとんを持った師匠が
(ご主人の運転する車に乗って)ご来店。
できたてらしく、まだあたたかい。
お店に置いているくまがいのぞみさんの小さな土鍋に移し替えて
自宅に持って帰ることにした。
夫君のお迎えを待つ間、閉店後の腹ぺこ時間にはたまらない美味しそうな匂い。
スプーンでひとすくいしてほんのお味見。
美味しいぃぃ。
ピタっと決まった黄金比のような味付け。
やっぱりこれも隠し味にはお味噌を少しだそう。
家に帰ってうどんやら水餃子やら粉ものが好きな夫君は大喜び。
ちなみにその他の具は
ひき肉・豚バラ・舞茸・ネギ・春菊
土鍋で作ったそうで、それをまた土鍋で温め直したからか
身体がポカポカ。土と火の力だなぁ。
すいとんのお団子がもっちもちだった。
母は戦争を経験していて、お米がない時の食事が毎日のように
すいとんだったという話を子どもの頃に聞いたことがある。
小麦も今のような上質のものではなかっただろうし、
もちろん肉など入るはずもなく、調味料だって満足のいくものが
揃うことなどなかっただろう。
子どもの頃、はじめてすいとんというものを食べたのはお友だちの家で、
またあれが食べたい!と母にせがんだことがあった。
母はひき肉、大根や人参、ネギなどを入れて、出汁と
お醤油で味付けをした美味しいすいとんを作ってくれたけど
「お母さんはいい思い出がないから」とほとんど食べなかった。
子どもながらにそんなことを覚えていて、「すいとんが食べたい!」とは
もう言えなかった。
「すいとん」というとそのことを思い出す。
だからか、私も自分ではあまり作る気にならなかった。
が、目の前で美味しそうに食べている人がいると
作ってみるかという気にもなる。
おもしろいもんだなぁ。
師匠にもっちもちのコツを聞いてみようっと。

暦の通り

1/20は大寒でしたが暦の通り
これまでと寒さの種類が違うというのか。
ぐんぐんと気温が下がって、夕方から雪がパラつき始めた。
で、夜になると横なぐりの雨ならぬ雪。
夜中じゅう降り続けたようで
目覚めて外を見ると雪は止み、再び銀世界に。
水分がある雪だったからか、木の幹まで雪に覆われておりました。
これはさぞかし雪かきが大変!
と、早めにお店に向かったものの、さらに早く(6時頃から!!)
お隣のH下さんが大方の雪かきをして下さっていて
本当にいつもいつもお世話になりっぱなし。
朝のおしゃべりをしながら雪かきして身体を動かすのは
どこかラジオ体操にも似ていて清々しい。
雪かきを終えてからは散歩へ。
in-kyoの裏手の川沿いにある胡桃の大木も、
土壁で囲まれた素敵な日本家屋のお宅の松も
普段とはまた違う美しさ。
冷たい空気を身体の隅々にまでに行き渡らせるように思い切り吸い込んではいて。
青空とのコントラストが眩しくて涙が滲む。
そして口角も上がる。
20170122-雪景色1_21.JPG
寒いのは苦手なくせにどうやら冬という季節が
少しずつ好きになっているようだ。

今月から

今月から福島民報新聞「民報サロン」のコーナーで
月に1度、5回の文章を書かせて頂くことになりました。
県内各地域の職種も年齢も様々な方々がリレー形式で書かれている文章を
私も読者として毎日楽しく読ませて頂いています。
第1回目が明後日22日(日)
皆さんよく読んでらっしゃるのですね。
年の初めに「新執筆陣」として紹介されているのをご覧になった
ご近所の方が楽しみにして下さっていて。
有り難いこと。嬉しいこと。

待ち合わせ場所

いわきの鉄と布のomoto・鈴木夫妻から
「石巻へ行っているリビセン(リビルディングセンタージャパン)の東野夫妻が
諏訪へ帰る途中にin-kyoに寄ろうとしているけど
定休日ですよね?」とメール。
諏訪とは長野県であり、石巻とは宮城県だ。
そして三春は福島県なわけで…
地図でみれば確かに通り道かもしれないが。だがしかしですよ。笑
定休日だけれど、むしろ休みで家にいたところでちょうど良かったので
せっかくだからと寄って頂くことにした。
そして連絡をしてくれたomoto夫妻も三春にやって来て下さることに。
三春で待ち合わせ。
いわきからでも三春までは1時間はかかる。
福島は案外と広いのだけれど、東野夫妻は全国北から南から
大移動をしているのでさして苦ではない様子。
むしろ楽しそう。
どこでもドアみたいにポン!とそこへやって来て
ゴハンを食べてコーヒーを飲んで、しゃべって、笑って
諏訪へと帰って行った。
あぁなんと軽やかな旅人のようなんだろう。
なんだかすごく元気をもらった。
実は来月実家の(リアル)隠居が取り壊しになるので
そのレスキューをリビセンにお願いしたのです。
およそ築100年。祖母が亡くなってからは
倉庫のような状態になっていて、
年を重ねた両親にとって重い木戸の開け閉めは厳しく、
めったに風を通すこともせずに傷みは進む一方だった隠居の平屋と
古くなった母屋も取り壊して建て替えることに。
実家を離れた私がどうこうできることでもなく、
せめて隠居のかけらがいつかどこかで何かに役立てられればと。
お米農家のやまざきさんがつないでくれたご縁のお陰で
今回の運びとなったわけです。
頼もしくしなやかなリビセンの二人。いつか諏訪にも行ってみたい。
そして思いがけずomoto夫妻にも会えて嬉しい一日に。

外は寒くても

気温が少し上がって(といっても4℃)
道路で凍っていた雪がゆるみ始めたので
「今だ!」とばかりに午後になってスコップで氷状の雪を割って雪かき。
これをやっておかないと道路がガタガタのままなので。
三春はよっぽどの雪でないと除雪車が出動しないそうなので
普段は町の人たちの人力に任されている。
そう思うとつい張り切ってしまうのだけれど、
ほどほど、程よくが大事なんだよなぁといつもお隣さんに教えて頂く。
じゃないと続かないものね。
外は寒いけれどお店の中だけでもあたたかな色を。
と思って2軒隣りのお花屋さんで売っていたチューリップを。
そこにさらに色を添えたのはもうずいぶん前にZakkaで購入した
黄色と白の糸で織られたランチョンマットをディスプレイに使ったら
そこだけパーッと明るい。
このランチョンマットは春の只中よりも今ぐらいに使うことが多いかも。
夏には「目に涼しく」というけれど、
冬も「目にあたたかく」があるといいものです。
20170120-チューリップ.JPG